北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
Intel roadmap with Alder Lake-S workstation CPUs planned for Q3 2021 has been leaked(VideoCardz)
Intel Alder Lake-S Xeon Entry Workstation CPUs Leaked – Up To 16 Cores & 125W TDP For LGA 1700 Socket Based W680 Platform, Launch in Q3 2021(WCCF Tech)
intel WS(HXL@9550pro)

HXL@9550pro氏がリークした情報によると、“Alder Lake-S”をベースとしたエンターリーワークステーション向けのXeonは2021年第3四半期に登場する模様だ。つまり、“Rocket Lake-S”をベースとしたXeon W 1300 seriesは早々に“Alder Lake-S”をベースとするXeon W 1400 seriesに置き換えられてしまうことになる。
 
リークしたのは“Intel Workstation Product Roadmap”という資料で、2021年第1四半期から2022年第1四半期までのロードマップが記されている。
上から順にExpert WS, Meainstream WS, Entry WSの3段に分かれており、さらにExpert WSは2-way対応の“Purley Extended Refresh”から“Eagele Stream”の流れと1-wayの“Purley Refresh - 1 socket”から“Ice Lake-64L”の流れに分かれているが、今回の主題はEntry WSである。

Entry WSの2021年第1四半期時点の製品は“Rocket Lake-S”でLGA1200 socketを用い、対応チップセットはIntel W580、PCI-Express 4.0を20レーン、TDPは上から125W, 80W, 35Wで提供される。これが3月下旬にリークしたXeon W 1300 seriesである。

ところが、“Rocket Lake-S”をベースとしたXeon W 1300 seriesが現役でいられる期間は非常に短く、2021年第3四半期には次の“Alder Lake-S”(仮称Xeon W 1400 series)をベースとする製品に置き換えられてしまう。“Alder Lake-S”の構成は基本的にはデスクトップ向けのそれと同様で、SocketはLGA1700、最大16-core(8+8-core)、PCI-Expressは20レーン、TDPは125Wの“K”とともに65Wと35Wのものが用意される。デスクトップ向けではTDP125Wの高性能製品には“K”の倍率ロックフリーを示す文字が付けられていたが、“Alder Lake-S”世代ではXeon W 1400 seriesにおいてもTDP125Wの高性能モデルには“K”の文字が付記される模様である。対応チップセットはW680となるようだ。

そしてやや隠れてしまっているが“Alder Lake-S”の8+8はWW35'21~、6+0はWW41'21~とある。2021年第35週は8月29日の週、第41週は10月10日の週となる。つまり早ければ今年の初秋くらいに“Alder Lake-S”をベースとしたエントリーワークステーション向けXeonが出てきてしまうことになる。

そして通例、エントリーワークステーション向けXeonよりもコンシューマデスクトップ向けの方が早く登場するため、“Alder Lake-S”ことCore i 12000 seriesは早ければ晩夏に出てきてしまう可能性があり、“Rocket Lake-S”―Core i 11000 seriesが最新製品でいられる期間は半年に満たないという事態に陥る。DDR4メモリを生かしたい層にある程度“Rocket Lake-S”の需要が残るかもしれないが、“Alder Lake-S”の対応メモリがDDR5/DDR4両対応という噂もあり、これが当たって“Alder Lake-S”対応でかつDDR4対応等というマザーが出てきてしまうと、DDR4メモリを生かしたい層にも“Rocket Lake-S”は響かなくなってしまう(初代Core2 Duoこと“Conroe”が出る前に出てきた2代目Pentium Dこと“Presler”並みかそれ以上に不遇な子になるフラグが・・・)

上の方についても見ていきたい。
Expert WSはLGA3647その後継のLGA4189やLGA4677を用いるXeonである。2-way向けのはXeon SPそのままであるが、“Cascade Lake Refresh”から“Ice Lake-SP”を挟まず直接2021年第4四半期に“Sapphire Rapids”に移行する。

1-way向けの製品というのはXeon W 3000 seriesである。現在は“Cascade Lake”をベースとしたXeon W 3200 seriesが投入されている。2021年第2四半期には“Ice Lake”をベースとしたXeon W 3300 seriesに切り替わる。Xeon W 3300 seriesは最大38-core/76-thread, L3=57MBまでの製品が供給される。メモリはXeon SP同様8ch DDR4-3200まで対応、I/OとしてPCI-Express 4.0を64レーン備える。周波数は最大4.00GHzとなるようだ。以下がXeon W 3200とXeon W 3300の比較である。

Xeon W 3200Xeon W 3300
CPU coreCascade LakeIce Lake
最大コア・スレッド数28-core/56-thread38-core/76-thread
最大L3 cache容量38.5MB57MB
最大周波数4.40GHz4.00GHz
PCI-Express I/OPCI-Expres 3.0 x64 lanesPCI-Express 4.0 x64 lanes
対応メモリ6ch DDR4-2933, ECC,
up to 1.5TB
8ch DDR4-3200, ECC,
up to 4TB
命令セットAVX, AVX2, AVX512 VNNIAVX, AVX2, AVX512 VNNI, GNA 2.0


