北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
First AMD SP6 Coolers For EPYC Siena CPUs Pictured, Same Retention Design As SP3(WCCF Tech)
AMD SP6 4U-M97(Coolserver)
AMD SP6 4U-M97(188号@momomo_us)

CPUクーラーメーカーの1つであるCoolserverがAMDのSocketSP6 EPYC―“Siena”に対応するCPUクーラー製品を初めて掲載した。

Coolserverが明らかにしたSocketSP6対応CPUクーラーは“AMD SP6 4U-M97”と呼ばれ、寸法は125mm×98mm×155mm、120mmファンを2基搭載できるサイドフロー式のCPUクーラーである(4Uだと120mmファン搭載のサイドフローは難しい印象があるが、高さを大分切り詰めたのだろうか?)
TDPは400Wまで対応できる。
 
見た目はSocketSP3対応クーラーと変わらない。pin数はSocketSP3のLGA4096に対し、SocketSP6はLGA4844とされる。Socketの寸法やパッケージの寸法はSocketSP3と共通で、パッケージの寸法は58.5×75.4mmとなる。おそらくその他のねじ穴などの寸法もSocketSP3と共通で、SocketSP3からSP6への部品の使い回しは容易となりそうで、Socket周りの取り扱いもSocketSP3と同様となりそうだ。

“Zen 4”世代のEPYCは現在“Genoa”がSocketSP5で投入されている。SocketSP5やSocketSP3やSP6よりも大型のSocket・パッケージを用い、CPU chiplet dieは12ダイ搭載されている。SocketSP6はSP5よりも規模の小さなシステムを想定しており、密度やPerformance-per-wattに重きを置いている。TDPは70~225Wが想定されている。SocketSP6を使用する“Zen 4”世代のEPYCが“Siena”である。最大64-coreの“Zen 4”を搭載し、2023年に登場するというのが公式の情報である。おそらくCPU chiplet dieは8ダイまでの搭載となるだろう。またリーク情報ではSocketSP6のメモリチャネル数は6、PCI-Expressレーン数は96とされる。

デスクトップ向けRyzen 7000 series、サーバー向けEPYC 9004 series、そしてMobile向けRyzen 7040/7045 seriesと“Zen 4”世代のProcessor製品が展開されてきている。今後、SocketSP6を使用するEPYC 8004 series(?)やRyzen Threadripper 7000 / Ryzen Threadripper Pro 7000 series (?) が続くだろう。“Zen 4”世代のThreadripperがどのSocketを用いるかは興味の的となっており、今のところHEDT向けのRyzen ThreadripperがSocketSP6ベース、ワークステーション向けのRyzen Threadripper ProがSocketSP5ベースになるのではないかと予想されている。EPYCとThreadripperでSocketがこれまでのように分かれるのかあるいは共通化されるかも今後の注目点である。


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コメント
この記事へのコメント
194984 
4Uだと空冷でも何とかなる気がするけど、EPYCもそろそろ液冷ですかね
2Uだと本当にどうにもならない(静かに冷やせない)のでSANYO6cm 8cmファン12500rpm、コネクタ自作だけど、みんなどうしているのか?
2023/04/27(Thu) 16:38 | URL | 名無しです #-[ 編集]
195010 
>>194984
鯖板で自作奴はそれなりにいるとしても、ラックマウント前提のケースに入れる必要がある奴はほとんどいないだろう。
自分も以前Opteron 2-Way機組んだ時は普通のデスクトップのケースにnoctuaの大型サイドフロークーラーを使った。
ラックに何台も詰め込む予算があるのなら専用室を宛がうべきでは。
2023/04/28(Fri) 17:47 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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