北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
Intel 10 nm Ice Lake is Alive: Server and Desktop Support Added to the Linux Kernel(techPowerUp!)
[5/9] perf/x86/msr: Add more CPU model number for Ice Lake(Linux Kaernel Sources)

Intelの10nm CPUについては多数の噂が飛び交っている。多く聞かれたのは10nmプロセスが不出来であるために、デスクトップ向けの10nm CPUは投入されないというもである。だが、Intelはこの噂を否定し、10nmプロセスは非常に良好なイールドを実現しており、近いうちに10nmのデスクトップCPUを投入すると述べている(techPowerUp!の文章通りに書いたが、例のHardwareLUXX発の噂を否定したときのコメントはここまで強いものではなく、せいぜい「デスクトップ10nm CPUの計画はある」程度だったはずである)

そしてLinux Kaernel mailing list (LKML) により、Linux Kernelに“Ice Lake”のデスクトップ向けCPUとサーバー向けCPUが追加されたことが明らかになった。パッチは“Add more CPU moder number for Ice Lake”と題されている。

そのパッチの画像が以下である。
 
Add more CPU moder number for Ice Lake (2019年10月23日)

  case Intel_FAM6_IceLake_L :
  case Intel_FAM6_IceLake :
  case Intel_FAM6_IceLake_X :
  case Intel_FAM6_IceLake_D :

“Ice Lake”については上の4種の記載がある。
“L”はMobile向け、“X”はXeon Scalable Family向け、“D”はXeon D向けと推定される。Xeon Scalable Familyに“Ice Lake-SP”が用意されていることはロードマップ通りである。Xeon D向けの“Ice Lake-D”の話は6月上旬にServerTheHomeが2020年に登場するのではないかと述べている(それ以降、音沙汰はないが、製品の性質上、それほど多く話題に挙がるものでもないので仕方ないかもしれない)。

問題は何もない“IceLake”で、これがデスクトップ向けである、とtechPowerUp!は述べている。
同じページに“Comet Lake”の記述も“Ice Lake”の上にあり、CometLake_LとCometLakeがあることから、L=Mobile、無印=デスクトップということ自体は間違っていないだろう(※)。

(※初出時誤記あり。修正しました)

が、この手の記載は、キャンセルされたCPUが記載されていることもしばしばあるようで、発見した方もかつての“Ice Lake-S”の残骸だろうと述べている。また当該ページからたどることの出来る[8/9] perf/x86/msr: Add Tiger Lake CPU supportというページには、以下のような記載がある。

  case Intel_FAM6_TigerLake_L :
  case Intel_FAM6_TigerLake :

この通りならば“Tiger Lake”世代もMobile向けの“Tiger Lake-U/-Y”だけでなく、デスクトップ向け“Tiger Lake-S”があることになるが、多分これも“Ice Lake”と同じオチである。

“Ice Lake”には8+1と呼ばれるダイが計画されていたようで、これが出れば確かにサプライズではあるが、もちろん音沙汰はない。

ではかつての“Broadwell-C”よろしくMobile向けの4-coreのものを“Ice Lake-C”として・・・というのもおそらくは無理で、CPUから出るPCI-Epxressレーンが足りない可能性が高い。Intel ARKには“Ice Lake-U”の拡張スロットはPCI-Express 3.0とのみ記され、本数は記されていない(“Comet Lake-U”は3.0でかつ16本と記載されている)。また“Ice Lake-U/-Y”に関するIntelのPDF資料を見ても、CPU側から伸びるPCI-Expressレーンは描かれていない。

デスクトップ向けの“Ice Lake”世代のCPUはまだ“Ice Lake-SP”を転用したHEDT向けの“Ice Lake-X(仮称)”であればまだ望みはある。だが、ここで期待されているであろうものはLGA115x後継の“Ice Lake-S”であり、出れば確かに嬉しいだろうが、Intelが公式発表でもしない限り期待はしない方がいい代物である(おそらく“Tiger Lake”世代も同様)。

(過去の関連エントリー)
Intelの組み込み向けロードマップ―“Ice Lake-D”、“Snow Ridge-NS”等(2019年6月6日)


コメント
この記事へのコメント
166961 
ちなみに-U向けのダイはIce Lakeに限らずCPU側から出ているPCIeはOPI (DMI) 用しかありません
Comet Lake-Uのx16と書いてあるのはPCH側でサポートする最大のレーン数です
ただIce Lake-UはThunderbolt3 x4を統合しているのでPCIe PHY自体はx16分持っていますがね (だからダイに占める面積が大きい)
2019/10/23(Wed) 20:19 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166968 
よくわからんが

https://github.com/torvalds/linux/commit/c66f78a6de4de6cb520b15cf6a1b586617b9add5

で、the big core client models の定義が 末尾 _CORE と _DESKTOP の両方あるので、こいつらは Suffix 無しに統一するね!

っていってるよ。で INTEL_FAM6_ICELAKE の旧名は INTEL_FAM6_ICELAKE_DESKTOP
だから、デスクトップ向けなんじゃない?
2019/10/23(Wed) 22:34 | URL | LGA774 #-[ 編集]
166977 
まあ、14nmのコメットレークが準備中である以上、10nmのデスクトップ向けは早くても1年後にしかならないけどね
2019/10/24(Thu) 09:17 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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