北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
AMD Outs 32 MB Infinity Cache on Navi 23, No Cache on Upcoming Van Gogh APUs(techPowerUp!)
AMD confirms Navi 23 has 32MB of Infinity Cache while VanGogh APU lacks it(VideoCardz)
[PATCH] drm/amdkfd: Update L1 and add L2/3 cache information(Freedesktop.org)

AMD APUのLinux kernel HSA driverであるAMKFDの新しいパッチが公開された。新しいパッチではAMD GPUのL1, L2, L3 cacheのサイズが記載された。

AMDの関係者によるとL1 cacheの情報がアップデートされ、L2, L3 cacheの情報が追加されたという。この変更は“Vega 10”ないしはそれ以降のASICに適用され、“Vega 10”より古いものには適用されないとも説明している。

そして“Navi 21 = Sienna Cichlid”、“Navi 22 = Navy Flounder”、“Navi 23 = Dimgrey Cavfish”の3種類についてもこのアップデートの対象となっている。“Navi 2x”の特徴の1つはInfinity Cacheであるが、このパッチではInfinity CacheはL3 cacheとして表記されている。“Navi 21”は128MB、“Navi 22”は96MBとこれまでの情報通りの数字が記載されている。そして未発表の“Navi 23”であるが32MBとなっている。
 
さらにRDNA 2をiGPUとして搭載するAPUである“Van Gogh”と、CDNA2世代である“Aldebaran”についても新しいパッチが公開されているが、これらについてはNifnity Cacheに相当するL3 cacheは搭載されていない模様である。

現在登場しているRDNA2系GPUは“Navi 21”と“Navi 22”の2種類である。そしてその次に登場するとされているのが“Navi 23”で“Navi 22”の下位のコアとなる。この3種類のフルスペックを並べると以下のようになる。

  Navi 21 : 80 CU, Infinity Cache 128MB, 256-bit, GDDR6 16GB
  Navi 22 : 40 CU, Infinity Cache 96MB, 192-bit, GDDR6 12GB
  Navi 23 : 32 CU, Infinity Cache 32MB, 128-bit, GDDR6 8GB

ちなみにL2 cacheは今回の記述によると“Navi 21”が4MB、“Navi 22”が3MB、“Navi 23”が2MBとなるようである。

少し前のリーク情報では“Navi 23”のInfinity Cacheの容量は64MBとされていた。この数字は“Navi 21”のちょうど1/2、“Navi 22”の2/3で割と受け入れやすい数字で、おそらくなんとなく“Navi 23”のInfinity Cacheは64MBになると思っていた方も多そうである。

だが今回の情報はそれをひっくり返すもので、“Navi 23”のInfinity Cacheはより少ない32MBになるとしている。Infinity Cacheによる恩恵は容量の減少分低下することになるが、一方でダイサイズを抑えられるという製造上のメリットはある。もしRadeon RX 6600 XTが“Navi 22”で、Radeon RX 6600が“Navi 23”であった場合、両者の間にはInfinity Cacheの容量 (96MB vs 32MB) とメモリインターフェース (192-bit vs 128-bit)、メモリ容量 (Max 12GB vs Max 8GB) という絶対的な差が生まれることになる。

“Navi 22”と“Navi 23”のCompute Unit数の差が小さいことを指摘する声は多かったが、両者の差はInfinity Cacheの容量で大きくつけられていた、そう考えるとCompute Unit数の差が小さいこともある程度納得は行く。

ではその下の“Navi 24”はどうなるのだろう? あるいは“RDNA 2”を搭載する“Van Gagh”にはInfinity Cacheはないのか? という話が出てくる。“Navi 24”に関しては今回も情報がない(Infinity Cacheを搭載するとすれば16MBになるのだろうか?)。

一方、“Van Gogh”はAPUである。そして今回の情報では“Van Gogh”のGPUにはInfinity Cacheに相当するL3 cacheはないとされている。“Zen”系のAPUはCPU側にもL3 cacheを搭載している。“Zen”のCCXの構造を見るとCPUコアのL3 cacheはCCXにガッツリ組み込まれており、傍目にはGPUとのL3 cacheの共用は難しそうに見えるが、“Van Gogh”でそのあたりが改良され、CPUとGPUのL3 cache共用を実現する可能性は・・・あるのだろうか?

(過去の関連エントリー)
“Navi 23”は32基のCompute Unitと64MBのInfinity cacheを有する(2021年3月19日)
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コメント
この記事へのコメント
180576 
インフィニティキャッシュのサイズが6800の1/4で、それ以外のユニット数の減少と採用メモリ帯域を考慮して・・・
ぜんぜんわからんので、とりあえず実際のベンチが早く見たいですね!
2021/03/31(Wed) 02:55 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180595 
RADEON HD時代のミドルレンジで永いことROPの少なさ・バスの弱さが足を引っ張った時代があったが
今回もミドルレンジの足回り不足をやらかすんだろうか
2021/03/31(Wed) 16:19 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180596 
下位機種らしくバッサリ切られたというか数字が減らされたという印象くらいだけで何とも言えない
動作でどう影響を受けるのかなー
それより将来、補助電源無しで動くカードは出るのだろうか?
(出さずに終わるかも知れないけど)
2021/03/31(Wed) 17:59 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180620 
あんまり心惹かれるサプライズではないね
まあこれで正しいと決まったわけでもないのだろうけど
2021/04/01(Thu) 09:13 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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