北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
Intel Xeon: New server processors are running late again(ComputerBase.de)

Lenovoからの情報によると、Intelの次世代サーバー向け製品のうち、“Cooper Lake-4”はrespinが必要となり、3ヶ月の遅れが生じる。また、“Ice Lake-SP”は2020年にローンチされるものの、年内の出荷量はごく少量だという。

10nmプロセスのサーバー向けCPU―“Ice Lake-SP”の年内の出荷量は非常に少ないという話は、前四半期のIntel幹部からも既に漏れ伝え出ていた。“Ice Lake-SP”は2020年終わりにリリースされるとその幹部は述べていたという。
 
また現在得られる情報によると、“Ice Lake-SP”のローンチは少なくとも2回に分けて行われるという。最初にローンチされるのはHigh Core Count (HCC) のダイとLow Core Count (LCC) のダイを用いた製品となる。そして最もコアの多いExtreme Core Count (XCC) は遅れての投入になる。High Core Count (HCC) のダイは2020年9月に量産に入り、2020年11月にローンチとなるだろう。一方、Extreme Core Count (XCC) は2021年1月以降となる。

現行の“Cascade Lake-SP”と10nmの“Ice Lake-SP”の間をつなぐのが“Coper Lake-SP”であるが、当初予定されていた2020年初期のローンチはなく、最初のモデルが登場するのは5~6月となる。こちらも一度に全てが登場するのではなく、第2弾が8月に予定されている。そもそも“Cooper Lake-SP”は2種類があり、従来と同様のモノリシックダイの製品と、Multi-chip-moduleを用いた製品が存在する。

“Cooper Lake-6”は6-channel DDR4メモリに対応する製品で、こちらがまず先に登場する。そして後から登場するのが“Cooper Lake-4”でこちらは1ダイあたり4-channel分のDDR4コントローラしかも多ない者の、2つのダイをMulti-chip-moduleとすることにより、8-channel DDR4対応を成し遂げている。そして、“Whitley”プラットフォームを用いるのが後者の“Cooper Lake-4”であり、“Ice Lake-SP”との互換性を有する。

“Whitley”プラットフォームの遅れにより、Lenovoは2020年中は“Cedar Islands”プラットフォームにより注力するという。従来型の“Cooper Lake-6”と比較すると、Multi-chip-moduleの“Cooper Lake-4”は需要が少ないと見込んでおり、そして本命の“Ice Lake-SP”は2020年の製品としては遅すぎるからである。

正直あまり良い話ではない。そもそも、2020年のIntelのサーバープラットフォームが大分ややこしく、“Cooper Lake”が“Cooper Lake-6”(“Cooper Lake-5”ないしは“Cooper Lake-P”とも呼ばれていた)と“Cooper Lake-4”(“Cooper Lake-SP”とも呼ばれた)に分断される時点で割とややこしい。今回の情報では最後の数字がメモリチャネル数を表しており、その点だけは若干ゃわかりやすい。

まず“Cooper Lake-6”であるが、“Cedar Islands”と呼ばれるプラットフォームを用い、6ch DDR4メモリコントローラを有する。おそらくは“Cascade Lake-SP”とよく似たプラットフォームとなり、チップセットもC620 seriesという情報が過去にはあったが、SocketはLGA4189に変更され、現在の“Purley”プラットフォームとは互換性がない。過去の情報通りであれば、“Cedar Islands”は1-wayから8-wayまでをカバーするプラットフォームになる。

続いて“Cooper Lake-4”であるが、こちらが“Whitley”と呼ばれる8ch DDR4メモリに対応するプラットフォームに対応する製品となる。“Cooper Lake-4”のダイ1つあたりは4chのメモリコントローラを用い、これを2ダイとすることで8ch DDR4に対応する。以前Intelがアナウンスした“Cooper Lake”世代の56-core製品はおそらくこちらであろう。“Whitley”プラットフォームは続く“Ice Lake-SP”にも対応することが特徴で、“Ice Lake-SP”はサーバー向けとして最初の10nm CPUとなり、8ch DDR4対応を引き継ぐ。今回“Ice Lake-SP”にもSmall Core Count (SCC), High Core Count (HCC), Extreme Core Count (XCC) の3種類のダイがあることが示された。しかしながら、今年中に出てくる見込みがあるのは一番小さなSCCのダイと中間のHCCのダイのみで、最もコアの多いXCCのダイは2021年にずれ込む模様である。
そもそも今回の情報によると“Whitley”プラットフォーム自体が後ろにずれており、“Cooper Lake-4”も何らかの事情でrespinがかかり3ヶ月の遅れ、“Ice Lake-SP”も2020年末でかつ、2020年中の出荷量はごく少量となる見込みである。

    ○まとめ
  • “Cooper Lake”は6ch DDR4に対応する“Cooper Lake-6”とMCMで8ch DDR4に対応する“Cooper Lake-4”がある
  • “Cooper Lake-6”が用いるプラットフォームが“Cedar Islands”、“Cooper Lake-4”と“Ice Lake-SP”が用いるプラットフォームが“Whitley”
  • 最初に登場する“Cooper Lake”は“Cedar Islands”に対応し、6ch DDR4メモリコントローラを有する“Cooper Lake-6”。5~6月予定。
  • “Cooper Lake-4”はrespinがかかり3ヶ月遅れ。
  • “Ice Lake-SP”はSCC, HCC, XCCの3種類のダイがあるが、2020年中に登場するのは前2者のみ
  • “Ice Lake-SP”は2020年末に登場するものの、2020年中の流通量はごく少量




コメント
この記事へのコメント
168293 
プロセスの歩留まりの悪さ以上に
アーキテクチャが足を引っ張っているようにしか見えない
2020/01/28(Tue) 02:51 | URL | LGA774 #KfkS430g[ 編集]
168295 
7nmのデビューとの兼ね合いもあるし
10nmプロセスは超短命になりそうですね。
主力として利用されるのは1年やそこらでしょうか、場合によっては事実上のスキップと言ってもいい状態?
2020/01/28(Tue) 08:42 | URL | LGA774 #EBUSheBA[ 編集]
168296 
狼少年と化してるIntelの”順調”発言
2020/01/28(Tue) 08:45 | URL | _ #-[ 編集]
168297 
2way 以下は Cooper Lake-4 / Whitley が当初の予定だったけど、遅れることが確定したので
1way の Delta Lake と 2way の Sonora Pass を Cooper Lake-6 で急遽追加したってことなんですかね?
同じ Cooper Lake、同程度のコア数でプラットフォームが Whitley と Cedar Islands の2種類あるってちょっとアレ。
2020/01/28(Tue) 08:52 | URL | LGA774 #qsvP4ThM[ 編集]
168299 
> Lenovo殻
> ローンチされるモノの
> コントローラしかも多ない者の
> 若干ゃわかりやすい

インテルのだめっぷりが文体にも表れたのでしょうか。

先日10nmのイールドは予想以上にいいと読んだ気がするのだけど、予想がすごく低かったのか、競合のプレッシャーで元から無茶なスケジュールだったのか。
2020/01/28(Tue) 11:07 | URL | LGA774 #-[ 編集]
168301 
lakeがlateに見えてきた
2020/01/28(Tue) 22:55 | URL | LGA774 #-[ 編集]
168316 
もう「遅れる」「少ない」「順調」は聞き飽きた
2020/01/30(Thu) 08:59 | URL | LGA774 #-[ 編集]
168384 
まさかIntelが製造プロセスとスケジュール延期に苦しむ事になるとは…
昔のAMDの言う「順調」はあてにならなかったみたいに
2020/02/07(Fri) 01:55 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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