北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
◇Ryzen 7 7800XとRyzen 3 7300X
AMD Wakes Up to Intel's Multi-Threaded Advantage, Ryzen 7 7800X a 10-core/20-thread Processor, Also Readies Ryzen 3 7300X(techPowerUp!)
AMD 10-core/20-thread Ryzen 7 7800X spotted(Fudzilla)
Gigabyte Technology Co., Ltd. B650 AORUS ELITE AX (GeekBench)
Gigabyte Technology Co., Ltd. B650 AORUS ELITE AX (GeekBench)

GeekBenchに未発表のSocketAM5 CPUが2種類掲載された。1つは10-core/20-threadのRyzen 7 7800X、もう1つは4-core/8-threadのRyzen 3 7300Xである。

では早速見ていこう。
 
Ryzen 7 7800X (2022年10月27日)

Ryzen 7 7800XとRyzen 3 7300XはGigabyte B650 Aorus Elite AXで動作しており、64GBのDDR5が組み合わされている。

Ryzen 7 7800Xは10-core/20-threadで、周波数は4.50GHz / Boost 5.388GHzとなっている。Boost時の周波数をならすとBase 4.50GHz / Boost 5.40GHzといったところだろうか。この周波数は8-core/16-threadのRyzen 7 7700Xと同じである。

10-coreの構成は5-coreとしたCCDを2ダイ用いることにより実現している。L3=32MB×2が2 CCD構成であることを示している。

“Zen 3”および“Zen 4”は8-coreで1つのCCXを構成する。そのため、“Zen 2”以前では不可能だった5-core / CCDや7-core / CCDといった構成が可能であり、7-core / CCDは56-coreのEPYC 7663で使用されている。また10-coreの製品としてはRyzen Embedded 5900Eがある。なので、この10-coreのRyzen 7 7800Xも決して実現不可能な製品ではない。

Ryzen 3 7300X (2022年10月27日)

こちらは4-core/8-threadのRyzen 3 7300Xである。
周波数は4.50GHz / Boost 4.987GHz (4.50GHz / Boost 5.00GHz?) となっている。1 CCD+IODの構成で、8-coreのCCDのうち、半分の4-coreを無効化したものだろう。

現在の“Zen 4”のCCDは8-coreのもの1種類である。5-core×2 CCDの10-coreや4-core×1 CCDの4-coreは8-coreのうちそれぞれ3-coreないしは4-coreを無効化して作られる。このような手法は歩留まり向上のためしばしば用いられるが、歩留まりがよく8-coreや6-coreで十分な動作周波数を確保できる場合は、わざわざ動くコアを無効化して4-coreの製品を作る羽目になる。また4-coreで高速動作ができるCCDはEPYC向けにも用いられる。“Zen 3”で言えばEPYC 75F3がそれで、4-coreのCCDを8ダイ用いることにより256MBのL3 cacheを確保している(8-core×4 CCDの場合はL3 cacheの上限は128MBとなり、EPYC 7513がこれに相当する)。またEPYC 75F3は2.95GHz / Boost 4.00GHzという比較的高い周波数を実現している。

“Zen 4”でも32-coreながら4-core×8 CCD構成で、L3 256MB cacheかつ比較的高い周波数のモデルは予定されている模様で、AMDとしては4-coreしか動かなくても高い周波数で動作するダイはEPYCに回したいところだろう。

“Zen 3”の世代はそれが露骨に出て、現在まで“Vermeer”で6-core/CCD未満のダイを使う製品はコンシューマ向けRyzenには出てきていない。現在のAM4のRyzen 3には型落ちの“Zen 2”世代のAPU―“Renoir”が充てられている。

Ryzen 7 7800XやRyzen 3 7300Xが本当に出てくるかどうかはまだ未知数だが、もしこのようなモデルが出てくるとすればシナリオは2つである。良いシナリオは“Zen 4”世代の生産量が比較的潤沢に確保されており、デスクトップ向けにも少ないCCDの製品を回す余裕があるというものである。悪いシナリオは歩留まりが悪く4-coreや5-coreでしか動かないCCDが多数出来てしまっているというものだが・・・今の“Zen 4”の動きを見ている限りでは、なんとなく後者は考えづらいように感じる。

なお、この2種類であるが、当初VideoCardzも取り上げていたが、後に記事を取り下げている。
GeekBenchをどこまで騙せるかはわからないが、Ryzen 9 7900XやRyzen 5 7600Xあたりのコアを一部無効化してでっち上げたシロモノの可能性が否定できないことは注記しておく。

ASUS System Product Name (GeekBench)

Ryzen ? (2022年10月28日)

こんなのが登録されてしまうあたり、案外雑なのかもしれない・・・。




◇Ryzen 7 7730G
ASUS System Product Name(GeekBench)

Ryzen 7 7730GなるAPUもGeekBenchに姿を現している。

Ryzen 7 7730G (2022年10月27日)

ASUS ROG STRIX B550-F Gamingで動作しており、SocketAM4向けのAPUであることがわかる。

コア数は8-core/16-thread、周波数はBase 3.80GHz / Boost 4.80GHzである。

キャッシュ構成を見るとL2=512KB×8 / L3=16MB×1となっている。

おそらくこれは“Cezanne”ベースの製品であり、悪く言えばRyzen 7 5700G (8-core/16-thread, 3.80GHz / Boost 4.60GHz) のBoost時周波数を少しだけ引き上げたシロモノである。

“Zen 3”世代の“Cezanne”なのにも関わらず“7730”となってるのは、Mobile向け製品の命名法則が適用されたからだろう。千の位“7”は2023年の製品であることを示し、十の位“3”は“Zen 3”であることを表す。
この新しい命名法則はMobile向け製品に適用されるとされていたが、APUに関してはデスクトップ向けにも適用されるのかもしれない。

