北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
Zen's future focuses on architecture, not process tech, says AMD's Lisa Su(OC3D)
AMD CEO: Next-Generation Zen and rDNA Core Focus is Architecture, Not Process Technology – Will Transition to 5nm at the Appropriate Time(WCCF Tech)

AMDの“Zen 2”の成功は3つの要素がある、プロセス技術、改良されたコアの設計、そして先進的なChiplet設計である。

AMDがTSMCの7nmプロセス技術を使用したことには多くの注目が集まっており、AMDは電力効率の向上とより高い周波数、より高いトランジスタ密度を実現できている。これらはいずれも良い事ではあるのだが、AMDの“Zen 2”が旧来の設計法に全て頼っていたわけではない(この部分だいぶ訳が怪しいです)
 
AMDの2019年第3四半期決算報告において、同社のCEOであるLisa Su氏が“Zen”の将来について語り、今後はプロセス技術の向上に頼らず、主にコアそのもののアーキテクチャに注力すると話した。一方で、適切な時期に5nmプロセスへの移行を行うとも説明しており、そしてその将来の製品では、AMDのアーキテクチャーは同社の「最高のレベル」になるとした。AMDは新アーキテクチャをプロセス技術に振り回されることなく導入し続ける計画である。この計画は、現在Intelが2016年以降14nmの“Skylake”アーキテクチャで停滞しているのとは対照的で、AMDはライバルの二の舞は踏まないということである。

プロセスの話になるとどうしてもIntelの10nmの延期に次ぐ延期が悪目立ちしてしまうが、AMD自身も“Bulldozer / Babcat”の世代においては製造プロセスの恩恵を受けられず冷や飯を食わされている。K8の時代は130nm→90nm→65nmの順調に進化し、その次のK10も65nm→45nm→32nm(32nmはAPUの“Llano”のみ)とプロセスの進化の恩恵を受けたが、“Bulldozer / Babcat”世代で使用できたのは32nmと28nmのみで、Intelの32nm→22nm→14nmの進化とは対照的に取り残される羽目になってしまっていた。“Zen”では幸いにも14nm→7nmとプロセス進化の恩恵を受けているが、今後プロセス進化が鈍ることは予想される事態で、“Bulldozer / Bobcat”世代の苦しみや現在のIntelの10nmの惨状を見れば「プロセス技術の進化に頼るのは禁物」という判断になるのは至極真っ当な結論だろう。

もちろん使えるプロセス技術の進化は使うだろうが、より重視するのはコアアーキテクチャそのものの進化であるという話で、今後同プロセス世代でアーキテクチャが大きく進化する、ということもあるのかもしれない。


コメント
この記事へのコメント
167164 
二の舞を踏むは二の轍を踏むのミスですかね
2019/11/03(Sun) 17:27 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167165 
とはいえ今までサボっていたわけでもあるまいし、何か隠し球があるのだろうか
2019/11/03(Sun) 17:31 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167166 
というかGlobalFoundriesが撤退してしまってる今プロセスを重視しようと思っても何もできないというだけなのでは

プロセスはTSMCに頑張ってもらうしかないけど5nmの出来が良くないという話だから設計をしっかりしないとすぐインテルに巻き返されてしまう
2019/11/03(Sun) 18:43 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167168 
IntelだけでなくサムスンやTSMCのEUV7nmプロセスも歩留まりで苦戦してるようです
今後プロセス開発は難しくなれど簡単になる事はないので賢明な話だと思います
2019/11/03(Sun) 19:23 | URL | LGA774 #EBUSheBA[ 編集]
167172 
DECのAlphaや6502みたいな変態技術アーキテクチャができるってことかな?
2019/11/04(Mon) 01:37 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167173 
言うても汎用コアの進化はもう限界が来ていて
今の潮流はパッケージング技術の方だと思うんだけどね
まあこのあたりはAMDの技術力じゃどうしようもないからかもしれんけど
2019/11/04(Mon) 01:39 | URL | LGA774 #KfkS430g[ 編集]
167178 
訳に自信がないとされている部分ですが、
> but that isn't all of what AMD's Zen 2 processors offer over older designs.
Zen2が旧デザインによりも売りにしているのはこれが全てではない。
→プロセス非依存も始めたよ
という感じですかね。

Zen2でプロセス非依存に乗り出しているということは、ジム・ケラーもその経験をintelに持ち込んでいるわけで。
2019/11/04(Mon) 11:21 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167179 
そうは言うけれど、アーキテクチャの進化も限界があるだろう。
進化の余地があるとすればインターリンクの高速化とかメモリ階層の再構築じゃないの?
2019/11/04(Mon) 13:15 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167180 
微細化での殴り合いを考えていない程度の意味合いに見えるけどなぁ。
AMDの立場だと他人任せな所だから自分にできる部分で頑張るならそれしかないんだけど。

