北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
ASUS announces 970 Pro Gaming Aura motherboard based on AMD 970+SB950 chipset(VR-Zone)
ASUS Announces 970 Pro Gaming Aura Socket AM3+ Motherboard(techPowerUp!)
ASUS Launches 970 Pro Gaming Aura Socket AM3+ Motherboard w/ SLI support(Guru3D)
970 PRO GAMING/AURA(ASUS)

ASUSは1月26日、“970 Pro gaming/Aura”を発表した。このマザーボードはAMD 970+SB950を搭載しながらも、NVIDIA SLIに対応し、Quad-GPUまで対応できる。またAura RBGにより、ASUSによるillumination technolgyを楽しむことが出来る。

最近になり再びSocketAM3+マザーの新製品がぽつぽつと出てくるようになりましたが、これもその1つです。AMD 970+SB950を搭載しながらNVIDIA SLIに対応する、という点が主にクローズアップされていますが、この他にもType-AコネクタながらUSB 3.1を搭載する点、NVM Express M.2を搭載する点は見逃せません。

以下にスペックをまとめます。
Intel Skylake Thread #6331(AnandTech Forum)
Skylake Iris Pro hits Intel’s Pricing Lists: Xeon E3-1575M v5 with GT4e(AnandTech)

AnandTechのForumに1月24日付けで更新されたIntelのProcessor Price listに追加されたCPUが明らかにされています。

追加されたCPUとしては“Skylake”世代のCeleronや“Braswell”の周波数向上モデル、そして“Skylake”世代の4-core+GT4eを初めて採用するXeon E3-1500 v5 series 3モデル、及びMobile向けのH sereisがあります。以下にまとめます。
GDDR5X Standard Finalized by JEDEC: New Graphics Memory up to 14 Gbps(AnandTech)
JEDEC Announces Publication of GDDR5X Graphics Memory Standard(techPowerUp!)
JEDEC makes GDDR5X official(The Tech Report)
JEDEC,メモリ帯域幅がGDDR5比で2倍になる新メモリ規格「GDDR5X」を発表(4Gamer.net)

JEDECは1月22日、JESD232 Graphic Dobule Data Rate (GDDR5X) SGRAMを発表し、その仕様を公開した。GDDR5Xでは既存のGDDR5と比較し、2倍の帯域を確保できるとしている。

GDDR5XはGDDR5の2倍の帯域を有し、1回のアクセス辺り512-bit(64B)のデータを扱うことが出来ます(GDDR5は8n prefetch architectureだったのがGDDR5Xでは16n prefetch architectureとなった)。結果、GDDR5Xの帯域は初期は10~12Gbps、潜在的には16Gbpsも狙えるとしています。

GDDR5XについてはMicronが製品化しており、2016年のGPUのうちNVIDIAの“Pascal”の中位コア(GP204やGP206あたり?)がこのGDDR5Xを搭載するのではないかと予想されています。

(過去の関連エントリー)
GDDR5Xに関する資料がリーク―速度は10~12Gbpsからいずれは16Gbpsへ(2015年10月26日)
Rumor: Intel to release three 10nm generations of processors(Guru3D)
Intel’s Cannonlake CPUs To Be Succeeded By 10nm Ice Lake Family in 2018 and 10nm Tiger Lake Family in 2019(WCCF Tech)

Intelは10nmプロセスの“Cannonlake”を2017年下半期に予定していると説明している。“Cannonlake”は“KabyLake”の次の世代となるProcessorである。そしてHWbattleによると、“Cannonlake”の次として“Ice Lake”が2018年に10nmプロセスで予定されており、続く2019年には“Tiger Lake”が10nmプロセスで登場するという。
TSMC expects to launch 5nm node 2 years after 7nm(DigiTimes)
TSMC aims for 5nm by 2020(VR-Zone)
TSMC to Launch its 5 nm Fab by 2020(techPowerUp!)

