北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
◇Arc Alchemistのデスクトップ向けSKUは3種類
Intel Arc Alchemist desktop series rumored to feature three SKUs(VideoCardz)
Intel Arc Alchemist GPU line-up expected to include three SKUs(KitGuru)
Intel Arc Desktop Lineup Leak: Will Big Xe compete with Big Ampere?(Moore's Law Is Dead)

Moore's Law Is Deadによると、デスクトップ向けのArc AclchemistのSKUは少なくとも3種類があり、上から順に512 EU, 384 EU, 128 EUになるという。
最上の512 EUのSKUの性能であるが、GeForce RTX 3070~RTX 3070 Ti程度になるというものから、GeForce RTX 3060より速いあるいはGeForce RTX 3060 Tiより速い程度というものまでやや幅がある。
 
デスクトップ向けのArc AlchemistのSKUは2つのダイから作られる。1つはSOC1とも呼称される512 EUのダイ、もう1つはSOC2と言われる128 EUのダイである。

最上位の512 EUのSKUはSOC1のフルスペック版である。SOC1のダイサイズは396mm2と推定されており、この数字は“Navi 22”の335mm2よりもやや大きく、GA104の392mm2と同等である。
512 EUのSKUは16GBのGDDR6を搭載し、GDDR6の速度は16Gbpsあるいは18Gbpsと推定されている。TDPは225Wで、8-pin+6-pinの仕様になると推定されている。

2番目の384 EUのSKUはSOC1の一部のユニットを無効化して作られる。メモリインターフェースは上位の512 EUと同じ256-bitであるが、搭載するGDDR6の容量は8GBになるとされる。

3番目の128 EUのSKUはエントリー向けで、SOC2と呼ばれる小型のダイから作られる。GeForce RTX 1650付近を競合製品として想定し、TDPは75Wとなる。またメモリはGDDR6を4GBないしは8GB搭載するとされる。メモリインターフェースは64-bitとMoore's Law Is Deadは説明している。

今回明らかになったのは3種類である。以前には256 EUや96 EUなどのSKUも説明されていたが、デスクトップ向けとMobile向けが混合した情報であり、一部はMobile向けであるようだ。また448 EUについてはパートナーへのサンプルの供給が行われているようだが、現時点でローンチされるかどうかは定かではない模様である。



◇Arc Alchemistの製品命名規則
Intel Arc Alchemist graphics cards to adopt “Arc a###” naming(VideoCardz)
Intel Arc Alchemist Discrete Gaming GPU Naming Format Allegedly Revealed(HotHardware)
Intel(R) Arc(TM) a-series graphics(188号@momomo_us)

188号@momomo_us氏たArc Alchemistのネーミングガイドラインを明らかにした。

これはまず見てもらった方がよい。



一番印象的なのが一番下で、1st Gen Intel(R) Arc(TM) graphicsという表記は間違いで、Intel(R) Arc(TM) a-series graphicsという表記が正しいものとなる。

また下から2番目と3番目にはIntel(R) Arc(TM) a### GPUという表記がある。

この情報に従うと、決してIntel Arc RX 1700だとかIntel Arc RTX 1070という製品名にはならず、比較的シンプルなIntel Arc a170あるいはIntel Arc a700といった製品名になるようだ。先のSKUの情報と合わせた製品名予想として、512 EUのSKUがIntel Arc a170、384 EUのSKUがIntel Arc a150、128 EUのSKUがIntel Arc a130というものがVideoCardzには掲載されている。

またIntel Arcのコードネームが第1世代の“Alchemist”に続き、第2世代の“Battlemage”、第3世代の“Celestial”、第4世代の“Druid”と頭文字のアルファベットが一つずつ進んでいるため、“Battlemage”世代の製品はArc b-series、“Celestial”世代の製品はArc c-seriesになるのかもしれない。



◇ASUS, Gigabyte, MSIがArc Alcemist搭載カードを供給する
Asus, Gigabyte, and MSI all will offer Intel ARC Xe HPG graphics cards.(Guru3D)

Arc Alchemistは2022年第1四半期に登場する。中国語メディアの情報によると、Arc Alchemistを供給するメーカーとしてASUS, Gigabyte, MSIの名前が挙がっているという。

この3社に限られるのか、あるいは今の時点で名前が出てきたのがたまたまこの3社なのかは不明。

先週、Raja Koduri氏によりもたらされた情報によると、現在はパートナーにリファレンスデザインが引き渡された段階である。ただ、そのリファレンスデザインのカードが出るかどうかは明言なかった。一方で、「パートナーやODMの差別化が行われることになるとは思うし、それが最終的な顧客の利益につながる」と発言しており、メーカー独自仕様の製品が出てくることが示唆されている。

パソコン工房のお得なキャンペーン



コメント
この記事へのコメント
183906 
GTX1650競合をいまさら作るって
どう考えてもこのGPU不足が解消したら不良在庫なのだが…
小さいほうの石は256EU128bitにしてほしかった。
2021/09/28(Tue) 06:53 | URL | LGA774 #-[ 編集]
183908 
インテルブランドで安売りすると思えないから期待せずに待ちます
2021/09/28(Tue) 07:36 | URL | LGA774 #-[ 編集]
183910 
ドライバをちゃんと用意できるのかが重要
2021/09/28(Tue) 08:30 | URL | LGA774 #-[ 編集]
183916 
75Wの選択肢が増えるのは嬉しいな。
相手も対抗して何か出してくれるかもしれないし。
2021/09/28(Tue) 11:25 | URL | LGA774 #-[ 編集]
183917 
iGPUはMeteor LakeまでLPのままかな
AMDのAPUが盛り返しそう
2021/09/28(Tue) 14:10 | URL | LGA774 #-[ 編集]
183925 
補助電源不要のモデルが出てくれるのはありがたい
2021/09/28(Tue) 22:59 | URL | LGA774 #-[ 編集]
183934 
SOC2はQSV用のカードとして期待してる
ローエンド帯としては初のAV1 HWデコードが出来る製品なのも魅力的
2021/09/29(Wed) 03:38 | URL | LGA774 #-[ 編集]
183936 
1650の後継当分出てきそうもないしその辺の消費電力の製品ならそれなりの数捌けるんじゃね、需要が多いとこだし
もしマトモな値段で後継が出てきたら詰むだろうが
2021/09/29(Wed) 05:55 | URL | LGA774 #-[ 編集]
コメントを投稿する(投稿されたコメントは承認後表示されます)