北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
PowerColor officially unveils its single-slot Radeon HD 5770(TechConnect Magazine)
PowerColor、シングルスロットのRadeon HD 5770カード(Impress PC Watch)

PowerColorはSingle-slot仕様の冷却機構を搭載したRadeon HD 5770搭載カード―“HD5770 single slot”をアナウンスした。

スペックはリファレンス通りでStreamProcessor数は800、コア周波数は850MHz、メモリインターフェースは128-bit、搭載メモリはGDDR5 1GBでメモリ周波数は1200MHz(4800MHz)である。出力はDVI, HDMI, DisplayPortを備える。

“HD5770 single slot”は8月13日より店頭に並ぶ見込みである。

Single-slot化により、このカードを4枚使用したQuad-CrossFire Xが容易に行えるとPowerColorは述べています。
Radeon HD 5770のTDPの数字自体はリファレンスが1スロットであった4850とほとんど変わらないので、Single-slotでも冷却はそこまで無理しなくても可能なのでしょう(・・・ただ、4850のリファレンスファンは冷えない・五月蝿いなど評判は芳しくなかったようですが)。

Early AMD Llano and Ontario performance numbers tip up(SemiAccurate)

このほど“Ontario”と“Llano”のごく初期の性能スコアが出回り始めた。今回出回ったのはBOINCのスコアである。

今回の“Ontario”と“Llano”はどちらもAMDのEngineering sampleで“Llano”は「AMD64 family 18, model 0, stepping0」、“Ontario”は「AMD64 family 20, model 0, stepping 0」とリストにあったという。
A glimpse of forthcoming mobile AMD CPUs(CPU World)

5月にAMDは“Danube”プラットフォーム向けとして12種類のMobile CPUを投入した。
そしてこのほど、HP ProBookの一部モデルの“Maintanance and Service Guide”にさらなるAMDのMobile CPUの新モデルが掲載されていた。今回リストに掲載されていた新CPUは5種類である。


以下にその内容を掲載します。

  Phenom II N950 4-core 2.10GHz L2=512kB x4 TDP35W
  Phenom II N850 3-core 2.20GHz L2=512kB x3 TDP35W
  Phenom II N640 2-core 2.90GHz L2=1MB x2 TDP35W
  Turion II P540 2-core 2.40GHz L2=1MB x2 TDP25W
  Athlon II P340 2-core 2.20GHz L2=512kB x2 TDP25W

“Danube”プラットフォームになってからはAMD CPU搭載のノートPCのラインナップもだいぶ増えたように思えます。

Intel to announce next-generation desktop platform at CES 2011(DigiTimes)

Intelは次の世代のチップセットであるIntel 6 series(“Cougar-Point”)を2010年第42週(2010年10月)に出荷開始するようだ。そして、マザーボードメーカーからの発表は2011年1月6~8日に開催されるCESでの発表となる。ただし、各メーカーは2010年12月に製品をチャネルに出荷したいようだ。

“SandyBridge”は最高4-coreでHyperThreading technologyとAdvanced Turbo Boost technologyを搭載し、さらにGPUを内蔵する。組み合わされるチップセットはメインストリーム向けではP67である。

またハイエンド向けには“SandyBridge-E”と“Patsburg”で構成される“Waimea Bay”が投入される予定である。
Mobile向けの“Huron River”は2011年1月中旬移行に登場予定で、その翌年の2012年には22nmプロセスの“Ivy Bridge”が控えている。


おおむね今までの情報どおりの話です。
正月明けに店頭に並ぶことになるでしょうか?

