北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
Rumor: Intel’s Next-Gen 10nm Willow Cove Cores Bring 25% & Golden Cove Cores Bring 50% IPC Increase Over Skylake CPUs – 7nm Ocean Cove With 80% IPC Uplift Over Skylake(WCCF Tech)

“Skylake”アーキテクチャのCPUは“Comet Lake”が最後となる。そしてIntelはデスクトップ向け・Mobile向けともに次世代のコアに注力している。“Skylake”は14nmプロセスに改良を重ね、様々な派生コアを生み出してきた。しかし、今後の10nmや7nmでは世代ごとにIPCを引き上げる。

先日、AMDの次世代デスクトップである“Warhol”と“Raphael”の情報を投稿したMabiuWという人物がWeiboに今後のIntel CPUコアがIPCを引き上げる方向に向かうことを示している。“Skylake”後のCPUコアアーキテクチャは、Intelの公式ロードマップでは3世代が示されている。“Ice Lake”に使用されている“Sunny Cove”、“Tiger Lake”に採用される“Willow Cove”、そして“Alder Lake”で使われると見込まれる“Golden Cove”が明らかにされている。そして今回の情報ではそのさらに次として2022~2023年に“Ocean Cove”が続くとされる。
 
そしてそれぞれの世代の“Skylake”比でのIPCが示されている。例えば“Sunny Cove”であれば1.18倍 (+18%) である。続く“Willow Cove”は約1.25倍 (+25%)、“Golden Cove”は1.50倍 (+50%)、“Ocen Cove”では1.80倍 (+80%) を見込む。

この通りであればそれぞれの世代間では概ね20%程度のIPC向上を得ることになる(“Sunny Cove”→“Willow Cove”のみ10%弱となる模様)。またそれぞれの製造プロセスについても言及されており、“Willow Cove”については改良型の10nm+プロセスであるとされる。“Willow Cove”については次の“Tiger Lake”で採用されることもあり、10nm+プロセスである点も既報通りである。続く、“Golden Cove”は10nm++プロセスとなる。そしてその次の“Ocean Cove”ではいよいよ7nmプロセスに移行する。ただし、必ずしも各CPUコアとプロセスの関係は1対1ではなく、“Sunny Cove”がベースとなるであろう“Ice Lake-SP”は“Willow Cove”と同世代の10nm+プロセスではないかという見方がある。また“Rocket Lake”は“Sunny Cove”ないしは“Willow Cove”を14nmプロセスにバックポートしたものであろうという見方が大勢である。

製造プロセスの進化と並行して、パッケージ技術の改良も進められ、10nm世代では第1世代のFoveros 3次元積層技術、第2世代EMIBが導入される。7nmプロセスではこれらの技術が次世代版とも言えるものに改良される模様だ。

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コメント
この記事へのコメント
172439 
いよいよ反転攻勢ですね
2020/06/01(Mon) 07:17 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172440 
そして発熱も上がると
2020/06/01(Mon) 07:31 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172441 
IPC30%~40%は数年先の未来でありえそうだけどさすがに80%は眉唾
2020/06/01(Mon) 08:59 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172442 
プロセスの向上が無い間にIPC向上させとけば良かったのに……。
2020/06/01(Mon) 09:17 | URL | _ #-[ 編集]
172443 
1コアで全TDPを食いつぶすような強力なコアなんだろうか
それはそれで楽しみだな
2020/06/01(Mon) 09:43 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172444 
IPCの改善も有力そうですけどパッケージング技術の進化でCPUの形が大きく変わりますね
2020/06/01(Mon) 09:51 | URL | LGA774 #EBUSheBA[ 編集]
172447 
Ocean Coveの話久々に見たなあ。数年前にも未来の計画されてる話として北森さんちで最初に見たんだっけな。

Rocket Lakeはついに14nmにしてskylakeから卒業か。ようやくオサラバでもあるし、そうかもうsky君はいないのか……という一抹の寂しさも感じなくもない(えらい長きに渡り活躍したので

2020/06/01(Mon) 11:49 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172450 
そろそろIntelの逆襲がはじまるかな
歴史的に見ても指を咥えていることはないだろう
2020/06/01(Mon) 12:05 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172451 
>>172441
某社のCPUとかは毎年20%ぐらいIPC上げてるんだしあり得ない話ではない。命令デコード周りもまだまだ拡張できる余地はありそうだし
2020/06/01(Mon) 12:26 | URL | millfi #mNTUH816[ 編集]
172454 
IPCは上がるがクロックは下がるだったりして。

