北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
AMD Radeon RX 6700M(NotebookCheck)
AMD Radeon RX 6600M(NotebookCheck)

NotebookCheckのデータベースに未発表のMobile GPUであるRadeon RX 6700MとRX 6600Mのスペックが掲載されている。おそらくは暫定的なものだとは思うが、今後出てくるデスクトップ向けGPUのスペックを推測する一助にはなる。

まず共通事項だが、どちらもRDNA2世代のGPUで、製造プロセスは7nmとなる。また搭載するVRAMはGDDR6である。
 
Radeon RX 6700Mであるが“R21M-E110-70”というコードネームがつけられている。Compute Unit数は36、Stream Processorは2304となる。TDPは90~135Wが想定されている。

次にRadeon RX 6600Mだがコードネームは“R21M-E65-70”、Compute Unit数は28、Stream Processorは1792である。TDPは50~100Wを想定している。

TDPに幅があるのはNVIDIAのMobile向けGeForce RTX 3000 seriesのように、ノートPCベンダーがその幅の中で周波数を調整し、性能と冷却のバランスをとれるようにするためである。

◇Radeon RX 6000M(RDNA 2 / 7nm / GDDR6)
  6700M 36CU / 2304sp TDP90~135W
  6600M 28CU / 1792sp TDP50~100W

メモリインターフェースに関する情報があればこれらに使用されているGPUコアを推測しやすくなるが、現時点ではそこまでの情報は出てきていない。

ただRadeon RX 6700Mに関してはおそらくは“Navi 22”がベースと推定される。“Navi 22”のハードウェア的なスペックはCompute Unit 40 / Stream Processor 2560で、Radeon RX 6700Mに非常に近い。おそらく“Navi 22”のフルスペック仕様から、4 CU分を無効化してRadeon RX 6700Mを作り出しているのではないかと推定される。

“Navi 22”はデスクトップ向けにもRadeon RX 6700 seriesおよびRX 6600 XTとして使われるとされており、最上位のRadeon RX 6700 XTは40 CU/ 2560 spのフルスペック仕様、下位のRadeon RX 6700やRadeon RX 6600 XTは一部のユニットが無効化されると推定されるが、36 CU / 2304spというスペックは非常にそれらしいものである(ただ、Radeon RX 6700はメモリの容量で差別化される可能性もあり、その場合、40 CU / 2560 sp / GDDR6 12GBがRadeon RX 6700 XT、40 CU / 2560 sp / GDDR6 6GBがRadeon RX 6700、36 CU / 2304 sp / GDDR6 12GBがRadeon RX 6600XTとなるかもしれない)。

コアが推定しにくいのがRadeon RX 6600Mである。“Navi 22”から12 CU分を無効化して28 CU / 1792 sp というスペックを作ることはできなくはない。ただ、“Navi 22”の下には“Navi 23”というものがあり、これが使われる可能性もある。“Navi 23”のスペックは明らかになっていないが、1月下旬のTeslaの資料から32 CU / 2048 spの可能性が指摘されている。“Navi 22”のスペックとあまりにも近いのが気になるが、“Navi 23”が32 CU / 2048spであるならば、28 CU / 1792 spのRadeon RX 6600Mは“Navi 23”を用いると考える方が順当だろう。

ここからは単なる妄想なので読み飛ばして良し。実は40 CU / 2560 spと伝えられていたのは“Navi 23”で、“Navi 22”は56 CU / 3584 spとなり、今回のRadeon RX 6700M, RX 6600Mはどちらも“Navi 23”を用いる・・・とかだったらなかなか胸が熱くなる展開である。GPUのコアを小さくしていく場合、6~7割程度ずつ減少させていく―“Navi 21”の80 CUに対し、“Navi 22”を48 CUないしは56 CUとすると、その下のコアが作りやすくなる・・・ような気がする。40 CUの“Navi 23”は“Navi 21”のちょうど半分、同じように“Navi 24”は“Navi 22”の半分で24 CUないしは28 CUでなんとなくそれらしいラインナップになる ちょうど半分だからってでかいコアを2つにぶった切ればいいってもんじゃないと思うが。あくまでもそれらしい数字になると言うだけの話で、ここまで“Navi 22”=40 CU説が広く出回っている以上、“Navi 22”=48 or 56 CUという展開はまずないだろう でもまあ、夢ぐらい見てもいいよね?

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コメント
この記事へのコメント
179544 
毒林檎は別世界に旅立ったので今回は普通に出回りそうやね(ニッコリ
2021/02/21(Sun) 22:14 | URL | LGA774 #-[ 編集]
179556 
ノート用GPUで100W超というのはどうなんだ
手持ちのGL702ZCにRX580のモバイル版が載ってるが、これでも70W程度に留まる(もちろんフル負荷時はスーパー轟音)

もちろんスリッパ+6900XTのカードをそのまま載せた巨大戦艦ノートは歓迎する
どうした、やってみろよclevo
2021/02/22(Mon) 00:41 | URL | LGA774 #-[ 編集]
179565 
Navi22は56CU説は割とありそう。
6800無印と同じになるが、その他の違いで1~2割は遅いだろうから。
その場合は3060Tiと3070の中間位になりそう。
ただお値段も399ドル以上で6~7万円は普通にしそう。
そして数がなければ8万円コースでしょうね。
2021/02/22(Mon) 10:08 | URL | LGA774 #-[ 編集]
179573 
>>179544
macPRO向けは縁が切れないと思います・・・

大根おろしも2,3年はあのまま
売り続けるんだよなあ
そりゃ hpかDellのワークステーションに逃げるわな・・
2021/02/22(Mon) 19:47 | URL | LGA774 #-[ 編集]
179578 
armの軍門に下るんだから、Geforce使っておけよ腐れ林檎。
経営危機時の小銭には感謝してるが、今となってはマイナスの方が大きい。
自前GPU作るつもりなら、なおさらAMDの技術与えずNV系にさせるべき
2021/02/23(Tue) 00:42 | URL | LGA774 #-[ 編集]
179634 
>179578
過去にNV系をメインに採用したこともあったけど
早々にメインから外れたんだよね…
どちらの問題なんでしょうかねぇ?
2021/02/24(Wed) 20:34 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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