◇“Ontario”の性能
AMD’s Ontario Computing Performance Leaked Out(Expreview.com)
AMD Ontario: Performance im Überblick(Hardware-Infos)

“Ontario”はネットブックやタブレットといった低消費電力デバイス向けの“Fusion”で2010年第4四半期の出荷が予定されている。しかし、今までその性能についてはベールに包まれてきたが、このほどBOINCにおける“Ontario”の演算性能が明らかになった。
Nvidia Announces New-Generation Quadro Professional Graphics Solutions.(X-bit labs)
Feimi-based Quadro Graphics Processing Units (GPUs) Released(Expreview.com)

NVIDIAはProfessional向けグラフィックソリューションであるQuadroの新モデルをアナウンスした。今回の新型Quadroは“Fermi”アーキテクチャのGF100をベースとしている。
Nvidia GF104 has 384 shaders(Fudzilla)
[Rumour] NVIDIA to replace GTX 470 with fully enabled GF104(VR-Zone)

GF104は8つのSMで構成され、合計で384のCUDA coreを持つことが知られている。
NVIDIAはGeForce GTX 470の後継として、8 SM / 384spのGF104カードを計画しているようだ。このGF104の384sp版はGeForce GTX 475とでも呼ばれることになりそうだ。


GF104のフルスペック版が登場するという噂は以前より散見されました。
GF100の場合もそうですが、最上位のモデルに無効化されている部分があるとそこを有効化したものが出てくるのではないかという想像は容易に掻き立てられるものです。

GF104のフルスペック版はこの記事ではこの夏の終わりに登場するのではないかと推測されています。

Sempron 180 surfaces(CPU World)

昨年のAMDのロードマップではSempron 180が2010年第2四半期に予定されていた。しかし、今年第2四半期のロードマップではSempron 180の名はなくなっていた。ところが最近になって一部のオンラインショップでSemrpon 180を見かけるようになり、何時の間にやらひっそりとリリースされた気配がある。

Sempron 180のスペックはオンラインストアにより表記が異なる部分があるが、CPU Worldで最も信頼性が高いと判断した情報ではコア数は2、周波数は2.40GHz、キャッシュ構成はL2=512kB x2、TDPは45Wである。OPNは“SDX180HDK22GM”である。末尾のGMから分かるとおりC3 steppingである。コアはDual-Coreの“Regor”をベースにしたものであろう。

◇Sempron(Regor / 45nm / 2-core / SocketAM3 / DDR2,3)
  180 2.40GHz HT 4.00GT/s L2=512kB x2 TDP45W

Dual-Coreというのは興味深いですが、さすがに秋葉原で見かける機会はないか、あったとしてもごくわずかでしょう。

AMD delivers OpenGL ES 2.0 driver for PCs(TechConnect Magazine)
ATI adds support for OpenGL ES2.0(Fudzilla)

AMDは7月26日、OpenGL ES 2.0に対応するドライバをリリースした。OpenGL ES 2.0はWebGLをサポートし、Webで3Dコンテンツを作成することができる。今回のドライバはインターネットでの3Dコンテンツの開発とPCと携帯機器をまたぐソフトウェアの開発を主眼において開発されている。

Open GL 2.0に対応したCatalyst 10.7 BetaドライバはFireProとRadeon HD 2000系以降のカードで使用できる。

ちなみにCatalyst 10.7のWHQL版は26日にリリースされています。Catalyst 10.7ではRadeon HD 5000系の性能改善、CrossFire時の性能改善と機能追加、Eyefinity technologyの改良などが盛り込まれています。

JEDEC Publishes Low-Power DDR3 Memory Standard.(X-bit labs)
JEDEC makes DDR3 Low Voltage an official memory standard(TechConnect Magazine)
JEDEC Publishes Widely Anticipated DDR3L Low Voltage Memory Standard(techPowerUp!)
JEDEC announces power efficient DDR3L spec(Fudzilla)

JEDECは7月26日、DDR3LをJESD79-3 DDR3メモリデバイススタンダードに追加した。これにより、低電圧版DDR3は公式に標準化されたものになり、ノートPCからデスクトップPC、サーバーまで幅広く使われることになるだろう。
 
既に複数のメモリベンダーが標準的なDDR3メモリから消費電力を15%低減させたDDR3Lを登場させている。駆動電圧はDDR3が1.5Vなのに対し、DDR3Lは1.35Vである。