TSMCは2018年上半期に7nmプロセスのチップの生産を開始する。ただし、これが大量生産の開始なのかリスク生産にとどまるものかまでは明らかにされなかった。そしてこの2018年上半期の2年後となる2020年上半期に5nmプロセスをローンチすると述べた。
NVIDIA GTX 980M and 970M successors tipped to launch in 2H 2016(VR-Zone)
NVIDIA GeForce GTX 900MX refresh coming to notebooks(VideoCardz)

HWBattleによるとNVIDIAはGeForce GTX 980MとGTX 970Mの後継GPUとしてGeForce GTX 980MXとGTX 970MXを今年第2四半期に予定しているようである。

GeForce GTX 980MX, GTX 970MXはともに現行のGeForce GTX 980MとGTX 970Mと同じ“Maxwell”アーキテクチャのGM204を使用したGPUとなり、現行製品から比較するとCUDA coreの数が増強されます。予想スペックは以下の通りです。
AMD has two Polaris FinFET GPUs in development(VideoCardz)
AMD Unveils “Polaris 11” And “Polaris 10” GPUs – To Deliver The “most revolutionary jump in performance so far”
(WCCF Tech)

CES 2016でAMDは次世代GPUとして“Polaris”を明らかにしました。“Polaris”はFinFETプロセスで製造される第4世代のGraphics Core Nextアーキテクチャとなりますが、その内容は大幅に刷新されるとされる模様です。
またCES 2016では“Polaris”のEarly Siliconを用いた競合製品(GeForce GTX 950)との比較デモが行われ、同等のフレームレートとなるゲームを動作させたときにおいて競合製品が140~150Wであるのに対し、“Polaris”は85W前後と電力効率で勝る様子が示されました。

この“Polaris”ですが、AMD Radeon Technology GroupのRaja Koduri氏によると、“Polaris 10”と“Polaris 11”の2種類があり、前者はデスクトップのミドルレンジ向け兼ノートPCのハイエンド向け、後者はRadeon R9 Fury Xの後継となるエンスージアスト向けとなるようです。
Intel(R) Core(TM) i5-6402P Processor (6M Cache, up to 3.40 GHz)(Intel ARK)
Intel(R) Core(TM) i3-6098P Processor (3M Cache, 3.60 GHz)(Intel ARK)

(情報提供:コメント151194様、ありがとうございます)

昨年12月30日にIntelからデスクトップ向け“Skylake”の新モデルとしてCore i5 6402Pとi3 6098Pというものが登場するという話を紹介しました。この時点では末尾“P”の意味はわかっておらず、過去の例よりiGPUを無効化したモデルではないかと推測しました。

そして先日、Core i5 6402Pとi3 6098PがIntel ARKに掲載されました。それによるとこれらは“IvyBridge”世代の“P”とは異なり、iGPUを完全に無効化した物ではなく、最低限のiGPUを搭載したモデルとなるようです。つまり搭載するiGPUは通常のデスクトップ向けCore i seriesが搭載するHD Graphics 530ではなく、Celeronなどが搭載するHD Graphics 510となります。そのためExecution Unit数が通常モデルでは24であったのが、“P”モデルでは半減して12となります。
◇8TB
Seagate 8 Terabyte Hard Drive for NAS Applications(Guru3D)
Seagate adds 8TB drive to NAS storage lineup(The Tech Report)
Seagate launches world's largest NAS optimised HDD, at 8TB(HEXUS)
◇10TB
Seagate Unveils 10TB Helium Enterprise Hard Drive(techPowerUp!)
Seagate 10TB Helium Enterprise Hard Drive(Guru3D)
Helium lets Seagate store 10TB on its latest data-center drive(The Tech Report)

まず8TBモデルですがこちらはNAS向けで、ラインナップとしては1, 2, 3, 4, 6, 8TBが用意されます。1~8-bayのケースに対応するとあり、Workload Rate Limit (WRL) は180TB/yearとNAS向けとしては最大クラスになるとあります。MTBFは100万時間、保証期間は3年です。
GIGABYTE unveils new line of Intel Xeon D server motherboards(VR-Zone)
Gigabyte presents a barbershop quartet of Xeon D mobos(The Tech Report)

