北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
Early Intel Meteor Lake-P laptop CPU tested with Cinebench R23 benchmark(VideoCardz)

ComputexでMSIが“Meteor Lake”を搭載したノートPCを展示していた。展示されていたノートPCはMSI Prestige 16 EVO/Studioの新型モデルである。搭載されているCPUは“Genuine Intel(R) 0000”と表示されており、Engineering Sampleであることがわかる。

そしてこのノートPCを用いてCinebench R23を回した様子やHWiNFOの画面を表示させた様子を見ることができた。
Intel 14th Gen Raptor Lake Refresh Desktop CPU Whispers From Computex: More Power Hungry, Faster Clocks, Faster Memory Support(WCCF Tech)

Intelは第14世代Core processorないしは“Raptor Lake-S Refresh”をまだ発表していないが、Computex 2023では“Raptor Lake-S Refresh”に関する噂話を各方面から聞くことができた。

WCCF Techではいくつかのマザーボードメーカー、メモリメーカーそして冷却機器メーカーからIntelのデスクトップ向け第14世代Core processor―“Raptor Lake-S Refresh”に関する情報を少しずつ得ることができた
Intel Has Allegedly Canceled Its Desktop Meteor Lake 6P+8E CPU(Tom's Hardware)
Leaked Intel roadmap lists Meteor Lake-S (6P+8E) die as canceled(VideoCardz)
I am so sad for Meteor Lake-S dead(Raichu@OneRaichu)

Intelがデスクトップ向けの“Meteor Lake-S”をキャンセルしたという情報が出てきている。OneRaichu氏が明らかにしたスライドによると、“Remove productization of MTL-S 6+8”の文字がある。
Intel Explores Transition to 64-Bit-Only x86S Architecture(Tom's Hardware)
Intel、新「X86-S」アーキテクチャで8086互換を切り捨て(Impress PC Watch)
16bit/32bitサポートの“終息”でより高性能なCPUを――Intelが64bitオンリーの「X86-Sアーキテクチャ」の仕様を初公開 意見募集中(ITmedia)
Envisioning a Simplified Intel Architecture(Intel)

Intel 64 architectureが登場し20年になり、現在では主流の動作モードとなっている。例えば、MicrosoftはWindows 11で32-bit版の出荷を取りやめている。またIntelのファームウェアも非UEFI64 operating systemをサポートしない。32-bitアプリケーションはまだ動作させることができるが、16-bitアプリケーションのNatvieな対応は停止されている。

このような環境は、Intelは同社のハードウェアおよびソフトウェアを単純化できるという機会であると考えている。現在の主要なOSにおいては、Legacy modeはCPUを64-bit modeにbootstrapする以外に、役には立っていない。なばらこの滅多に使われないものを削除し、シンプルな64-bit mode-onlyのアーキテクチャにできないだろうか?
これが、現在Intelがx86S (for simplifaction)として研究・開発を行っている64-bit mode onlyのアーキテクチャである。
Intel preparing Arrow Lake-HX next-gen mobile processor series(VideoCardz)
Intel Arrow Lake-HX Enthusiast Laptop CPU Test Tool Spotted, Comes In BGA 2114 Design(WCCF Tech)
Arrow Lake-HX, BGA2114(@harukaze5719)

Intelは“Raptor Lake-HX”の次の高性能ノートPC向けCPUとして“Arrow Lake-HX”を準備しているようだ。

Intelは“Alder Lake”世代から高性能ノートPC向けCore processorとしてHX seriesを投入している。HX seriesはデスクトップの性能をノートPCに求めるユーザーのためで、しばしば"Extreme mobile"や"muscle"と呼ばれる。その中身であるが、デスクトップ向けに用いられるコアをMobile向けに適したBGAインターポーザーに載せたもので、より多くのコア数を実現し、また消費電力もBase 55W / Turbo Max 157WとMobile向けとしては大きめに取られている。

現在のHX seriesは第13世代の“Raptor lake-HX”であるが、これに続くコアは“Arrow Lake-HX”となるようだ。harukaze5719氏がこの“Arrow Lake-HX”用の"Gen5 VR Test Tool"の写真を明らかにしている。SocketはBGA2114となる。
Intel 14th Gen Raptor Lake Refresh Desktop CPUs Rumored To Clock Up To 6.2 GHz(WCCF Tech)
Intel 14th Gen Leak: 6.2GHz RPL-R, Meteor Lake Ultra, Arrow Lake are coming for AMD!(Moore's Law Is Dead)

Moore's Law Is DeadがIntelの第14世代・第15世代Core processorに関する情報を紹介している。該当するCPUコアは“Raptor Lake Refresh”、“Meteor Lake”、“Arrow Lake”の3種類である。
Intel "Emerald Rapids" Doubles Down on On-die Caches, Divests on Chiplets(TechPowerUp)
Intel Emerald Rapids Backtracks on Chiplets – Design, Performance & Cost(Semi Analysis)

IntelのDCAI WebinarでEVP Sandra Rivera氏が“Emerald Rapids”について明らかにした。“Emerald Rapids”は第5世代Xeon Scalable Processorとなるコアである。