今回の標準化で、DDR3Lメモリがより広く流通することが期待されます。

Report: Two low-power AMD APUs coming late next quarter(The Tech Report)
AMD's Zacate to be first Fusion APU chip?(HEXUS)
[Rumour] First AMD Fusion APUs in Q4 2010(VR-Zone)
[Exklusiv] Roadmap aller kommenden AMD Prozessoren(ATi-Forum.de)

ATi-Forumで入手した資料によると、AMDは第3四半期から第4四半期にかけていくつかの新CPUを予定している。その中に2010年第4四半期予定で、初のAPUとなる“Zacate”という記述も見られる。

“Zacate”は“Ontario”をベースとした製品といわれており、第4四半期にはSingle-CoreでTDP18WのものとDual-CoreでTDP25Wのものが投入されるようである。もし“Zacate”が“Ontario”ベースならばこのCPUコアは“Bobcat”アーキテクチャとなる。また、DirectX 11世代のGPUも統合される。パッケージはBGAである。

とりあえず今年末に何らかのAPU(または“Fusion”)が出てくるようですが、その姿はベールに包まれています。
“Zacate”が40nmで“Ontario”が32nmという噂や“Zacate”がデスクトップ向けで“Ontario”がMobile向けという推測もあるようですが、真偽ははっきりしません。

Nvidia Launches Tool to Enable Easy Creation of GPGPU Software for Windows.(X-bit labs)

NVIDIAは“NVIDIA Parrallel Nsight sogtware”をリリースした。このツールはMicrosoft Visual Studioと連携し、GPUを活用する環境を開発するためのものである。また、CUDAソフトウェア開発キットのアップデートであるCUDA Toolkit 3.1も同時期にリリースした。

Visual Studioを使用している開発者は今回の“Parallel Nsight”を用い、CUDA, C/C++, DirectComputeを使用したアプリケーションのデバッグを行うことができるようになり、CPUを使用するのと似たような感覚でGPUを活用させることができる。また“Parallel Nsight”はそのアプリケーションがGPGPUをどの程度活用しているか解析し、開発者に知らせることもできる。

このあたりのソフトウェア支援はNVIDIAの強みでしょう。
対応OSはWindows 7, VistaとWindows HPC Server 2008となります。

ASRock readies VIA PV530 CPU-equipped motherboard(TechConnect Magazine)
VIAの新CPU「PV530」搭載マザーが発売に(AKIBA PC Hotline!)

ASRockはVIAの新型CPUであるPV530(1.80GHz)とVX900チップセットを搭載したMicroATXマザーボード―“PV530”をリリースした。

“PV530”にはDDR3スロットが1本、DDR2スロットが2本搭載されている。拡張スロットはPCI-Express x16が1本(x8レーン)、PCIが1本である。ストレージはS-ATA 3.0Gbpsを2つ備える。
◇Single-Core版“Ontario”のCPU部分のTDPは5.5W
Ontario 5.5W single-core comes in 2011(Fudzilla)

“Ontario”はTSMCの40nmプロセスで製造される。この“Ontario”にはいくつかのバリエーションが存在するが、その中には消費電力5.5Wのものも存在するようである。

Single-Core版“Ontario”のGPU分を除いたTDPは5.5Wが可能である。
参考までにSingle-Core版“Ontario”の競争相手となりそうなCPUのTDPを挙げると、CULVのCore2 Solo SU3500(1.40GHz)がTDP5.5W、現行の多くのIntelのCULV CPUが10W、Atom N200シリーズが2.5W、“Pineview”コアのAtom N400シリーズがGPU部分も含めてTDP5.5Wである。
つまり、Single-Core版“Ontario”はなかなか省電力ではあるが、“Pineview”のAtom N400系の省電力性にはやや及ばないようである。
[Rumour] ATI's next generation in late October(VR-Zone)
AMDs neue Grafikchips kommen Ende Oktober(heise online)
AMD HD 6000 zwischen 15. und 29. Oktober(Hardware-Infos)

ATiの次の世代のGPUは“Southern Islands”というコードネームで呼ばれ、製品名はRadeon HD 6000系になると言われている。この“Southren Islands”であるがHeise Onlineによると2010年10月15日~29日の間にリリースされるようだ。この10月15日~29日という時期は、今まで広く言われてきた9月から10月に登場するという話に矛盾しないものである。