>172442
こういうのはプロセス進化で増えたトランジスタを使ってもたらされるものだから、14nmでやるのは無理なお話。
2020/06/01(Mon) 12:52 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172456 
10nmの現状からして、クロックが上がらなくてIPCを上げざるを得ないみたいなことに見えもするのがなんとも…
2020/06/01(Mon) 14:45 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172457 
80%できたらすごいね
今の命令セットだけでそれが達成できるならハイパースレッド不要になる
たぶんAVX1024みたいな新しい命令使えばそうなるみたいな感じだと予想
2020/06/01(Mon) 15:09 | URL | LGA774 #JalddpaA[ 編集]
172458 
これTDP爆上がりするパターンだろw
2020/06/01(Mon) 16:27 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172459 
>製造プロセスの進化とへ移行して
並行して、かな?
2020/06/01(Mon) 17:13 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172460 
アルダーレイクでシステム構成自体も大きく変えてきそうだからなぁ。
逆に言えばジサカーはそれまで待ったほうがいいかもな。
2020/06/01(Mon) 18:29 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172461 
処理性能=IPC × クロック × コア数
として、高クロックで回せない分IPCで勝負ということですかね。ビッグコアにしていくんですかね。
2020/06/01(Mon) 19:49 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172462 
IIPC向上もいいけど、脆弱性やエラッタ対策もしっかりお願いしますよintelさん
FDIVのLUTしかり、OoO実行のMeltdownしかり、性能向上する機構を実装する度にエラッタ見つかるお家芸はもう勘弁
2020/06/01(Mon) 19:50 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172463 
Willow コーベはパイプライン長くして周波数あげるって噂されてるからipcは全然上がんないかむしろ下がるかも?
2020/06/01(Mon) 20:08 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172464 
10世代の性能を見てつい先日にデスクトップがryzenになっちゃったけど、ノートPCは期待しているからな。
2020/06/01(Mon) 20:10 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172466 
Icelakeの出来から期待はできるが...果たして計画通り行くかどうか
2020/06/01(Mon) 20:22 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172467 
発熱とかiGPUとかどうでもいいんでIPCに全振りしてほしかったな
7nmは面積1/4相当だから最低2倍はやってほしかったね
2020/06/01(Mon) 21:43 | URL | LGA774 #EKt0oX0Y[ 編集]
172469 
これくらいやらないとAMDに突き放されるか。相手も毎年20%近いのだし。

ただ、AMDは動作周波数をまだ上げられそうだけどintelは無理だろ。IPC向上が実現しても製品レベルでは一進一退かな。
2020/06/02(Tue) 05:08 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172472 
IPCの伸びしろは
バッファ最適化したkabylakeが華でしたね。
Cometlakeなんて昔のPen4再来の電力増しの底上げ。
2020/06/02(Tue) 07:54 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172473 
これだけIPC強化を伴うとコアが相当大型化するでしょう
なるほど、biglittle採用は理にかなっていますね
2020/06/02(Tue) 08:40 | URL | LGA774 #EBUSheBA[ 編集]
172477 
4世代後に現世代と比べて80%増って1世代あたりのIPC向上は15%強か
高くはあるけど、目標数値としてはありえない数字じゃない。だいぶ停滞してた後だし
2020/06/02(Tue) 11:53 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172478 
IPC上げる余地なんてまだあったんだ
ってもう何年も思い続けている。
普通のプログラムにそんな並列化の余地があるように思えないんだよなあ。
理論限界どのへんなんだろ。
2020/06/02(Tue) 12:07 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172480 
IPC上げるには演算器たくさん積むのと合わせて、分岐予測の精度を上げる必要ある。
そうしないと分岐予測ミスでのパイプラインリセットが痛くてIPC上がらない。

10年前はもうこれ以上分岐予測精度上げるのは無理かなってところまで行ったんだけど、Zenでも採用されてるTAGEが実用化されて、まだまだ行けるって変わった。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/1192296.html
2020/06/02(Tue) 19:31 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172481 
IPCは既に理論限界値に近いと思うし
無理矢理IPC上げても回路効率的に割に合わんでしょ
物理的に高クロックでぶん回す方ならまだ超伝導だの光量子だのネタは一応ある
2020/06/02(Tue) 19:53 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172486 
ジムケラーに十分な資金があったら可能かも
2020/06/02(Tue) 23:04 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172492 
まずは脆弱性を何とかして欲しいわな
2020/06/03(Wed) 02:37 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172495 
Sunny CoveがどれだけIPC上がったのか実感湧かないよね。
LPDDR4の恩恵多そうだし。
2020/06/03(Wed) 07:33 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172496 
>172480
分岐予測器の性能が回路規模・消費電力に大きく依存するからには、プロセスの微細化が重要なカギだな。
プロセス開発が進むたびにIPC向上が期待できる。
2020/06/03(Wed) 07:36 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172498 
Tageを先に採用してたのはたしかインテルだったような。(たしかhaswel)
逆に言うとそれをamdにも採用されて差がつかなくなった。
2020/06/03(Wed) 09:24 | URL | LGA774 #-[ 編集]
172499 
>172480
分岐予測の精度がさらに上がったら、またパイプラインを長くする Pen4/Bull 回帰になるのかな。

IntelもAMDも一度懲りたから、次は慎重になってると思うけど。
2020/06/03(Wed) 09:28 | URL |   #-[ 編集]
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