北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
Intel Corporation Rocket Lake Client Platform(GeekBench)
RocketLake S(APISAK@TUM_APISAK)

リーク情報ではおなじみ(なでしこアイコンが可愛い)TUM_APISAK氏が“Rocket Lake-S”のものとされるGeekBenchのスコアを発見した。

今回のGeekBench経由のリークは今までにも何度も出てきたものと同様であるが、今回は“Rocket Lake”のキャッシュ構成が明らかになったことが非常に大きく、これにより既存の“Skylake”系の延長でないことがはっきりとした。
 


Rocket Lake-S (2020年6月26日)

・・・あまりのことについ途中送信してしまった。

まずSystem Informationの項目で“Intel Corporation Rocket Lake Client Platform”という文字列が確認できる。
Processor Informationの欄のうち、NameはIntelのES品ではおなじみIntel 0000である。コア・スレッド数は8-core/16-thread、周波数はBase 3.19GHz/Boost 4.28GHzと認識されており、3.20GHz/Boost 4.30GHzといったところだろうか。

IdentifierはGenuine Intel Family 6 Model 167 Stepping 0となっている。このFamily 6 Model 167が“Rocket Lake”であることも今回の重要な情報の1つである。

そしてキャッシュ構成である。“Skylake”系のキャッシュ構成はL1 inst. =32KB/core, L1 data =32KB/core, L2=256KB/core, L3=2MB×コア数である。

一方、“Rocket Lake”のキャッシュ構成はいかのように認識されている。

  L1 Inst. = 32KB ×8
  L1 Data. = 48KB ×8
  L2 = 512KB ×8
  L3 = 16MB (= 2MB×8)

この構成は“Ice Lake-U/-Y”で用いられている“Sunny Cove”の構成と同じである。一方、“Tiger Lake-U/-Y”で用いられる“Willow Cove”はL1 inst. =32KB/core, L1 data =48KB/core, L2=1.25MB/core, L3=3MB×コア数であり、これとは大分キャッシュ構成が異なる。
“Rocket Lake”は“Willow Cove”を14nmにバックポートしたものと語られるが、先日のリークでは“Willow Cove”を丸々そのままバックポートしたものではなく、“Cyperss Cove”と名付けられて明確に区別されていると言われていた。今回のキャッシュ構成も“Sunny Cove”のそれと同等であり、少なくともキャッシュ容量は“Willow Cove”から削られていることになる(14nmで製造するため、ダイサイズの肥大を避けるための措置だろうか)。

さらにOpen CL InformationではGen12 Mobile Graphics Controllerが認識されており、Compute Unit数は32となっている。世代こそ“Tiger Lake-U/-Y”と同じGen 12 graphicsであるが、こちらも規模が縮小されて1/3の32 EUとなっている。周波数は1150MHzとなっている。

とはいえ、このような形で“Rocket Lake”が“Skylake”の延長ではない新アーキテクチャのCPUであることがわかったことは非常に大きな意義がある。今後はMCMとも言われる“Rocket Lake”のダイ構成―CPU + GPUダイとなるといわれているものが、具体的にどのような構成になるか、メモリコントローラやI/Oをどちらに持ってくるか等が明らかにされていくことだろう。

(過去の関連エントリー)
“Rocket Lake”のCPUコアは“Cypress Cove”と呼ばれるらしい(2020年6月16日)

コメント
この記事へのコメント
173026 
とはいえZEN2みたいにL3キャッシュ倍増とかは無理と。この辺プロセスルール停滞してるとつらいなあ。
2020/06/27(Sat) 03:09 | URL | LGA774 #-[ 編集]
173027 
これにOC耐性があったら面白そう
2020/06/27(Sat) 06:04 | URL | LGA774 #-[ 編集]
173029 
Ivyおじさんは重い腰をあげて9400のBTOPC買っちゃったよ。
Comet販売からの9000番台叩き売りと5%還元、Rocketの進化を期待して。
Rocketが出るのわかってるからComet
の存在が中途半端。
そしてRocketが出たらCPUとマザー取り替えるよ。
2020/06/27(Sat) 07:53 | URL | LGA774 #-[ 編集]
173033 
OC耐性はどうかなあ
熟成し切ったSkylakeからIPC重視の
Willow Cove系になるから最高クロックは
ある程度落ちそう
2020/06/27(Sat) 12:12 | URL | 名無し #-[ 編集]
173034 
Skylake爺さんもついにお役ご免ですね
お疲れ様
2020/06/27(Sat) 12:45 | URL | LGA774 #EBUSheBA[ 編集]
173037 
それじゃ
GulfおじさんはRocketlakeまでもう少し待つかな。

