北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
Ice Lake-SP 40C Die(Andress Schiling@aschiling)

Twitterで“Ice Lake-SP”のExtreme Core Count (XCC) に相当する40-coreのダイ写真が掲載されている。
 


ウエハの写真は“Ice Lake-SP”の予告ページやPat Gelsinger氏のツイートに既に掲載されている
Media Alert – Intel Unleashed: Engineering the Future(Intel)
Exciting things are happening on 3.23.21!(Pat Gelsinger@PGelsinger)



だが今回の写真は真正面から見た形となり、ダイの構造がよりわかりやすくなっている。

過去の情報では“Ice Lake-SP”のダイはSCCが16-core、HCCが28-core、XCCが42-coreとされていた。しかし今回出てきたダイ写真では40-coreまでしか搭載されていない。つまり、最上位の40-coreモデルはXCCのフルスペック仕様となる。

“Ice Lake-SP”もこれまでのXeon Scalable Processorと同様メッシュ構造をとり、8行7列の56ブロックに分けられる。最上位の行と最下位の1~3列目と8列目はCPUコア意外のI/O等のブロックに充てられており、また1列目と8列目のそれぞれ4行目と6行目にはメモリコントローラが位置しているものと推定される。この時点で56ブロックのうち16ブロックが使われ、残りの40ブロックがCPUコアとなる。

ではHigh Core Count (HCC) のダイはどうなるか。28-coreならば6列目と7列目を取り除いて8行5列にすれば数あわせはできる。I/Oのためのブロックが足りなくなりそうな場合は、8行目の4列目と5列目のCPUコアをI/Oのブロックに置き換えればいいだろうか(その場合、HCCは28-coreではなく26-coreとなる)。

Intel ARKに“Ice Lake-SP”が掲載され始めたが、まだ全てのモデルのSteppingを確認することはでき来ていない。だが2021年4月7日23時19分時点で確認できるモデルは全てD2 steppingである。このD2 steppingは40-coreのXeon Platinum 8380や28-coreのXeon Gold 6330に使用されている。Xeonは使用されているダイによってsteppingが分かれているため、D2 stepping = XCCとみていいだろう。

一方、これまでHigh Core Countの最上位が充てられることが多かった5x20ことXeon Gold 5320はまだsteppingが明らかになっていない。

午後10:25 · 2021年4月7日(188号@momomo_us)

しかしながら、188号@momomo_us氏がしっかりと“Ice Lake-SP”のどのモデルにどのダイが使用されているかの情報を早くも掲載している(情報元はHPEと同氏は説明している)。



これまでと異なり、Xeon Gold 63xxの一部―Xeon Gold 6342, 6336Y, 6334, 6326にもHigh Core Countが用いられている。またXeon Gold 5320以下は全てHigh Core Countである。Small Core Countを用いた製品はラインナップされていない。

High Core Countで最もコア数が多いのはXeon Gold 5320の26-coreとなる。なんとなくHigh Core Countは26-coreなのだろうか? と思ってしまうが、初代Xeon Scalable Processorである“Skylake-SP”ではHigh Core Countを用いた最上位モデルは18-coreではなく14-coreのXeon Gold 5120だったため、26-coreのXeon Gold 5320も必ずしもダイにある全てのCPUコアを使用しているとは限らない。

・・・Small Core Countはどこへ? ひょっとしたらキャンセルされてしまったのだろうか??

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コメント
この記事へのコメント
180845 
よっしゃ自作してみる!
って入手手段なんか無いかな
2021/04/09(Fri) 01:54 | URL | LGA774 #-[ 編集]
180915 
記事が無いので。

NVIDIAがアメリカ時間12日にCPU事業に参入することを表明しました。

CPUコアはARM、それにGPUを追加したもので、(intelが9割のシェアを持つ)データセンター向けで開発されています。
なお、NVIDIAが言うには処理速度はintelの10倍高速とのこと。

これを受けて、NVIDIAの株価は5%上昇、intelとAMDは5%下落となりました。
2021/04/13(Tue) 19:13 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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