北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
ASUS Reveals Intel Scrapped DLVR Power Delivery Tech For Raptor Lake Desktop(HotHardware)
Intel Raptor Lake chips don’t support Digital Linear Voltage Regulator (DLVR) after all(KitGuru)

Intelはこれまでいくつもの電圧レギュレーターを開発し、Processorの効率を最適化しようとしてきた。例えば第4世代Core processor―“Haswell”ではFully-integrated voltage regulator (FIVR) が実装された。しかし、FIVRはあまりにも不安定だという理由で、第6世代の“Skylake”以降では外されている。
そして、昨年には第13世代Core processorである“Raptor Lake”でDigital Linear Voltage Ragulator (DLVR) が導入されるという噂が立った。しかし、ASUSの開発者によると、少なくともデスクトップ向けにおいては“Raptor Lake”へのDLVRの導入は立ち消えとなったようだ。
 
DLVRはマザーボードの電力供給レギュレーターとともに実装され、CPUコアに電力を供給する。Intelのパテント資料によると、最大で25%の電力削減を実現できるという。
ところが、この電力削減効果が見込まれるのは40A以下の場合である。最近のCPUにおいては40Aの電流が供給されているのはおおよそ40W程度での動作時である。最近のIntelのデスクトップCPUはそのほとんどが40W以上で動作しており、DLVRの電力削減効果が効く電力帯から外れてしまう。


DLVRの話が出てきたのが約1年前で、それ以降の情報が続かなかったため、正直今の今まで忘れてしまっていた。
デスクトップ向けの“Raptor Lake-S”についてはこのDLVRの実装は見送られたことがASUSの技術者によって明らかにされたようだ。

もう少し詳しく見ると、ASUSのZ790マザーボードのセットアップユーティリティに“CPU DLVR Bypass Mode Enable”というオプションがあったようだ。そしてこれがなんなのかという疑問に対してASUSのShamino氏が回答している。Shamino氏によると全ての“Raptor Lake”はリリース前に“fuse to bypass mode”の状態でリリースされたようだ。言い換えると、デスクトップ向けの“Raptor Lake”のDLVRは物理的に無効化されていることになる。

ただ、Mobile向けまでDLVRが消えたとは言っていないので、Mobile向けでは実装されているという可能性はある。また、デスクトップ向けでも今後でる低消費電力向けでは有効になる可能性はあるかもしれない(第14世代以降??)。

(過去の関連エントリー)
“Raptor Lake”で導入されるDigital Linear Voltage Regulator (D-LVR) の話(2021年11月14日)

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コメント
この記事へのコメント
192166 
>>パテント史料に挙ルと
「パテント資料によると」ではないだろうか?
2022/12/01(Thu) 01:06 | URL | LGA774 #-[ 編集]
192167 
じゃあ同じコア数の製品同士の比較で前世代よりも大幅にワッパが改善してるのは
単純に設計の見直しや製造プロセスの改良によるものだったってこと?
2022/12/01(Thu) 01:06 | URL | LGA774 #wLMIWoss[ 編集]
192168 
>>また、デスクトップ向けでも今後でる低消費電力向けでは有効になる可能性はあるかもしれない

全くの妄想だがRaptor Lake-Sでも実は末尾TのモデルではDLVRが有効化されていて
定格(35 W)時の電力効率が向上しているとか?
もしそうなら末尾Tのモデルの価値が高まると思うが。
2022/12/01(Thu) 01:10 | URL | LGA774 #-[ 編集]
192170 
>FIVRはあまりにも不安定
そうだったの?
てっきり周波数の関係で期待ほど効率が良くなかったのだとばかり思ってたわ
DLVRはマザー側での対応が必要でコストが増えそうな予感
2022/12/01(Thu) 02:30 | URL | LGA774 #-[ 編集]
192172 
> Intelのパテント史料に挙ルと
Intelのパテント資料によると …かな?
2022/12/01(Thu) 03:32 | URL | LGA774 #-[ 編集]
192173 
まあデスクトップに関してはソケットとプラットフォームを変更せずに実装できるとも思えなかったし
2022/12/01(Thu) 06:50 | URL | LGA774 #-[ 編集]
192176 
40W以下で最大25%だったらデスクトップでも結構すごいじゃん?って思いましたけどね。
実使用を模した環境で消費電力量測ってみたら大して効果がないってことなのか?
2022/12/01(Thu) 11:44 | URL | LGA774 #-[ 編集]
192188 
>192176
40W以下ってちょうどシングルスレッドなんよ
アイドリングで25%削ったところで1Wかそこらしか減らないし
2022/12/02(Fri) 02:10 | URL | LGA774 #-[ 編集]
192203 
電源をON/OFFするときの方が電気を使うというので、閾値以上は電気をOFFして省電力化するよりも、
ONにした時に消費する電力が大きくてあまり釣り合いがとれない感じなんですかね?
2022/12/02(Fri) 16:28 | URL | LGA774 #-[ 編集]
192204 
熱密度の問題でそれどころじゃなくなったのかと思ってた
2022/12/02(Fri) 16:56 | URL | LGA774 #-[ 編集]
192231 
Haswell世代か、メモリの抜き差ししないと起動失敗とか
保存した画像にノイズが乗るとかあったな。
会社で100台以上管理していたから特に目立った世代だ。
2022/12/04(Sun) 00:00 | URL | LGA774 #-[ 編集]
192256 
>192231
手持ちに再起動の度にDIMMがありませんと言う(リセットボタンで復帰)めんどくさいサーバーがあるけど、あいつHaswellだ。
長年の謎がようやく解けたよ(解決してないが)
2022/12/05(Mon) 19:46 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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