“Sapphire Rapids”のXCCダイは4つの比較的小型のダイで構成されているが、“Emerald Rapids”は大型の2つのダイで構成される。IntelがChipletを4から2に減らしたのは奇妙に思える。Intel自身も小さなダイのChipletに分割することでイールドの向上と性能のスケールが得られると述べていたからだ。

“Emerald Rapids”のXCCはコア数が64-coreに増加する。しかし、ハードウェア的には66-coreが搭載されており、イールドの向上に役立てられている。“Sapphire Rapids”では全コアを有効にした60-coreの製品が投入されたが、“Emerald Rapids”については66-coreの製品は計画されていないようである。
Intel to Introduce Core Ultra Brand Extension with "Meteor Lake," iGPU Packs 128 EU(techPowerUp!)
Intel Meteor Lake CPUs Rebranding: Transition to Core Ultra Confirmed(Guru3D)
Intel confirms changes to client product naming schema, Core i5 could become Core (Ultra) 5(VideoCardz)
午後10:02 · 2023年5月1日(Bernard Fernandes@Bernard_P)
Intel Meteor Lake-P “Core Ultra” engineering sample spotted with 18 threads and 128 GPU cores(VideoCardz)
Details for Component Intel Graphics i gfx-driver-ci-master-13736 DCH RI(SiSoftware Official Benchmark Ranker)
Intel(R) Core(TM) Ultra 5 1003H(Asches Of The Singularity)

AoTsのWebサイトに“Meteor Lake-P”と推定されるProcessorがCore Ultra 5 1003Hなるブランド名で出現して話題となったが、これをうけてIntelのBernard Fernandes氏 (Director, Global Communications) がブランド名変更について説明している。同氏によると“Meteor Lake”でブランド名の変更を計画している模様で、そのより詳しい内容については今後数週間の後に明らかにするとしている。
具体的にどのようなブランド名になるのか、あるいはMobile向けとデスクトップ向け両方でブランド名が変更されるのかまでは明らかにされなかった。
Intel 14th Gen Core series to feature Meteor Lake-S is up to Core i5 and 65W TDP and Arrow Lake-S up to Core i9 125W(VideoCardz)
Intel Meteor Lake-S CPU Test Tool Once Again Points To A Possible Desktop Launch(WCCF Tech)
午後3:22 · 2023年4月25日(Bionic_squash@SquashBionic)
LGA1851-MTL-S Interposer for the Gen5 VR Test Tool(Intel)

IntelのWebサイトに“LGA1851-MTL-S Interposer for he Gen5 VR Test Tool”なるものが掲載されている。この部品の目的ははっきりしないが、VR Test Toolであれば、より複雑なテストユニットの一部である可能性があり、Processorの電力供給データを自動で取得、スプレッドシートに正しいデータを入力するためのものではないかと見られる。LGA1851 inteporserは現在あるGen5 VR test toolを新しいデスクトップCPUに対応させるためのものだろう。
Intel Reportedly Begins Emerald Rapids & Meteor Lake-S Desktop CPU Sampling, 5th Gen Xeon Pictured(WCCF Tech)
EMR get it(YuuKi_AnS@yuuki_ans)

Intelは第5世代Xeon Scalable Processorとなる“Emerald Rapids”と、デスクトップ向けの“Meteor Lake-S”のサンプリングを始めたようだ。

Intelの4月21日付けの資料によると、“Emerald Rapids”のR0 steppingが顧客向けにサンプリングが開始され、プラットフォームの検証と問題のデバッグに使用されるという。このサンプルはPQSとES2を兼ねたサンプルになるという。このことは“Emerald Rapids”が予定通りに進んでいることを意味している。
"Adamantine" L4 Cache Confirmed on Intel "Meteor Lake," Acts as a Passive Interposer(techPowerUp!)
Intel's Patent Details Meteor Lake's 'Adamantine' L4 Cache(Tom's Hardware)
Intel confirms “Adamantine” L4 cache for Meteor Lake(VideoCardz)
Early Platform Hardening Technology For Slimmer And Faster Boot(Intel Patent)

Intelが“Meteor Lake”でL4 cacheを使用することを明らかにした。
“Meteor Lake”のL4 cacheはPhoronixがLinuxパッチにその記述を見つけたのが始まりである。その時は“Haswell”や“Broadwell”世代で使用されたeDRAMのようなものも考えられていたが、具体的な実装方法についてはわからなかった。


今回、Intelが既に過去のパテント資料で、“Meteor Lake”の新しいcache技術を記載していることが明らかになった。記載が見つかった資料は2020年12月のもので、「次世代SoCアーキテクチャ―“Meteor Lake”が搭載するオンパッケージキャッシュ」と題されている。別の言い方では“Adamantine cache”と呼ばれるものがbase tileの一部にに実装されており、その上に載せられるどのTileからもアクセスできるようになるようだ。
Intel 14th Gen Meteor Lake CPUs May Embrace An L4 Cache(Tom's Hardware)
Intel Meteor Lake Could Bring Back L4 Caches(techPowerUp!)
Define MOCS and PAT tables for MTL(Freedesktop.org)

