北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
Intel Granite Rapids CPUs could be 1.7x bigger than Sapphire Rapids(VideoCardz)
Granite Rapids Xeon 9000 is huge!(SkyJuice@SkyJuice60)
Socket(YuuKi_AnS@yuuki_ans)

先日、“Sierra Forest”と“Granite Rapids-AP”で用いられるLGA7529 socketの写真が掲載されたが、このSocketは“Ice Lake-SP”のLGA4189や“Sapphire Rapids-SP”のLGA4677よりも明らかに大型化していることが分かった。

AncstronomicsのSkyJuice60氏とYuuKi_AnS氏による画像比較によると、LGA7529はLGA4677からpinの数が61%増えただけでなく、その面積も大型化している。推定されるLGA7529のサイズは105×70.5mmで、LGA4677の1.7倍の面積となっている。
 
LGA7529 socketを用いるXeon platform―“Birch Stream-AP”は2種類のCPUが使用できる。1つはPerformance coreの系譜である“Redwood Cove+”を使用した“Granite Rapids-AP”で、もう1つがEfficient coreの系譜である“Crestmont”を搭載した“Sierra Forest”である。



LGA4189の寸法が77.66×56.6mmである(2020年CEATECで展示されていた資料より)。LGA4677の寸法については確認できていないが、おそらくLGA4189とそう変わらないはずである。

先日、LGA7529 socketを取り上げたときも、少なくとも一回り大きくなっていそうだと書いたが、一回りでは済まない大きさだったようだ。

しかし、これを取り上げているSkyJuice氏は“Granite Rapids Xeon 9000”と述べている。9000番台のXeonは“Cascade Lake”世代であればダイを2つ搭載して最大56-coreとした“Cascade Lake-AP”、“Sapphire Rapids”世代であればHBMを搭載したXeon Maxが該当する。いずれもXeon Platinum 8000, Gold 6000/5000, Silver 4000, Bronze 3000 seriesとは異なる特別なモデルである。

そのため、“Granite Rapids-AP”とは別にもう少し規模の小さなラインナップ―“Granite Rapids-SP”が別にあるかもしれない。ただ、別に規模の小さなラインナップがあるからといってSocketまで別の小さなものになるとも限らない(それこそ大は小を兼ねる的に共通かもしれない)。

“Granite Rapids-AP”と“Granite Rapids-SP”なるものがそもそも別々に存在しているのかという問題があるが、2024年を担うXeonの姿は今年の熱い話題の一つとなるだろう。

Moore's Low Is Deadによるとさらにその次のコードネームが明らかにされている。P-coreがベースとなるものは今までも何度か名前が出てきている“Diamond Rapids”である。E-coreがベースとなるものはおそらく今回が初出となる“Clearwater Forest”である。いずれもメモリはDDR5に、I/OはPCI-Express 6.0に対応するとされる。

それにしてもEPYCのSocketSP5もXeonのLGA7529も、Socketの大きさに関しては「とにかくデカい」という感想しか出てこない。SocketSP3やLGA3647 / LGA4189が霞む位の大きさなので相当なものである(こいつらも出たときはかなりデカいと思ったはずなのに)。これらから比べるとLGA2011なんて可愛いものである・・・。

(過去の関連エントリー)
“Sierra Forest”で使用されるLGA7529 socketの写真(2023年2月1日)

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コメント
この記事へのコメント
193456 
LGA774…はともかくLGA775も遠くなりにけり…。もうすぐ10倍かあ。
2023/02/03(Fri) 12:09 | URL | LGA774 #-[ 編集]
193457 
ピン数61%↑で面積70%↑ってことは、ピン密度は上げられないんだろうな(ピンエリアが4分割になってデッドスペース増えてるし)。
ピン当たりの力も変わらないとすると、CPUを押し付ける力も61%↑。CPU側の基板、大丈夫かな?
2023/02/03(Fri) 13:16 | URL | LGA774 #-[ 編集]
193459 
個人ユーザーもサーバールームが必要な時代へ
2023/02/03(Fri) 13:29 | URL | LGA774 #-[ 編集]
193464 
77.66×56.6=4395.556
→105×70.5=7402.5
?????
2023/02/04(Sat) 00:11 | URL | LGA774 #NIRxpT.s[ 編集]
193474 
チップレットにすればいくらでもダイを並べられるから、ソケット大きくすれば良いよね。
という理論によりマザーが大型化してVRM盛々、基板コスト増加でマザーメーカーにシワ寄せ。
PCIEスロットを削ってまでCPUソケットのスペースを確保する羽目になりそう。
EPYCだとMini-ITXにギリ収まってたマザーがあったけど、これは無理でしょうね。
グラボもCPUソケットも大型化でPCIEが潰れまくりな未来が予想出来て悲しい・・・
次世代ATX規格は下位互換を持たせつつグラボがPCIEを潰さないように、こういう構造にしてほしいところ。
VRMスペースは背面薄型コイルを採用するとか何とか工夫して実装してくれ。
何ならFETも裏側でCPUバックプレート一体型VRMヒートシンクでも良い。
https://i.imgur.com/Vm6jH1s.png
2023/02/04(Sat) 16:56 | URL | LGA774 #mQop/nM.[ 編集]
193482 
LGA5桁も近いな・・・
接触面積増やすのに電源は銅板接触にしたりして・・・
2023/02/04(Sat) 21:16 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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