“Southern Islands”の仕様に関してはまだ情報が少ない。よく言われる話としては現行の“Evergreen”と32nmプロセスで計画されていた“Northern Islands”(現在は28nmプロセスで計画・開発されており、2011年後半に登場するのではないかというのが通説である)の両アーキテクチャのハイブリッド型となるというものがある。

第3四半期中にはNVIDIAがGF106とGF108をリリース予定で、ここで“Fermi”系のラインナップが一通り完成し、Radeon HD 5000系への包囲網を固めることになります(ちなみにGF106ベースのGeForce GTS 450はRadeon HD 5770くらいの性能になるのではないかと言われている)。
そして第4四半期にはAMD-ATiがRadeon HD 6000系を投入して巻き返しを図るという構図になります。

Intel prepares Core i3-380M and Core i5-460M mobile CPUs(CPU World)

Intelは今年末にパフォーマンス帯のCore i7 640M, i5 560M, i5 580Mとローエンド帯のCeleron P4600, T3550をリリースする予定であるが、この他にもその中間のモデルとしてCore i5 460MとCore i3 380Mをリリースする。いずれも32nmプロセスのDual-Coreである“Arrandale”コアのCPUである。
80% of Hard Drives May Become Hybrid in Five Years - Seagate.(X-bit labs)

Seagateの上級幹部が驚くべき発言をした。彼の発言によれば今後5年間でHDDは性能向上のためにフラッシュメモリをバッファとして搭載したものがより広く出回るという。Seagateはフラッシュメモリを搭載したHybrid SSDである“Momentus XT”をリリースしている。
Hitachi GST Shows Off Its First Enterprise Solid-State Drives, Pledges to Start Shipments in 2010 - Media.(X-bit labs)
Hitachi GST solid state drive spotted at convention(The Register)

Hitachi uValue 2010トレードショーでHGSTは同社初となるSSDのデモを行った。このSSDに関しては詳細は語られなかったものの、様々なWebサイトの情報によると2010年下半期に出荷が始まるという。

HGST初のSSDは2.5インチサイズでインターフェースはSASまたはFCAL(Fibre-Channel Arbitrated Loop)に対応する。このSSDがSLCかMLCかは分かっておらず(エンタープライズ向けという位置づけからより高速で信頼性の高いSLCではないかという予測はある)、容量も不明である。

HGSTはIntelとSSDの供給・販売に関して協力関係を結んでいます。その内容はIntelのNANDフラッシュとSSD技術を用い、HGSTが販売とサポートを行うようです。ブランドはHGSTとなります。
ただし、今回のSSDがIntel製であるとは明言されていません(そもそも、わかりうることはデモが行われたというのみで、スペックに関してはまったく情報がない)。

Asus Atom D525, NG-ION-packing mini-ITX motherboard starts getting listed(TechConnect Magazine)
Mini-ITX mobo mixes dual-core Atom, Ion, USB 3.0(The Tech Report)
Asus intros the mother of all Atom boards(Fudzilla)

ASUSはDual-Coreで1.80GHzのAtom D525とNVIDIAのION 2を搭載したMini-ITXマザーボード―“AT5IONT-I”を計画している。

スペックは以下のとおり。
Alleged GeForce GTS 450 PCB schematics surface(TechConnect Magazine)
GeForce GTS 450 PCB Design Leaked?(Expreview.com)
NVIDIA GeForce GTS 450 Video Card PCB Picture Leaked(Legit Reviews)
NVIDIA GeForce GTS 450 imminent?(HEXUS)
NVIDIA GeForce GTS 450 PCB Blueprint Leaked(VR-Zone)

NVIDIAの新たなDirectX 11対応GPUであるGF106を搭載したGeForce GTS 450が来月登場するといわれている。しかし現在に至るまで、その画像はなかった。しかし、このほどGeForce GTS 450のものとされる基板の図がインターネット上にリークした。
Intel Plans to Limit LGA1155 Sandy Bridge Processor Overclocking(Legit Reviews)
Sandy Bridge overclocking complicated by common base clock(The Tech Report)
Intel plans to deliberately limit Sandy Bridge overclocking(bit-tech.net)
探討下代Intel微架構OC能力 業者:Sandy Bridge OC超頻性欠佳!!(HKEPC)