Gigabyteは1月13日、Xeon D 1500 seriesを搭載するサーバー向けマザーボードの新製品を発表した。リリースされたのは4モデルでいずれもMiniITX規格となる。

発表されたのは以下のモデルです。

  ・MB-10DS4
  ・MB-10DS3
  ・MB-10DS1
  ・MB-10DS0
Intel confirms Skylake “complex workload” bug, fix incoming(VR-Zone)
Intel Core Skylake Processors Freeze Under Certain Workloads, Company Issues Fix(techPowerUp!)
Intel, Support, Processors. Re: Simple instructions for freezing a Skylake Processor.(Intel)

Intelは第6世代Core i seriesの製品群に問題が生じうることを既に認識している。この問題は複雑なワークロードを走らせている時のみ起こることが確認されており、例えばPrime 95のようなアプリケーションを走らせているときに起こる可能性がある。この場合、Processorがハングまたは想定外の挙動を起こすことがある。Intelは既にこの問題を認識し、その修正をリリースしている。そして外部パートナーとともにBIOSを通じてこの問題の修正を行うことになる。

この問題を発見したのは素数のスペシャリストのチームである、という話がTwitterで上がっていましたが、高負荷でかつ複雑な演算時に特定の数値を扱うとこの問題が起きると言われていました。

Intel側もこの問題は既に認識しており、修正がリリースされます。おそらくはBIOSのmicrocode updateで対処することになるのでしょう。
First Mini-STX motherboards launched, based upon Intel 5x5(HEXUS)
Mini-ITXよりさらに小さい「Mini-STX」マザーボードが登場(Impress PC Watch)

先週のCESで最初のMiniSTXマザーが展示された。これはIntelが昨年8月に5×5 form factorとしてローンチしたプラットフォームに沿ったものと考えられる。そして今回MiniSFXマザーを明らかにしたのはASRockとECSでいずれもSocketとしてLGA1151を採用し、第6世代のCore i series及びPentium, Celeronに対応する。

型番はECSのマザーが“H110SU-02”、ASRockのマザーが“H110M-STX”となります。寸法は前者が140×147mm、後者が127×127mmとなり、いずれもMiniITXの170×170mmよりも一回り小さいマザーボードとなります。
◇Corsair
Corsair Shows Off SF Line of SFX PSUs(techPowerUp!)

CorsairはSF seriesで完全にモジュラー化されたSFX電源を用意している。そしてCESでその600W版が展示された。

掲載された写真にはSF seriesとあり600WATTの表記とSF600という製品名が書かれています。そして80 Plus GOLDのロゴも見られます。

やや見難いものの、箱の上面にはケーブルの構成が書かれておりATX 24-pinケーブルとEPS/ATX 8-pinケーブル、PCI-Express 8-pin(6+2pin)ケーブル、SATAケーブル、ペリフェラル4-pinケーブルが用意されます。各ケーブルの本数まではわからないものの、これらは全てplug-in方式となっており、電源の写真を見る限りではATX 24-pinとEPS 8-pinは1本ずつ、PCI-Express 8-pinは2本、SATAとペリフェラル4-pinは合計で3本の構成になりそうです。

このSF series SFX電源は複数ラインナップが2016年中に投入される模様です。
AMD Cuts Price of Radeon R9 Nano to $499(AnandTech)
AMD lowers R9 Nano price to 499 USD(Guru3D)
AMD announces Radeon R9 Nano price cut(VideoCardz)

AMDが1月11日朝に発表したプレスリリースによると、Radeon R9 Nanoが値下げされる模様である。Radeon R9 Nanoは2015年9月に$649で登場したが、今回の値下げにより$499となる。
10-core Broadwell-E for US $ 1,500, Kaby Lake until 2017(ComputerBase.de)
Intel Broadwell-E Core i7-6950X, Ten Core Processor Rumored To Cost $1500 US – AIBs Ready Refreshed X99 HEDT Boards(WCCF Tech)

