北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
AMD GPU Appears to Leave Room for Future 3D V-Cache(Tom's Hardware)
AMD "Navi 31" Memory Cache Die Has Preparation for 3D Vertical Cache?(techPowerUp!)
AMD's RX 7000 series Navi 31 CPUs are ready for a 3D V-Cache upgrade(OC3D)
午前6:45 · 2023年1月28日(Tom Wassick@wassickt)

半導体技術者であるTom Wassick氏がRadeon RX 7900 XTにおける3D V-cache対応が可能なことを発見している。
同氏はRadeon RX 7900 XTのダイを赤外線で透視し、“Zen 3”や“Zen 4”で用いられているものと同じ型の3D V-cacheの接続ポイントがあることを発見した。Wassick氏によると、Radeon RX 7900 XTの場合、MCD dieに3D V-cacheが積層できると述べている。
 
発見されたTSV connection pointsが3D V-cacheの目的で使用されるかどうかは分からないという。しかし、現在のところ積層キャッシュの用途を越えるような3次元積層技術の拡充の計画についてはまだ知られていない。そのため、現時点で発見された“Navi 31”のMCDに存在するTSV connection pointsは3D V-cacheへの使用が最も考えやすい。3次元キャッシュによりゲーミング性能が向上し、またCompute performanceも向上するかもしれない。

RDNA 3がまだ噂段階のものだったころから、“Navi 31”で3D V-cacheを搭載したものがでるのではないかという推定はあった。今回は実際に技術者が“Navi 31”のダイを赤外線透視し、そのMCDにTSV connection pointsを見つけたようである。このTSV connection pointsが直ちに3D V-cache用のものであるとは断言できないものの、現時点での3次元積層の用途としてまず挙がるのが3D V-cacheであり、今のところは他の3次元積層の計画が見えていないことから、おそらくは3D V-cacheを想定したものだろうと見込まれている。

“Navi 31”のMCDは64-bitのメモリインターフェースと16MBのInfinity Cacheで構成される。Radeon RX 7900 XTXであれあばMCD 6基分で96MBのInfinity Cacheと384-bitのメモリインターフェースを実現する。Radeon RX 7900 XTであれば5基分となり、80MBのInfinity Cacheと320-bitメモリインターフェースを有する。

とはいえ、今のところRDNA 3への3D V-cacheに関するAMD公式からの情報はない。RDNA 3はこれから展開が始まる段階の製品群であり、デスクトップ向けであれば“Navi 32”や“Navi 33”が、Mobile向けも“Navi 32”が控えている。まずはこちらの製品展開が先になるだろうか?


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コメント
この記事へのコメント
193392 
現行のInfinity Cacheのメモリ量はこれで十分であるという判断で容量が決まったのにも関わらず、追加で3D V-cacheを載せる意味って何?ってなるよね。
2023/01/31(Tue) 08:43 | URL | LGA774 #-[ 編集]
193393 
CPUですら熱の影響でOC制限されてるのにGPUに積めるわけがない
あれだけRTX4000を爆熱だと煽ってたのに
Radeon7000は4080を80Wも上回る消費電力だからなおさら
2023/01/31(Tue) 09:09 | URL | LGA774 #-[ 編集]
193397 
せっかくだしMAXXの名称復活でどうでしょうか
2023/01/31(Tue) 13:56 | URL | LGA774 #-[ 編集]
193401 
更にL3キャッシュを増やしても、7900XTが全体的に15%程度は速いXTXより速くなるとは思えない
あってもかなり限定的そうで割に合わない可能性が大きい
やるならXTXより上位なら需要があるかもしれない
でも対RTXで考えるならレイトレ性能が上がるわけでもないのでコスト増の割に総合力でパンチが弱く価格の安さで勝負もできない諸刃の側面も
2023/01/31(Tue) 16:20 | URL | LGA774 #-[ 編集]
193415 
>193393
熱いのが問題ではなくて
熱いところとそうでないところができるのが問題なんじゃないの
2023/02/01(Wed) 00:56 | URL | LGA774 #-[ 編集]
193420 
RadeonもAIイラスト対応してくれんかな
でなけりゃGeForceに浮気するぞ
2023/02/01(Wed) 02:55 | URL | LGA774 #-[ 編集]
193421 
現状はラボではテストして問題点を検討しているといった感じでしょうかね?
熱に関してはCPUより駆動周波数は低いのでそれ程ハードルは高くなく、
キャッシュサイズは現状、性能の飽和領域まで載せている訳でもないし、
Radeonがソートにどんな手法を使っているのか知らないけど、メモリ帯域を
バカ食いするレイには効きそうではある。(ボトルネックがメモリであれば)

個人的にはレイはまだ不要なので、そんな事よりマルチディスプレイ環境の電力管理をしっかりやって欲しい。
そうすればメイン機もRADEONに変えたって全然困らないんだけど…
使っているソフトもCUDAのみだったのが結構DirectMLサポートしてきて、困らなくなった。
2023/02/01(Wed) 03:11 | URL | LGA774 #-[ 編集]
193425 
MCDは、微細化の恩恵が低いし。

今後の世代にも流用前提の設計なのだろうか?

キャッシュ効率あげるために、容量増やさにゃとなったときに、上に載せればOKになるし。
2023/02/01(Wed) 09:28 | URL | のじろ #-[ 編集]
193426 
あるのか…。
7900XTXの主戦場は4Kだからキャッシュとかいくらあっても足りないからな。4K60に十分とはいえ120には全体的に不足気味の性能でもあるし。
問題はいつ流通するのかということ。
2023/02/01(Wed) 09:46 | URL | LGA774 #-[ 編集]
193428 
メモリを増やすことはトップスピードの向上よりもアベレージの向上ですし?
ボトルネックになっていた部分が解消されて数値が上がることもあるけどそこはメインではない
ただ消費電力の向上は問題になるだろうから、やるとしても「50」付の世代からだと予想
2023/02/01(Wed) 10:30 | URL | LGA774 #-[ 編集]
193431 
いくらMCDが安価と言っても3D V-cache積んでも安価にはならないだろう
XTで5個、XTXで6個積んで200~300ドルアップ程度で済むとは思えない…
2023/02/01(Wed) 11:17 | URL | LGA774 #-[ 編集]
193442 
>>193420
AIお絵描きならRX570 8GBや5600Gでも動く。
5600Gで512x512 50stepsで2分、RX570で50秒ぐらい。
Ryzen 7000のRDNA2 (2CU)だとどれぐらい早いかは知らない。
iGPUの方がVRAM簡単に盛れるので、VRAM消費量の多い処理をするならそっちの方が良い。
https://github.com/nod-ai/SHARK/

速度的にはこんなことせずにWindows11上のWSL2環境にubuntu入れてGPUパススルーでPyTorch(rocm版)をAutomatic 1111で使う方が良いかもしれないけど。
2023/02/02(Thu) 02:59 | URL | LGA774 #mQop/nM.[ 編集]
193444 
GPUのキャッシュをどんどん増やしていったらどうなるか技術的には見てみたいですね。
個人的にはなんとかAPUに3D V-cache搭載して欲しいですが
2023/02/02(Thu) 05:07 | URL | LGA774 #-[ 編集]
193466 
素z内→存在
かな?
2023/02/04(Sat) 02:36 | URL | LGA774 #-[ 編集]
193468 
>>193442
ガチでありがとう!
マジ感謝
2023/02/04(Sat) 11:10 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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