最後に真ん中のMainstream WSであるがLGA2066を用いているXeon W 2000 seriesである。これは“Glacier Falls”―つまり現行の“Cascade Lake”をベースとする製品のまま放置据え置かれるようで、少なくとも2022年第1四半期までの期間にXeon W 2000 seriesの更新はない模様である。LGA2066はCore Xでも用いられているSocketであるが、同SocketのXeon W 2000 seriesに新製品が予定されていないとなるとCore Xの投入もあまり望めなさそうである。少なくとも“Ice Lake”ベースのXeon W 2000 seriesやCore Xは期待できなさそうである(Threadripperの相手はXeon W 3000 seriesで、という方向になったのかもしれない)。

    ■■■まとめ■■■
  • Xeon W 1000 seriesは現在“Rocket Lake-S”ベースのXeon W 1300 seriesが担っているが、2021年第3四半期に早くも“Alder Lake-S”ベースのXeon W 1400 seriesが登場する
  • “Alder Lake-S”ベースのXeon W 1400 seriesの構成はデスクトップ向け“Alder Lake-S”と同様。SocketはLGA1700でこれも同じ。
  • Xeon W 3000 seriesは“Cascade Lake”ベースのXeon W 3200の後継として“Ice Lake”ベースのXeon W 3300 seriesが2021年第2四半期に予定されている
  • “Ice Lake”ベースのXeon W 3300 seriesではコア数の増加(28-core→38-core)、PCI-Express 4.0への対応、メモリチャネル数の増加、命令セットの追加が行われる
  • Xeon W 2000 seriesは当分“Cascade Lake”ベースの現行製品のまま据え置かれ、少なくとも2022年第1四半期までの期間に新製品の投入予定はない


(過去の関連エントリー)
“Rocket Lake-S”をベースとしたXeon W-1300 seriesが予定されている模様(2021年3月24日)


コメント
この記事へのコメント
181019 
更新の度合いがまばらだなぁと
2021/04/17(Sat) 01:41 | URL | LGA774 #-[ 編集]
181020 
デスクトップ向けは来年かなぁ、なんて思ってたら、まさか晩夏の可能性があるのか。AlderLakeでファンレス組むのが待ち遠しい。
2021/04/17(Sat) 01:41 | URL | LGA774 #-[ 編集]
181021 
なんかExpertがことごとくExportになってる。WSよりCPUとGPUを輸出してほしいわ
それと エンターリー → エントリー
2021/04/17(Sat) 02:05 | URL | LGA774 #-[ 編集]
181022 
たぶんの話なんですが、世情に敏感なのは個人ベースに近いギーク系の好んでまさっきに1wayのサーバを買ってる勢なんじゃっておもいます
こういっちゃなんですけどデータセンターとかの大規模勢は、そこらの事情は二の次で自分のところのユーザが目に見えて増減しないと大胆に動けないんじゃないんでしょうか
2021/04/17(Sat) 02:31 | URL | LGA774 #-[ 編集]
181024 
結局のところ会社の金で大量導入してもらうためには、それなりの実績とか何かしらの指標が必要になってしまいますね
x86分野に限定すればAlderLakeは今回が初モノアーキテクチャなので、そこらの評価は糞狭い自作界隈の意見もわりと参考にされそうな気がしなくもないです
2021/04/17(Sat) 02:46 | URL | LGA774 #-[ 編集]
181032 
Rocket Lake-SとIce Lake-SPには競争力がないと自ら認めたようなロードマップだな。
まあ事実そうなんだが。
Golden Coveコア+DDR5の性能向上に期待。
2021/04/17(Sat) 10:01 | URL | LGA774 #-[ 編集]
181036 
Alder君は恐らく供給面も問題無さそうだし
良い仕上がりになってくれてるのを願うばかり
2021/04/17(Sat) 12:35 | URL | LGA774 #-[ 編集]
181037 
>―つまり現行の“Cascade Lake”をベースとする製品のまま放置
>同SocketのXeon W 2000 seriesに新製品が予定されていないとなるとCore Xの投入もあまり望めなさそうである。
>少なくとも“Ice Lake”ベースのXeon W 2000 seriesやCore Xは期待できなさそう

そういえば君 800Wだったね > Cascade Lake
何というか既に格が違い過ぎて、下手に投入してもウォーホーされてしまう予感しかしないのが…
2021/04/17(Sat) 13:26 | URL | LGA774 #-[ 編集]
181046 
>181032
一応念のためですが、これはIceLake-SPとはぜんぜん違う分野の話ですよ
IceLake-SPの次世代に関して言えば、まあアレなんですが既に別のロードマップがでているのでそちらを確認してください

2021/04/18(Sun) 03:12 | URL | LGA774 #-[ 編集]
181047 
>181024
自分もただの自作マニアだけどLakefieldちゃんの存在を忘れないであげてくさだいね
2021/04/18(Sun) 03:27 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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