次の世代のハイエンドデスクトップ向けCPUである“Broadwell-E”はComputex 2016の時期に登場すると見込まれているが、このほど開催されたCES 2016でその“Broadwell-E”に関する噂が入ってきた。それは“Broadwell-E”の最上位であるCore i7 6950Xは$1500になるかもしれないというものである。
CPU Support list(Gigabyte)

GigabyteのCPU Support listでAthlonを選択すると、そのプルダウンメニューからAthlon X4 845とX4 835という聞き慣れないCPUが出てきます。そしてこれら2種類のCPUはSocketFM2+に対応し、28nmプロセスの“Carrizo”を使用するとあります。
Carrizo APU will go Zen this year(Fudzilla)

TwitterにリークしたAMDのロードマップを示したスライドで、2015年の“Carrizo”に続くAPUとして“Zen”をベースとするAPUが2016年に記載されている。

発端となったTweetは以下のものです。
ZOTAC Shows Off its High-end PCIe SSD(techPowerUp!)
ZOTAC To Offer High-end PCIe SSD(Guru3D)

ZOTACがCES 2016でPCI-Express対応のハイエンドSSDを明らかにした。

SSD市場においてZOTACの名はそれほど有名ではないですが、そのZOTACがPCI-Expressに対応するハイエンドSSDをCES 2016で展示した模様です。Sequentual Readは2GB/sに達するとしています。
コントローラはPhison製(Phisonは台湾のメーカーで2015年8月にPCI-Express 3.0 x4に対応するSSDコントローラPS5007-E7を発表している模様(参考:Phison社は初のPCIe Gen3x4 NVMe SSDコントローラPS5007-E7を発表))、NANDフラッシュは東芝の10nm級MLC NANDフラッシュを採用します。
インターフェースはPCI-Express 3.0 x4となり(とすると明記はされていないが使用されるコントローラはPhsion PS5007-E7だろうか?)、外観はハーフハイトのPCI-Expressカードの形状となります。

(初出:2016年1月4日23時33分)
(Update) AMD announces Polaris architecture – GCN 4.0(VideoCardz)
4th Generation Graphics CoreNext Architecture Codenamed "Polaris"(techPowerUp!)
AMD’s next-gen 16nm FinFET architecture is codenamed Polaris(VR-Zone)

第4世代のGraphics Core NextアーキテクチャのGPUは“Polaris”のコードネームで呼ばれている。

この“Polaris”ですが、昨年までは“Arctic Islands”とも呼ばれていたもので、FinFETプロセスで製造され、Radeon 400 seriesになるのではないかと見込まれています。
毎度毎度PCパーツを買っては数ヶ月間、酷いと1年以上塩漬けにするのは悪い癖であるのだが、今回の餌食・・・もとい対象となるCore i7 5775Cもその例に漏れず数ヶ月間塩漬けにされていたCPUである。

しかし、今回ようやくこのCore i7 5775Cを使用して1台のPCをくみ上げることが出来たので、その模様を報告したい。

Core i7 5775Cは“Broadwell-C”と呼ばれ、デスクトップ向けでは数少ない“Broadwell”コア採用製品である。コア数は4であるが、iGPUとして“Broadwell”世代としては最上位となるGT3eことIris Pro 6200を搭載することが最大の特徴である。またTDP65Wながら倍率ロックフリーである点も地味に見逃せないであろう。

ところがこのCore i7 5775C、Intel 9 seriesマザーボードでしか対応しない上に、9 seriesマザーが出てからだいぶ後の登場となってしまったため、例え9 seriesマザーであってもBIOSが対応していないという事態は往々にしてある。

それを解決するのが今回のお題目で、“その前に”の言葉の意味するところである。
新年明けましておめでとうございます。
早いもので当Blogも開設から10年目に突入しました。今年も北森瓦版をよろしくお願いいたします。

さて、主に昨年の後半の情報を元に今年のPC製品のロードマップがどうなるかおさらいしてみましょう。