北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
AMD Promises Long-Term Support For Threadripper 3000 sTRX4 CPU Socket
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(HotHardware)
Enthusiasts Rejoice, AMD’s New Threadripper sTRX4 Socket Is Here To Stay – ‘Long Term’ Longevity Confirmed(WCCF Tech)

先週、AMDはRyzen Threadripper 3000 seriesを発表した。この最新世代のThreadripperは“Zen 2”をベースとし、CPU chipletは7nmプロセスで製造される。ラインナップとして明らかにされたのは24-coreのRyzen Threadripper 3960Xと32-coreの3970Xである。

そしてこのRyzen Threadripper 3000 seriesは新しいsTRX4 socketとTRX40チップセットを使用する。sTRX4 socketは従来のRyzen Threadripper 1000 series及び2000 seriesと互換性はない。sTRX4 socketのpinの本数は4096で前世代のTR4と同じであるものの、電気的に非互換となっている。AMDの説明によると電圧及びデータpinの配置が異なっており、Ryzen Threadripper 3000 seriesをX399マザーボードに挿すないしは逆にRyzen Threadrippe 1000, 2000 seriesをTRX40マザーボードに挿すことはできない。
 
その上でAMDは次のように説明している。
 
AMDはRyzen Threadripper 3000 seriesの性能を最大限発揮させたいと考えており、sTRX4 socketがその実現に必要だった。Ryzen Threadripper 3000 seriesはCPUとTRX40チップセットの72レーンのPCI-Express 4.0を利用できる。また、CPUとチップセット間のリンクはPCI-Express 4.0 x8に強化し、前世代のThreadripperと比較して4倍の帯域を実現した。追加のデータpinをCPUとチップセット間のリンクに使用することで、マザーボードのI/Oの性能を最大に引き上げることができた。

AMDはsTRX4 socketへの転換について、「非常に良い出来で、将来の開発及びスケーラビリティをThreadripperプラットフォームにもたらすことができた。これは短期的にも長期的にもだ」と述べている。この発言はAMDがsTRX4 socketをある程度長く使うことを意味しているようにもとれる。しかし、実際にどの期間かはわからない。前世代のTR4は2世代であったが、sTRX4はもう少し長く続くのだろうか。

Ryzen Threadripperは2000番台から3000番台でSocketがTR4からsTRX4へ変更され、pinや物理形状は同じであるものの、互換性のないものとなった。その背景として、Ryzen Threadripper 3000 seriesの性能を最大限引き出すためとAMDは説明しており、かつ現行ないしは将来のスケーラビリティを確保できたとも述べており、ある程度長い期間sTRX4 socketが使われることを示唆する発言があったようである。

Ryzen Threadripperの将来を考える時、必ずそのベースとなるEPYCの流れを頭に入れなければいけないが、EPYCについては次の“Zen 3”世代の“Milan”までは現在のSocketSP3が使われ、DDR4メモリとPCI-Express 4.0に対応する。しかし、その次の“Zen 4”世代の“Genoa”はSocketが変更され、DDR5メモリやPCI-Express 5.0がもたらされるのではないかと推定されている。
Ryzen ThreadripperはEPYCの構成を基本としているため、EPYCの流れを考慮するとsTRX4の互換性も次の“Zen 3”世代までではないかと推定される。ただし、“Zen 2”世代以降はCPU chipletとI/Oダイが分離されたため、“Zen 4”世代のCPU chipletに“Zen 3”世代のI/Oダイを組み合わせるということが理論的には不可能ではないと思われる。DDR5メモリやPCI-Express 5.0がHEDT向けにはまだ早いと判断された場合は、“Zen 4”世代のRyzen Threadripperは“Zen 4”のCPU chipletに“Zen 3”世代のI/Oダイを組み合わせて登場してくるかもしれない。この場合はsTRX4 socketの延命が可能で、現行の“Zen 2”世代、次の“Zen 3”世代、その次の“Zen 4”世代と3世代にわたって使われる事になる(“Zen 4”のCPU chipletに“Zen 3”のI/Oダイの部分は完全なでっち上げなので、そんなものが登場するという話は全くないのでご注意を。また理論的には可能であるが、検証の手間がかかることや、プラットフォームが複雑化することは全く考慮していない)

・・・とはいえ、上述のような怪しげなものを期待するのは博打でしかないため、現状の認識においてはsTRX4 socketは次の“Zen 3”世代までのプラットフォームで、もう少し長く使えればラッキーくらいに思っておいた方がいいと思われる。



コメント
この記事へのコメント
167267 
そうね。
PCIE5とDDR5までと思ってたほうが精神衛生上ベターだね。
2019/11/13(Wed) 08:45 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167269 
以前、AMDの中の人のお漏らしでZen3の次がZen5になってませんでしたっけ?
まあ、推測の域なんで些末でしょうけど。
2019/11/13(Wed) 12:46 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167273 
もちろんsTRX4でDDR5をサポート出来るという可能性もあるだろう
MBが対応出来るのかどうかは別の問題だが
2019/11/13(Wed) 22:41 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167296 
DDR5/PCIe5の関係で上の人達と同意見。
ソケットは継続(MBが再利用できるとは言ってない)

PCIeGen4が使えない程度だと思ったからZen3まで使い潰すつもりでZenith買ったけど本当に悲しい。
しかもカスタムループまでこしらえて。

>167269
Zen4は公式スライドに出てきてる。
2019/11/14(Thu) 20:24 | URL | LGA774 #-[ 編集]
167864 
両方フルに使うには次のチップセットが必要と考えてる
寧ろ片方だけなら対応できるといいなぁ…
2019/12/29(Sun) 16:16 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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