むしろGPUにこの言葉が欲しいんだが…。
2019/11/04(Mon) 18:10 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167181 
今後は期待しないでね、ってことだね。
まぁ仕方ないよ。あんちくしょうはもういないし、プロセスの恩恵にも預かれないんだから。
2019/11/04(Mon) 19:14 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167182 
各所ボトルネックを解消していくことと、分岐予測処理の改良でまだ伸びしろがあると思う。アーキテクチャというのは必ずしも配線構造だけとは限らない。
実際、AMDが目指している性能とはハイレベルなワットパフォーマンスであるから、電力制御もまだ詰めることができる。プロセスに頼っていた頃は、その辺の進化はあまりなかった。
2019/11/04(Mon) 22:34 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167185 
5nmはまだしも3nmや1nmの世界にはならないだろう。
もう半導体の仕組みそのものの限界。
全く違うアプローチ取らないとコンピューターの進化は無理だよ。
バイオコンピューターとか光子コンピューターみたいな夢物語が
現実に完成してブレイクスルーが起きるかもしれないけど。
2019/11/05(Tue) 02:01 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167187 
この10年はシングルが上がってなさすぎてヤバイからな。
 
IPC(シングルの能力/同じクロック比較)でみると
2008年初代ネハレムを100としたら、2019年珈琲Rが155ぐらい。
 
なんと11年で55%しか上がっていない…
(サンディおじさんが生きていられるのはこの為。サンディは115ある)
2019/11/05(Tue) 08:18 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167191 
IOダイは古いプロセスとかあるのかな。
2019/11/05(Tue) 19:45 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167196 
アーキテクチャ改良という原点帰り!その道は再びブルちゃんに通ずる...か?
2019/11/06(Wed) 06:00 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167197 
ZenはcIODの進化次第でまだまだ大化けしそう。
2019/11/06(Wed) 07:16 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167200 
>>167191
IntelもAMDもI/Oダイはプロセスが広いものを使っているし
何らかのブレイクスルーが来て、現在の問題が解決しない限りは
I/O部分はCPUなどのロジック部分とは違うプロセスを使うと思う
2019/11/06(Wed) 10:06 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167204 
今後はプロセスの進化は鈍足になって、1つのプロセスが長期間維持されるからな
12nmは14/16nmの派生だし、7nm+や6nmも7nmの派生だから、14nmと7nm世代はかなりの長期間になる
だからプロセス頼みじゃなく、同一プロセスでも定期的に強化していきますと言ってるだけ
2019/11/06(Wed) 19:33 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167206 
今後最も重要な技術はパッケージングであるのは間違いないですね、三次元積層
これはAMDの領分じゃなくてTSMCの領域だから何ともいえないところですが
2019/11/06(Wed) 20:47 | URL | LGA774 #EBUSheBA[ 編集]
167207 
IPCについては今後ますます上がらないよ
机上の空論ですら決定的な切り札はない
ARM系のIPCが未だ上がっているのは元がX86よりずっと遅いから
クロックの上昇も言わずもがな
要するにシングルスレッド性能はいよいよ打ち止めに近い
使い方を変えていくしかあるまい
2019/11/07(Thu) 01:06 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167212 
結局、内部キャッシュの革新位しか無いのでは?

現状ダイサイズの大半は、SRAMに喰われてるし、性能のボトルネックも、メモリの遅さなのだし。
2019/11/07(Thu) 11:04 | URL | LGA774 #L6m4KOWY[ 編集]
167214 
>167196
AMDの爆熱実験体はその後大化けするための準備期間だからむしろ楽しみだねぇ
既存コアをこねくり回して脆弱性も残ったままのインテルのなんちゃって新アーキテクチャよりは期待出来る
2019/11/07(Thu) 12:55 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167217 
※167187
>なんと11年で55%しか上がっていない…
nehalemのはるか前から「電力制約の中でシングルスレッド性能を上げることは非常に難しい」と言われていた中で、11年がかりとは言えnehalem基準で55%も上げたのはむしろすごいと思うんだが・・・。
2019/11/07(Thu) 21:43 | URL | LGA774 #9zOzYU0I[ 編集]
167219 
アーキテクチャが進化しても
mallocとfreeとfor文を書かなきゃいけない。
2019/11/08(Fri) 03:25 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167224 
>167219
C言語と新言語の不毛な戦いは終わらない。
2019/11/08(Fri) 06:56 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167227 
>167187
> なんと11年で55%しか上がっていない…
”シングルで55%上がった”っていうのはBullからZenへ化けたようなのを指すんだよ
AVXを叩くお手盛りベンチのスコアか何かは知らないけど
実アプリでそこまでの差は出ないし
珈琲Rで性能が40%近く上がるなら流石にサンディおじさんだって絶滅してる
2019/11/08(Fri) 09:32 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167248 
>167227
職場ではまだC2Qが現役だよ
Web徘徊くらいしか使わないなら
40%どころか200%くらいまで生き残れるんじゃないか

なお同じ使い方をしたZ8350は捨てられた模様
2019/11/10(Sun) 11:19 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167252 
富士通のA64FXとか、アーキテクチャそのまんまでデコーダだけSPARCからARMに変えたそうじゃないか。
AMD64でもまだまだ色々できそうじゃない?
2019/11/10(Sun) 21:38 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167264 
よくわからんのは製品価格が決まればダイサイズが決まって
ダイサイズとプロセスが決まれば使えるトランジスタ数は決まってしまう。
これを考えるとアーキテクチャ単体で性能向上を何世代にもわたって続けるのって無理でね?と思うのだけれども。
2019/11/12(Tue) 18:57 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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