Intelのプレゼンテーション資料によると、LGA1155の“SandyBridge”ではオーバークロックに制限がかかるようである。HKEPCがリークした動画によるとLGA1155の“SandyBridge”ではベースクロックを上昇させることはできるものの、せいぜい2~3%のOCしかできなかったようである。その理由としてはクロックジェネレータがチップセットに搭載される1つのみとなり、結果CPUコアやメモリ、PCI-Express、PCI、S-ATA、USBなどのあらゆるバスの速度がリンクしてしまうためである。このクロックジェネレータのベースクロックは100MHzとなるらしい。
実を言うと“K series”が登場された背景はこれがあるようで、LGA1155の“SandyBridge”でもOC向けとして“K series”が登場するようである。
ASRock readies quad-USB 3.0 AMD 890FX and 890GX motherboards(TechConnect Magazine)
ASRock Designs 890FX and 890GX Based Deluxe4 Motherboards with More USB 3.0 Ports(techPowerUp!)
ASRock introduces world’s first AMD front USB 3.0 capable boards – ASRock 890FX Deluxe4 and ASRock 890GX Deluxe 4(ocworkbench.com)

ASRockはAMD 890FXと890GXを採用したDeluxe4ファミリーのマザーボード―“890FX Deluxe4”と“890GX Deluxe4”を計画している。これらのマザーボードはUSB 3.0ポートを4つ備えており、うち2つはバックパネルに装備され、残る2つは内部コネクタにあってフロントパネルに引き出すことができる。
これらのマザーボードはこの2~3週以内に店頭に並ぶ見込みである。

Elpida and Spansion wrap up NAND deal; may extend to NOR(DigiTimes)
Elpida to manufacture NAND based on Spansion technology(TechConnect Magazine)

ElpidaとSpansionは7月22日、NANDフラッシュのプロセス技術と製品の開発で提携することを発表した。この提携にはフラッシュメモリでのファウンドリサービスで協力するという合意もふくまれている

この提携によりElpidaはSpansionのNAND IPとMirro-Bit chargy-trapping technologyに関する非排他的ライセンス(? →non-exclusive license)を取得し、MicroBit-boosting技術を採用したNAND製品を広島の300mm Fabで製造することができるようになる。

また、NANDフラッシュに関する提携とともに、NORフラッシュに関しても提携を行うようです。

AMD Athlon II and Phenom II CPUs planned for the third quarter(CPU World)

記事の前半はAMDの第3四半期に登場するCPUについて書かれており、今までの総まとめのようなものです。
しかし、後半にPhenom II X4 840TなるCPUについて触れられていますので、それを紹介します。

BIOSTARのWebサイトにはOEM向けモデルとしてPhenom II X4 840T(OPN:HD840TWFK4DGR)なるCPUが掲載されている。Phenom II X4 840Tは2.90GHzでL3キャッシュ容量は6MB、TDPは95Wである。OPNから判断すると、X4 840TはE0 steppingで、Turbo Core technologyに対応しているものと思われる。
さらに、AMDのOverdrive toolの昨日の新リリースには840TのTurbo Coreが無効化できないバグと、840Tでの倍率変更によるOCが働かないバグを修正したとあり、これを踏まえるとX4 840TはBlack Editionとなる可能性がある。Black EditionならばOPNはHD84ZTWFK4DGRとなるだろう。


何故800番台・・・?
従来のPhenom II X4 800はL3=4MBのものが使っていましたが、Phenom II X4 840Tに関しては今回の情報を見る限りL3=6MBとなっています。
900番台と何処で差を付けられているのか、今後の詳細情報が待たれます。

Fusion to Feature an Integrated of Redwood Graphics(Expreview.com)
Fusion to have Redwood graphics(Fudzilla)