Linuxのパッチに“Meteor Lake”でL4 cacheを扱う記述が見られた。L4 cacheはIntelのProcessorであれば“Haswell GT3e / Broadwell GT3e”等においてeDRAMの形で相当するものが搭載されたことはあるが、それほど多く採用されているものではない。

そのLinuxのパッチにはこのような記載がある。

“Meteor Lake”のiGPUはLast Level Cache (LLC) を参照できない。LLCを参照できるのはCPUのみである。このパッチでは、ADM/L4 cacheのサポートを追加し、MOCS/PAT tableの呼び出しを更新する。
Mobile向けには今年後半に“Meteor Lake”が投入されるが、デスクトップ向けには“Raptor Lake Refresh”が投入される・・・というのがここ最近の大勢の見方である。しかしながらこの“Raptor Lake Refresh”に関する情報は少ない。もしこの通りに“Raptor Lake Refresh”が投入されたとして、それが“Haswell Refresh”のように現行の第13世代を名乗るのか、あるいは“Coffee Lake Refresh”のように世代が繰り上がり第14世代扱いになるのかもわかっていない。

◇第14世代扱いになる説
Intel Raptor Lake Refresh CPUs Reportedly Part of 14th Gen Desktop Family(WCCF Tech)
Intel 7 battles three generations of 14th generation Core processors "split": the most anticipated desktop version is gone(MyDrivers.com)

4月10日付けのFast Technology Newsの情報によると、Intelは新世代のCore processorを2023年に投入するという。2023年の新しいCore processorは第14世代となる。“Meteor Lake”は第14世代Core processorのコードネームとしてよく知られたもので、EUVを用いたIntel 4プロセスで製造される。また、“Meteor Lake”はChipletアーキテクチャを本格的に採用する世代であり、Processor全体を見ると最大で4種類のプロセスが用いられる。

“Meteor Lake”のCPU Tileに用いられるプロセスが前述のIntel 4プロセスであるが、様々な利点がある一方で問題も抱えている。以前いわれていたのはIntel 4プロセスは電力効率は良好であるものの、高周波数性能は不良というものであった。この特性はノートPC向けには適したものである(が、一方でデスクトップ向けでは不利である)。そのため、今年の第14世代Core processorはデスクトップ向けとMobile向けで異なるものに分かれる。
Early Intel 14th Gen Meteor Lake-M Laptop CPU With 4+8 Core Configuration Spotted(WCCF Tech)
Dell Inspiron 13 5330 Performance Results(UserBenchmark)

Dell Inspiron test unitに搭載された12-coreの“Meteor Lake-M”とされるサンプルがUserBenchmarkに出現した。

今回出現したものは“U3E1”とラベルされた“Meteor Lake”のEngineering Sampleである。コア・スレッド数は12-core/16-threadとなっており、4 P-core + 8 E-coreの構成となる。周波数はBase 1.20GHzとなっているものの、動作時の平均周波数は550MHzにとどまっている。おそらく初期のEngineering Sampleあろうと推定される。
Intel Updates Data Center Roadmap: Xeons On Track - Emerald in Q4'23, Sierra Forest in H1'24(AnandTech)
Intel Roadmap Update Includes 144-Core Sierra Forest, Clearwater Forest in 2025(Tom's Hardware)
Intel DCAI 2023 Update New Technology and Updated Xeon Roadmap(ServeTheHome)
Intel Unveils 2023-2025 Xeon CPU Roadmap: Emerald Rapids In 2023, Granite Rapids & Sierra Forest In 2024, Clearwater Forest In 2025(WCCF Tech)
Intel、2023年末までに第5世代Xeon SPを出荷。次世代も矢継ぎ早に投入(Impress PC Watch)
Emarald rapids-XCC summary:(Bionic_squash@SquashBionic)
Four Takeaways from Intel’s Investor Webinar(Intel)

Intelは3月29日、Data Center and AI Investor Webinarを開催した。そして同社のデータセンター向けロードマップを更新するとともに、初のEfficiency Coreで構成されるXeon―“Sierra Forest”が144-coreで2024年上半期に予定されていることを明らかにした。
またその次となるEfficiency CoreベースのXeonとして“Clearwater Forest”を予定していることが初めて明かされた。“Clearwater Forest”は2025年の予定で、製造プロセスはIntel 18Aとなる。
Intel Alder Lake-H CPUs up to Core i7-12700H are now available with desktop motherboards(VideoCardz)
Intel Alder Lake-H Laptop CPUs Come To Desktop PCs In mATX & Mini-ITX Motherboard Designs, Starting At $227(WCCF Tech)
ERYING Official Store(AliExpress)

中国のマザーボードメーカーがMobile向けの“Alder Lake-H”をデスクトップ向けに使用できるようにしたマザーボードを販売している。

Eryingと呼ばれるメーカーが、14-core (6 P-core + 8 E-core) の“Alder Lake-H”をデスクトップ向けとしたマザーボードを販売している。同社は1年半程前にCore i7 11700Hをはじめとする“Tiger Lake-H”をデスクトップ向けとしたマザーボードを発表しており、今回の製品はその後継となる。