北森瓦版

北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)

10nmのデスクトップCPUは来年前半に登場する？

2019/11/02(Sat)

Intel claims that 10nm desktop CPUs will arrive "early next year"（OC3D）

Intelは先日流れたデスクトップ向けCPUに10nm製品は投入されないという噂に対し、10nmの製品を含めたデスクトップCPUのロードマップがあると反論していた。
そして今回、IT World Canadより、Intelは10nmのデスクトップCPUを“Early Next Year”―来年前半に準備していると報じられた。この来年前半に登場するとされる10nm CPUがCore i9 9900Kの後継となるのか、あるいはかつての“Broadwell-C”のように限定的なものになるのかはわからない。

　
2020年のデスクトップCPUは“Comet Lake-S”が最大10-core/20-threadで登場するという見方が主流であり、メインストリーム向けに10nmのCPUが登場するとしたらどのような立ち位置になるのかは興味深い。
Mobile向けの“Ice Lake 4+2”のダイをどうにか流用してiGPU強化モデルとしてかつての“Broadwell-C”のような立ち位置とするのか、あるいは消えてしまったとされていた“Ice Lake 8+1”が実は生きていて、これが投入されるのか。“Ice Lake”はGT1の時点でもおそらくは“Comet Lake”のGT2よりも強力なiGPUを有することになるので、同コア製品よりも強力なiGPUを有する製品として投入することは“Ice Lake 8+1”でも可能である。

・・・が“4+2”の転用はともかく、“8+1”は消えてしまったという見方の方が強い。

もう1つの可能性として、“Ice Lake-SP”に使用するダイを用いたHEDT向け製品を早めに投入するというものである。“Ice Lake-SP”は先日の情報では2020年第3四半期とされたが、これをベースとしたHEDT向け製品が6月に投入できればとりあえずは「来年前半に10nmのデスクトップCPUを投入した」ことにはなる。

あるかどうかわからない“Ice Lake 8+1”やデスクトップに転用できるか不明な“Ice Lake 4+2”（以前いただいたコメントではThnderboltに高速I/Oが割かれているということだったので、これをPCI-Expressに転用できれば可能性はあるだろうか？）よりも、計画として存在する“Ice Lake-SP”のHEDT向け転用の方が個人的には可能性が高いと思われるが、それが“Early Next Year”に可能なのかどうかはわからない。

・・・間違ってもNUCやBGAの製品を出してデスクトップ向けですよ、という真似はないと思いたい。