北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
Exclusive: Intel 12th Gen Core “Alder Lake-S” platform detailed(VideoCardz)

VideoCardzでは“Alder Lake-S”の詳細を記したスライド資料を入手した。

“Alder Lake-S”は“Rocket Lake-S”の次の世代―第12世代Core processorとなる予定のコアで、製造プロセスは10nm Enhanced Super Finである。CPUコアは高性能コアに“Golden Cove”を、高効率コアに“Gracemont”コアを使用したHybrid architectureとなり、最大8+8の組み合わせとなる。

今回出てきた資料は“Alder Lake : Breakthroug CPU Architecture”と題されたスライド資料である。“Alder Lake-S”のブロックダイアグラムとともに6つの要点が記載されている
 
Alder Lake-S (2021年3月21日)

  • 最大20%のSingle-thread性能向上
    10nm Enhanced Super Finで製造される新しい“Golden Cove”コア
  • 最大2倍のMulti-thread性能
    新型の“Gracemont”コアとHardware-Guided Scheduling
  • SoC全体の電力効率向上 (元は Improved SoC Power とだけだがそこまで間違った訳ではないと思う)
    設計の最適化。電力効率をあげるためのCoreの停止機能(怪しい略だが、電力効率に応じてCPUコアの状態を管理する機能を強化、使用しない場合はコアを停止というようなニュアンスでいいと思う)
  • 最新のI/O
    PCI-Express 5.0を16レーン、PCI-Expressを4レーン搭載。PCI-Express 5.0はdGPU向け、PCI-Express 4.0はストレージ向け。
  • 新しいメモリのサポート
    DDR5, DDR4, LPDDR5, LPDDR4へ対応。DDR5はDDR5-4800まで、DDR4はDDR4-3200まで
  • 高速な接続機能
    Intel WiFi6E(Gig+)とThunderbolt 4


Single-thread性能が1.2倍というのはこれまでにも出てきており、新しいものではない。一方、Multi-thread性能が最大2倍というのは今回が初のように記憶している。CPU全体の合計のコア数は8から16と2倍になるものの、“Alder Lake-S”は単純な16-coreではなく8 big core + 8 small coreのHybrid architectureである。“Golden Cove”の8-coreだけで2倍のMulti-thread性能は難しいと思われるので、“Gracemont”の分も2倍のMulti-thread性能向上分に含まれると思うが、どのようにSmall coreが性能に貢献するのかはHybrid architectureを採用する全てのCPUにおける最大の注目点の1つとなる。

対応するチップセットはIntel 600 seriesとなるが、CPUとチップセット間の接続はDMI Gen 4で最大x8での接続となる。DMI Gen 4 (Up to x8) とわざわざUp to x8としているのはおそらく上位のチップセット―Intel Z690やH670はDMI Gen 4 x8で接続されるが、下位のチップセット―B650やH610はDMI Gen 4 x4にとどめられるのではないかと思われる。Intel 500 seriesのCPU・チップセット間接続がZ590, H570はDMI 3.0 x8、B560とH510はDMI 3.0 x4と差別化されているのと同じ構図である。

そしてIntel 600 seriesであるが、チップセット側のPCI-Expressの世代もGen 4.0となる(Gen 3.0の記述も見られるので、全てがPCI-Express 4.0になるわけではない?)。その他の機能としてSATA 6.0Gbps、USB 3.0 (up to 20G)、Intel Wi-Fi 6Eの内蔵がある。一方、“Alder Lake-S”の資料にあったThunderbolt 4については別途チップが必要である。
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コメント
この記事へのコメント
180346 
Zen3 5950X(16C32T)には勝てないまでも5900X(12C24T)は越えられるかも?てとこかな