AMDの“Fusion”に統合されるGPUは“Cedar”クラスのものと思われている方も多そうだが、これは誤りである。“Fusion”に統合されるGPUは“Redwood”である。“Redwood”はメインストリーム向けのRadeon HD 5600, 5500で使用されているGPUであり、“Fusion”は“Redwood”の統合で強力なグラフィック性能を得ることになる。

ただし、“Fusion”―“Llano”や“Ontario”の対応メモリはDDR3であるため、性能はRadeon HD 5500に近いものとなるだろう。

Hardware-Infosでは“Ontario”のダイサイズが59mm2などという話が載っています(ただし、これが1-core+GPUのものなのか2-core+GPUのものなのかは書かれていない)。
“Llano”に関しては400~480spという話と、200spという話が混在していますが、前者ならばスペックは“Redwood”に近いものとなります。

GeForce GTS 450 to Sport New GPU, 128-bit Memory Interface(techPowerUp!)
GeForce GTS 450 Will Be Based on GF106(Expreview.com)
GeForce GTS 450, 128-bit bellek veri yoluna sahip olacak(Donanim Haber)
Geforce GTS 450 to arrive at end of August (Fudzilla)

GeForce GTX 460をリリースしたNVIDIAの次の製品はメインストリーム向けのGPUとなり、なおかつ新しいGPUコアとなる。それがGF106で、GF106はNVIDIAの新たなメインストリーム向けのGPUとなり、搭載カードは$150以下の価格帯で強みを発揮するだろう。そしてGF106を搭載するカードの1つがGeForce GTS 450である。

GeForce GTS 450は128-bitメモリインターフェースを搭載し、GDDR5を1GB搭載する。また、このカードはNVIDIAのリファレンスカードが用意されず、パートナーが独自の設計を行うこととなる。登場は2010年8月末の見込み。

この他、FudzillaではGF104ベースの製品として、GF104のフル機能版であるGeForce GTX 475や、GTX 460からさらに機能を落としたGTS 455が登場するのではないかと述べています。

Athlon II X2 270u comes in Q3 2010(Fudzilla)

AMDは2010年第3四半期にAthlon II X2 270uをリリースする。Athlon II X2 270uはC3 steppingの“Regor”コアでDual-Core、周波数は2.00GHzとなる。TDPは25Wである。

その他のスペックは他の“Regor”コアの製品に準じ、キャッシュ構成はL2=1MB x2、対応メモリはDDR3-1333、SocketAM3に対応する。

◇Athlon II X2(Regor / 45nm / 2-core / SocketAM3 / DDR2,3)
  270u 2.00GHz HT 3.20GT/s L2=1MB x2 TDP25W 2010Q3
  260u 1.80GHz HT 3.20GT/s L2=1MB x2 TDP25W
  250u 1.60GHz HT 3.20GT/s L2=1MB x2 TDP25W

現在のTDP25Wモデルの最上位であるAthlon II X2 260uから周波数が200MHz上がったモデルとなります。

NVIDIA GeForce GTS 455 and 450 Entry Level GPUs Coming in August(Legit Reviews)
AMD may see profits from graphics cards drop in 3Q10 on price competition(DigiTimes)

第3四半期に入り、NVIDIAはGeForce GTX 460をローンチしたが、これに続いて8月にはGeForce GTS 455と450が、9月にはエントリー向けのGF100ベースの新GPUがローンチされる。
なお、一方のAMDも次の世代のDirectX 11製品を用意しており、10月に計画されているようである。こちらは第3四半期中の動きはなさそうである。


“Southern Islands”とも呼ばれるRadeon HD 6000に関しては現時点では情報はかなり限られています。Fudzillaの今日の記事でもRadeon HD 6000について書かれていますが、現行の“Evergreen”(Radeon HD 5000)からはマイナーアップデートになるとのみ記されており新味のある情報はありません。

本題のGeForce GTS 455, 450ですがこれに相当するGPUコアはGF106と思われ、そのGF106は以前から8月頃に登場するといわれていました。また、これに続くエントリー向けGPUとしてはGF108の名前が出ています。