ヒノキが良い感じの匂いを嗅がせてくれることを期待してね。

まあ
ハンノキは花粉が辛いし
柳は、うらめしや~だし
ロクでもないよ。(個人的思考)
2020/06/27(Sat) 16:06 | URL | LGA774 #-[ 編集]
173041 
Skylakeのキャッシュ増やしただけって線もあるのでは?
Zen2にキャッシュ量も負けてるわけだし
2020/06/28(Sun) 09:52 | URL | LGA774 #-[ 編集]
173042 
※173041
まあ有り得ないでしょう
実行ユニットを強化しないとしたらL1データキャッシュ増やしてる意味か分からんし
2020/06/28(Sun) 12:49 | URL | LGA774 #HfMzn2gY[ 編集]
173051 
どうせこれもCometみたいにPL2がTDPの3倍とかだったりするんでしょ?
2020/06/28(Sun) 21:48 | URL | LGA774 #-[ 編集]
173052 
設計レベルで脆弱性を解消したcpuはまだでしょうか
2020/06/28(Sun) 21:59 | URL | LGA774 #-[ 編集]
173060 
Tigerから退化するRocketか・・・。
2020/06/29(Mon) 06:28 | URL | LGA774 #-[ 編集]
173062 
※173052
Willow CoveにはIntel CETと言うアーキテクチャレベルで実装される強力なセキュリティ機能が実装されますよ
2020/06/29(Mon) 08:39 | URL | LGA774 #EBUSheBA[ 編集]
173093 
※173062
intelのCPUにリングプロテクションの抜け道があるという致命的な構造欠陥は何も変わらないんだけどね
アーキテクチャレベルとか言いつつしっかりOS側の対応が必要だったり
小手先の脆弱性対策を続けるために既存CPUユーザーとx86ソフトウェア資産まで切り捨ててintelは一体何処へ向かうのだろうか?

intelの脆弱性対策有効でSonicWebとかいうGISが固まって応答不能になる現象が出てる
(CPUが悪意とか検出できる訳もなく挙動の怪しいものを片っ端から止めてけばいつかはそうなるとは思ってたけど)
c++開発者ガイドラインでアプリケーションレベルの脆弱性対策を推奨してるし悪いのはSonicWebの方かな?
2020/06/30(Tue) 20:07 | URL | LGA774 #-[ 編集]
173106 
>173093

intelの中における(…まぁ、どの半導体企業もそうだと思いますが)、
プロセスルールの重要度が窺えますね
結局そこがコケたら全部計画がだめになる

今のintelは荒波の中を航海してる中、海図を海に落としてしまったレベルで混乱していると思います
その場凌ぎで繋げながらなんとかやってる感はすごく伝わってきますので
2020/07/01(Wed) 16:48 | URL |   #-[ 編集]
173112 
L1キャッシュはコア内に内蔵されるので間違いなく新しいアーキテクチャでしょう
2020/07/01(Wed) 21:25 | URL | LGA774 #-[ 編集]
173121 
プロセスルールは未だに重要だけど
微細化の鈍化が確実な事からパッケージング技術の重要性が今後上がってきますよ
2020/07/02(Thu) 11:04 | URL | LGA774 #oibKWSZc[ 編集]
173124 
Pentium Proを起源とするCPUの脆弱性だね
Pentium ProはL1 Inst. とL1 Data. 共用で 16KBだっけ
現在に至るまでL1拡張で幾度か大幅な改修が行われてきた訳だけど…

>173112
今までのL1拡張の改修と何か違う部分があるの?
求められるのは新アーキテクチャではなくフルスクラッチでは
2020/07/02(Thu) 13:01 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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