北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
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AMD Clarifies Comments on 7nm / 7nm+ for Future Products: EUV Not Specified(AnandTech)
Updated AMD Ryzen and EPYC CPU Roadmaps March 2020: Milan, Genoa, and Vermeer(AnandTech)
AMD Sheds Light on the Missing "+" in "7nm" for Zen 3 and RDNA2 in its Latest Presentation(techPowerUp!)
AMD "Zen 4" Microarchitecture On Track for 2021-22 Debut with "Genoa"(techPowerUp!)
Updated: AMD Talks RDNA2, Raytracing, Roadmaps and a possible teaser of Big NAVI(Guru3D)
AMD Financial Analyst Day 2020: CPU and GPU Roadmaps, X3D Die Stacking Revealed(Tom's Hardware)
New AMD Ryzen and EPYC Roadmaps, Zen 4 and 5nm Genoa by 2022, Zen 3 and Milan in 2020(Tom's Hardware)
AMDの次世代GPUアーキテクチャ「RDNA 2」、ついにハードウェアレイトレーシング対応(Impress PC Watch)
AMDがGPUコンピュート向けGPU「CDNA」など製品ロードマップを刷新(Impress PC Watch / 後藤弘茂のWeekly海外ニュース)
レイトレ対応GPU「Navi 2X」は2020年後半,「Zen 3」ベースのEPYCは同年末に登場。AMDが投資家向けイベントでロードマップを明らかに(4Gamer.net)

AMDは3月5日、Financial Analyst Day 2020を開催し、CPU及びGPUの2022年までのロードマップを明らかにした。
まずCPUであるが、2020年末に“Zen 3”が7nmプロセスで、そして続く“Zen 4”は2022年までに5nmプロセスで投入される。
 
Financial Analyst DayはAnandTechによると2017年から開催されており、今回は4回目となる。

まず“CPU Roadmap”と題されたスライドには2017年の初代“Zen”から2022年の“Zen 4”までが記されている。現行製品は7nmの“Zen 2”であるが、次の“Zen 3”は7nmで、そしてその次の“Zen 4”は5nmで投入される。“Zen 4”は昨年頃より公式に名前が出てきていたが、製造プロセスが5nmと明言されたのは今回が初めてとなる。

そしてそれぞれの世代に対応するEPYCがあり、“Zen”世代であれば“Naples”、“Zen 2”世代であれば“Rome”が相当する。“Zen 3”世代のEPYCは“Milan”、“Zen 4”世代のEPYCは“Genoa”と呼ばれる、ここまでは概ね既報通りである。そして“Milan”については時期が明言され、「2020年末」とされた。
その次の“Zen 4”世代のEPYC―“Genoa”は2022年までに登場するよう描かれているが、このFinancial Analyst Day 2020に少し先行する形で、“Genoa”と同時期のRadeon Instinctを組み合わせたスーパーコンピュータ―“El Capitan”をアメリカエネルギー省に2023年早期に納入すると報じられている。

今回のCPUロードマップはEPYCに重点が置かれているが、デスクトップ向けのRyzenについても言及があった。こちらは2021年までの時間軸で、“Zen 3”世代までが記されている。現行の“Zen 2”世代のRyzenがRyzen 3000 series CPUとして投入されているのに続く形で、“Zen 3”世代のRyzenはRyzen 4000 series CPUとして登場する。このプレゼンテーション上ではコンシューマ向け“Zen 3”が2020年中に登場するのかあるいは2021年になってからなのかがややわかりづらいが、「全ての製品群―デスクトップCPUやHEDT CPU、そしてMobile向け及びデスクトップ向けAPUに“Zen 3”世代の製品がそろうのは2021年末」と説明し、“Zen 3”世代の製品がコンシューマ向け製品が登場し始めるのは2020年の遅い時期と明らかにした。

これまでのAMDの製品展開を見ると、まずAM4向けRyzen CPUとサーバー向け製品であるEPYCが発表され、その少し後にHEDT向けRyzen ThreadripperとMobile向けAPUが登場する。そして最後にデスクトップ向けAPUが登場し、その世代の製品群が一通り出そろう形になるが、最初のEPYCとAM4 Ryzen CPUが発表されてから最後のデスクトップ向けAPUが投入されるまで1年弱の期間がある。“Zen 3”世代では最初にEPYC 7xx3―“Milan”が2020年末、AM4向けRyzen(以前の噂では“Vermeer”のコードネームが伝えられている)がその少し後の2020年の非常に遅い時期(12月末??)、2021年になってからRyzen Threadripper 4000 series(“Genesis”というコードネームが伝えられている)とMobile向けのRyzen 5000 series APU(仮)、最後にデスクトップ向けのAPUに登場するのが2021年後半という流れは、これまでの世代の流れを踏襲するもので、不自然さはない。
ちなみにEPYC―“Milan”が"late 2020"と表現されているのに対し、Ryzen 4000 series CPU―“Vermeer”は"later this year"と表現されており、絶妙な表現の差である。順序としては“Milan”→“Vermeer”ということなのだろう。