とはいえ、SocketAM4に“7730”という型番の製品が出てくると、AM4向け“Zen 4”ではないかと間違うユーザーが出てきそうで心配ではある。
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コメント
この記事へのコメント
191477 
7730Gのスペック表を良く見ると、

「DDR4 SDRAM 1802MHz」

となってるからDDR4-3600が定格?っぽい。

iGPUの高性能化に少し期待出来そうだ。
2022/10/28(Fri) 01:41 | URL | LGA774 #L6m4KOWY[ 編集]
191478 
待ってました!って言いたいけどマザボ・メモリの高さをどうにかしないことには、どんな下位CPU出そうがミドルユーザーは買わないと思う
同時発売でA620マザーが約1万!が一番理想だけど追い求め過ぎかね

それと7730Gは何のために出すの?
今更5700Gのクロックアップ版なんて需要ないと思うけど
2022/10/28(Fri) 01:46 | URL | LGA774 #-[ 編集]
191483 
>7800X
これで13世代COREとスレッド数を合わせることができるね。マルチ性能も大雑把には近くなるし。あとはCPUの価格とマザボの価格を値下げできれば、一旦は落ち着くことができると。まぁとは言えAMDは追いかけるターンだから厳しい時期が続くことは変わりないけどね。ちなみにDDR5は順当に値下がり続けているから楽観視して良いと思う。

>7300X
低価格帯は併売するAM4でカバーするのかと思いきや、なんだろね。。
最新型番を好むメーカー製やBTO向けにOEM専用にする、とかかなぁ。

>7730G
これも、最新型番を好むメーカー製や(略)
デスクトップAPUをモバイルセグメント扱いするのはチョットあれだけど、苦しいんだろうねぇ。。

なんにせよデスクトップセグメントについては、ZEN5までは臥薪嘗胆で乗り切るしかないね。みっともなくとも、なりふり構わず足掻き続けるしか道はない。とはいえ今のところはZEN5も楽観視できないんだけど。うまく3nmを使えれば大いに希望を持てるんだけどなー。
でもこれまで通りアイデアと技術力を期待してる。巨人を倒せ!(実際に倒れられても困るけど!)
2022/10/28(Fri) 09:39 | URL | LGA774 #-[ 編集]
191487 
>191478
> 5700Gのクロックアップ版
まさに「マザボ・メモリの高さをどうにか」するためでしょ
~ミドルのBTOや法人用ではプラットフォームのコスパで主力になるのでは
2022/10/28(Fri) 14:21 | URL | LGA774 #-[ 編集]
191491 
お金儲けのために決まってるでしょうに

名前が最新のほうがよく売れる
2022/10/28(Fri) 20:16 | URL | LGA774 #-[ 編集]
191492 
2022/10/28(Fri) 22:50 | URL | LGA774 #-[ 編集]
191495 
@48:24
191477 期待無くなった。
AM5だからDDR5なはずって思ったのにDD4じゃAPUの力出し切れやん
2022/10/29(Sat) 03:56 | URL | y #-[ 編集]
191501 
>191495
だいじょーぶ
最初からその程度のGPUしか積んでない
2022/10/29(Sat) 17:49 | URL | LGA774 #-[ 編集]
191503 
今の円安下で7800X発売されたとしても2CCDなのとで8万円以上しそうで、13700Kには性能で全く対抗できないしどうせなら7900Xでいいかなというポジションそう
いきなり大バーゲンセールしてくれるならありだけど
2022/10/29(Sat) 20:37 | URL | LGA774 #-[ 編集]
191504 
>4-coreしか動かなくても高い周波数で動作するダイ
むしろコアを無効化するから周波数を上げることがてきるのでは?
発熱的に。
教えてエロい人
2022/10/29(Sat) 21:26 | URL | LGA774 #-[ 編集]
191508 
>191504
ひとつのウェハでもパターンの形成が上手くできて高い周波数で動作するダイもあるし、形成が甘くて周波数を上げると動作しないダイもある
それとは別(無関係)に、ダイのパターンの一部が不純物などで機能しないものもある

高い周波数で動作するダイならば、機能しない部分を無効化した結果として
熱密度が下がってより高い周波数で動かせる可能性もある
2022/10/30(Sun) 01:37 | URL | LGA774 #-[ 編集]
191538 
値下がったねぇ。(今現在)

5600G = 18,000円
5700G = 29,000円

〇トレンドなのでメーカー保証も大丈夫そう。

この在庫整理?で、7730Gの発売信憑性が上がった気がする。

       ◇

結局ラプタのせいでダダ下がりになった対策と、恐らく高性能ノートPC用がZEN3+に喰われて、本来Mobile用に選別可能な余剰品をデスクトップ向けにしただけだと思う。

AM4をあと一年は引っ張る(ラプタ+DDR4対策)と宣言してる為だろうし。
2022/10/31(Mon) 02:20 | URL | LGA774 #L6m4KOWY[ 編集]
191557 
現状メイン&サブPCとも5600Gな、つまらない構成なので、究極のAM4用APUとして7730Gは是非購入したい。

ただそうなると、噂になってた

ZEN4ccx+DDR4ioチップレット

は消えた様だが。

まさか7730G購入後に、AM4延命第2弾で出るなんて事は、無いと思いたいが…。ヤメテクダサイ
2022/10/31(Mon) 12:43 | URL | LGA774 #L6m4KOWY[ 編集]
191589 
ゲームならCCDを跨いでない8コアの方が強いと思う。
2022/11/01(Tue) 13:42 | URL | LGA774 #-[ 編集]
191631 
Zen 4のブーストクロックを見るとさすがに見劣りする
2022/11/03(Thu) 01:39 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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