むしろ越えてくれないと競争が促進されないからアカン
2021/03/21(Sun) 18:42 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180347 
現状から2割引き上げてもzen3には追い付けないし、その頃にはzen4登場間近となっている
これも駄目っぽいな
2021/03/21(Sun) 18:53 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180348 
前から出ていた情報ではAlderlakeのIPCははSkylakeから50%増しなので、公称25%増しのTigerlakeから20%性能が向上するのは特に不思議はない。AlderlakeのクロックはTigerlakeからほぼ据え置きということにもなるけど。
10ESFは10SFからの改良点としてクロックの向上を挙げていたが、歩留まりも勘案してあまり無理はしないということなのか…
2021/03/21(Sun) 20:27 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180349 
一体、どのCPUに対して2倍のマルチスレッド性能なんだろう。直下に「New Gracemont Core」なんて書いてあるのが鍵なのか?
Tremont搭載デスクトップ用CPU(N6005, Pentium Silver)に対してGracemont部のマルチスレッド性能が2倍!なんて話だったら悲しいなあ。
2021/03/21(Sun) 20:42 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180350 
みんな、もうすぐ発売のロケットレイクさんのこと、忘れないでいてあげてね、、
2021/03/21(Sun) 21:08 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180353 
考えられるのはやっぱりSmallCoreによるプロセッサ性能の底上げなんでしょうかね
これから先の時代、トランジスタ数の増量による性能向上が見込めない以上、
SmallCoreの発想そのものはARM陣営の後追いだけど、それをモバイルに限らないことで
ムーアの法則継続につなげようとしているのがIntelの方針のように見える
2021/03/21(Sun) 21:45 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180354 
たとえば、これまでのHTTとかで遊んでる演算ユニットを活用するのはアイデアとしては別に間違って
いなかったと思うけど、結果論としてそれほど性能向上につながっていなかった
性能向上はよくても20~30%くらい、ワーストケースでは逆に性能が下がっていた
結局のところ、いくらハードを工夫したところでソフトがそれに対応できなければ効果は半減する
っていうか、そんな都合の良いソフトなんてそうそうないだろって感じ

そうなるとやはりマルチ性能を上げるには単純に汎用コアを増やすしかない、という結論に至る
そこでAMDはCCXでいくらでもコアを増やせるようにした、その一方でIntelはSmallCoreを採用した
今のところはAMDが正解だったわけだが、数年後はどうなってるんだろう、これがほんと楽しみだ
2021/03/21(Sun) 22:00 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180367 
DDR4と5両方に対応ということは
LGA1200/DDR4と新ソケ/DDR5が併売になるのかな
2021/03/22(Mon) 16:58 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180368 
GracemontのIPCはSkylake並とのことだからsmall coreを5GHz近くで動作させるなんて狂気を許容すれば最大2倍も理論上は可能か
2021/03/22(Mon) 17:23 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180371 
Hardware guided schedulingというのが興味ある。
Up to 〇%って言うときは通常使用でほとんど発生しない状況下というのがお約束。BIG/SMALLで差の出ない命令あるんじゃないの?

2021/03/22(Mon) 20:41 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180372 
毎回のことだけど
インテルの謳うIPC◯%アップとかスレッド性能◯%アップとか一体何と比較しているのかあやふやだよね
もっとはっきりさせて欲しいところ
2021/03/22(Mon) 23:24 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180373 
>AMDはCCXでいくらでもコアを増やせるようにした、その一方でIntelはSmallCoreを採用
SmallCoreが本当に効果的だと判断されたらAMDもSmallCore詰め込んだ
CCX作ってZen系CCXと混載するだろうしな

ゲームしなくなってCPU性能に不満を覚えなくなって長いから
むしろそっちのが出て欲しいまである
2021/03/22(Mon) 23:28 | URL | LGA774 #4qERKVBk[ 編集]
180374 
Tremontの性能を見るとGracemontの性能はAtom系と言えど侮れないものになりそう
2021/03/22(Mon) 23:45 | URL | LGA774 #EBUSheBA[ 編集]
180379 
DDR4とDDR5両方刺せる板出てくるのに期待!
2021/03/23(Tue) 02:34 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180380 
>180373
初代Zenの時点では「新規主力コアとしては非常にコンパクト。敢えて言うならbigというよりmiddleっぽい感じで、Bulldozer系だけでなくBobcat系をもこれ一種で置き換えるために規模を抑えているのが明らか。それでもなおこの性能が出るのは素晴らしい」といった風に評されていた記憶がある。
もし今でも同様の議論が成り立つなら、AMDとしては思案のしどころでは。仮にAlder Lake系が上手くいったら追従するのかどうか、Alder Lakeの評価が定まってから決めるのではいくら今のIntel相手でも遅すぎる。
2021/03/23(Tue) 03:03 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180384 
>180438
性能2倍といってて、
2/24*16/1.2だと1.1だから、周波数そのまだと10%ほどどっかにマージンある。
gracemont がもう少し強いのか周波数上げてるのかって話になりと思います。
2021/03/23(Tue) 11:03 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180387 
Zen3+に蹂躙される未来が見えた
2021/03/23(Tue) 12:31 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180388 
仮にビッグコアが20%強化の場合、マルチ200%はスモールコアが80%の性能で16コアフル参加なら余裕で達成出来るが、爆熱が不可避。280Wコースか?ww
現行を100とすると、8コアで800、倍で1600、120%だと960引くと残り640。8で割ると80%になる。
ビックリトル費が66.7%なんであり得るオーダーかと。
2021/03/23(Tue) 13:06 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180391 
Rocket見送ってAlder待った方がいいかな?Devil's canyonオジサン...
optane 800pの118GBずっと持ったままなんだけど...(H87だと認識されないらしく使えない)
2021/03/23(Tue) 17:19 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180392 
Gracemontはパワーが無いというよりAVXを省いてsmall化した側面もあるからALUやSSEまでのSIMD走らせる多くの用途ではパワーあるはず
ゲームなんかはわりと強そう
2021/03/23(Tue) 17:20 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180393 
>180349
2倍のマルチスレッド性能が指しているのはmontコアであって、間違ってもCoveコアではなさそう