    〇まとめ
  • 今後のCPUは“Zen 3”、“Zen 4”と展開される(既報通り)
  • “Zen 3”は7nmプロセス(既報通り)
  • “Zen 3”世代のEPYCは“Milan”と呼ばれ、2020年末に投入される(より時期が明らかに)
  • “Zen 4”は5nmプロセス(公式で初めて明言される)
  • “Zen 4”世代のEPYCは“Genoa”で、2022年予定(時期がある程度明らかにされる)
  • コンシューマ向け製品=デスクトップ向けRyzenについては“Zen 3”までが明かされる
  • “Zen 3”世代のコンシューマ向け製品群が“全て出そろう”のは2021年後半
  • 最初のコンシューマ向けの“Zen 3”―Ryzen 4000 series CPU(“Vemeer”)は2020年のごく遅い時期


◇7nmと7nm+、“Zen 3”と“RDNA2”の7nmから“+”が消えたわけ

Financial Analyst Day 2020でAMDのCPUとGPUのロードマップが明らかにされ、次の製品として“Zen 3”と“RDNA 2”が示された。しかし、以前のロードマップにおいては“Zen 3”や“RDNA 2”の製造プロセスは7nm+と表記され、“Zen 2”や“RDNA”の7nmと明確に区別されていた。一方、今回のロードマップでは“Zen 3”や“RDNA 2”の製造プロセスは“7nm”とだけ表記されている。
AMDはこの表記差について明らかにし、以前まで“Zen 3”や“RDNA 2”に用いていた“7nm+”がTSMCの“N7+”と同一のものを現わしている訳ではないことを明らかにした。


TSMCの“7nm”を冠する高性能向けプロセスは以下の3種類があるとされる。

  ・N7:EUVを用いず、DUVのみで製造される最初の“7nm”プロセス
  ・N7P:N7の第2世代。N7と同様DUVのみで製造される
  ・N7+:N7においていくつかの層にEUVを適用したもの

AMDは“Zen 2”やRDNAの7nmに対し、“Zen 3”とRDNA 2はより進んだ7nmを用いるという意味で“7nm+”と表記していたが、これがTSMCの“N7+”とイコールではないとしている。つまり上の3種類のうちで言えば“N7+”の可能性と“N7P”の可能性があることになる(“Zen+”がかつて14nm+と表現されていたことも考えると“N6”の可能性もある??)。
とはいえ、何にせよ“Zen 3” / RDNA 2の7nmは“Zen 2” / RDNAよりも進んだものであることは間違いないだろう。



コメント
この記事へのコメント
168695 
CDNA…どういうやつなんだろうか
2020/03/07(Sat) 01:58 | URL | LGA774 #-[ 編集]
168696 
APUでるの遅すぎ
2020/03/07(Sat) 02:10 | URL | LGA774 #-[ 編集]
168698 
Zen3~そして伝説へ~に空目
2020/03/07(Sat) 07:52 | URL | LGA774 #-[ 編集]
168703 
なななの!
ついにAMDもなななの!
2020/03/07(Sat) 11:07 | URL | LGA774 #-[ 編集]
168704 
Milanは来年稼働開始のFrontierに搭載予定だから先行するのかな?
2020/03/07(Sat) 12:29 | URL | LGA774 #-[ 編集]
168712 
TSMCで少し前に出ていた6nmとかはスキップする感じなのだろうか?
2020/03/07(Sat) 23:31 | URL |   #-[ 編集]
168720 
順調に行けば、
そしてZen3APU登場時点でもIntelがこけてたら
噂されてるMACへの搭載も有り得るかな?

家電量販店のPCが半分くらいRyzenになってるといいね。
2020/03/08(Sun) 16:02 | URL | LGA774 #-[ 編集]
168736 
※168712

「TSMCが提示した複数のオプション
(N7/N7P/N7+/N6)
を7nmと総称する」
だそうです。

ttps://ascii.jp/elem/000/004/005/4005295/2/
2020/03/09(Mon) 13:12 | URL | LGA774 #-[ 編集]
170873 
EPYC3Genはzen4からでしょうか
2020/03/12(Thu) 21:00 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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