しかもIPCを50%アップしてもクロック分しか速くならない"インテルなら日常茶飯事"で、いきなりGracemontが性能2倍の超進化とかありえない
2倍があるとしたら… コンシューマのsmall 8コアは今ま存在しなかったから、おそらくはその辺りじゃないかな…
2021/03/23(Tue) 20:15 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180394 
DDR4と5両対応じゃなくてDDR5のみ対応になるまで待った方が良さそうかな?
2021/03/24(Wed) 00:14 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180395 
>180380
RyzenはCPUマイニングを検討する余地がある位には電力効率が良いという触れ込みだったね
そして世代を重ねる毎に効率は上がっていく

一方インテルのビッグコアは電力効率悪化の一途
Ryzen相手にスモールコアでは勝負にならず勝敗は見えてる
2021/03/24(Wed) 01:55 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180397 
Hybrid architectureの採用は性能向上の為ではなく電力効率向上の為なのに、
性能向上の話題ばかりですね。

大元のリークからして性能向上は数値で示してるのに、電力効率向上は数値が全くない。

Alder LakeでHybrid architecture採用の本来の目的(ARM対抗)が達成されているか大いに疑問です。
2021/03/24(Wed) 08:07 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180398 
単純な演算性能はIntelに軍配が上がる時代が来ると思いますよ
まあソフトウェアの対応状況と言う壁で実アプリ性能でどうなるかは分かりませんが
2021/03/24(Wed) 08:51 | URL | LGA774 #EBUSheBA[ 編集]
180400 
メモリ規格の変更時期にはいつものとこから変態マザーの登場ですかね。
2021/03/24(Wed) 10:11 | URL | LGA774 #mQop/nM.[ 編集]
180428 
デコーダー関係の情報が全然出てこないので、性能不明ですね。

あと、Alderlake登場時の最大のライバルはZen3ではなく、M1Xですが、それに対し十分な優位性があると言える情報は今のところ出ていないので、正直落胆しています。
2021/03/25(Thu) 07:06 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180437 
>180397
デスクトップ普及帯に「6+0」などという構成を充てるという話が出てきたときには心底ガッカリしました。

まあ、こんなソフトウェア側の対応意欲を損ねるようなラインナップが本意である筈はないので、結局のところ高クロックに弱いプロセス特性の制約を受けた結果なのだろうと思います。

低クロック動作が許されるモバイルでは電力効率向上のためにsmallを優先した制御が(既存のモバイル向けHybrid SoCは全部こちら側だと思います)、逆にboost時電力枠の非常に大きいデスクトップハイエンドでは性能向上のためにbigを優先した制御が、それぞれ行えると判断されたのでしょう。

しかし、デスクトップ中下位に許されるような半端な電力枠とクロック、コストの制約では、どちらを優先させても中途半端になり、それならレガシーコードの性能が安定する全big構成の方がマシ、という検討結果になってしまったのでは。
2021/03/25(Thu) 11:24 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180452 
>180437
ここで変な博打を打たないintelはさすがに手堅いと思ったね
ハードにせよソフトにせよ、どんなに最適化が進んでいなかったとしても
少なくとも同じワークロードで旧製品や下位モデルより遅くなることはない
2021/03/26(Fri) 00:23 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180479 
>180452
手堅く行くという発想があるならi9 は「8+8」ではなく「10+0」にするだろうし
一般アプリでは使いどころの少ないAVX512のユニットに面積割いたりもしないだろう

全部マーケティング上の都合なんだろうね
2021/03/27(Sat) 18:42 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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