北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
Intel LGA 7529 Socket Photographed Again, Comparisons Show Gargantuan Physical Footprint(techPowerUp!)
Intel LGA7529 is Coming Xeon Engineering Motherboard Appreciation(bilibili)
Sierra Forest Socket its huge(Margin Sevilla@SprayOnCopper)
if adding LGA1700...(@harukaze5719)

“Sapphire Rapids”とLGA4677が正式発表されてまだ2ヶ月しか経っていないが、その次となるLGA7529が姿を現している。

今回姿を現したLGA7529マザーボードはEngineering function test boardであり、サンプルの段階にすら至っていない早期のものである。そして対となるCPUはおそらくまだ生産すら始っていないだろう。

LGA7529 socketを使用するCPUは12ch DDR5メモリコントローラと96本のPCI-Express 5.0を搭載するとされる。またUPIの帯域も強化される。
CPUのコア数については確固たる情報は入ってきていない。噂レベルではあるが“Granite Rapids”が86-coreないしは132-core、“Sierra Forest”は334-coreないしは512-coreと言われる。またHBMを搭載したものも登場するとされる。
 
CPUのコア数についてはいろいろと情報が錯綜しており、bilibiliで挙げている数字よりも少ないという話も出ている。何にせよいずれも怪しげな噂段階の代物なので、今回はCPUのコア数について深く考えない方がいい。

本題はLGA7529 socketである。その寸法は過去に情報が出ており105×70.5mmとされる。“Ice Lake-SP”用のLGA4189の寸法が77.66×56.6mmで、おそらくLGA4677もそう大きくは変わらない。

そしてTwitterでLGA7529 socketとLGA4677 CPUおよびLGA1700 CPUと大きさを比較した画像が投稿されている。



決して小さくはない・・・むしろ大きい部類であるLGA4677 CPUが小さく見えてしまう。LGA1700 CPUになると6つくらい入ってしまいそうだ。

Socketの形状を見る限り、おそらく取り付け方法はLGA3647やLGA4189と同様の方法と見られる。別にあるプラスチック製の枠にCPUを装着し、それを先にCPUクーラーに取り付ける。そしてCPUとCPUクーラーが一体となった状態でSocket横にある突起をガイドにして垂直に下ろす方法だろう。

この方法、毎度CPUが落下しないかヒヤヒヤするが、十回弱程度の取り付け経験ではあるが今までそのようなトラブルは起きていないので良くできている(でもきちんと装着されているかの確認はしよう)。

しかしここまで大きくなると2-wayマザーがE-ATXやSSI-EEB規格に収まるのか、また1-wayマザーはATXやSSI-CEBに収まるのかという疑問が出てくる。

ちなみにやはり同様に巨大なSocketであるEPYC 9004 series向けのSocketSP5 (LGA6096) の1-wayマザーボードはかなりギチギチではあるがSSI-CEBに収まっている。ASRockRackは何を思ったのか、SocketSP5をさらに小さいMicroATX級のマザーに搭載しようと目論んだようだが、流石にMicroATXのままでは収まらず、DeepMicroATXなる10.4×10.5インチのMicroATXより縦横ともに若干大きな規格を仕立てて搭載している。

GENOAD8UD-2T/X550(ASRockRack)

マザーボードにおけるSocketの占める面積が大きいことがよくわかる。
SocketSP5はSocketSP3の短辺を伸ばして正方形に近い形にしたようなものだが、今回の主題であるLGA7529はLGA4677から縦横ともに大きくなっている。

・・・今のLGA4677ですらSSI-EEB (12.1×13.1インチ) の2 socketマザーは大分窮屈そうである。そしてさらにこれより縦横ともに大きいLGA7529となるともはやSSI-EEBのサイズで2 socketを実現するのはかなり難しそうだ。

・・・ただLGA7529は“Granite Rapids-AP / Sierra Forest-AP”用で、これとは別に“Granite Rapids-SP”というもう少し規模が小さいものがあるという噂がある。12ch DDR5対応となるLGA7529に対し、“Granite Rapids-SP”は8ch DDR5までの対応・・・らしい。この怪しげな噂が当たっていれば“Granite Rapids-SP”は今のLGA4677程度の大きさのSocketで出てくるかもしれない。

(過去の関連エントリー)
“Sierra Forest”で使用されるLGA7529 socketの写真(2023年2月1日)
LGA3647 CPU 取り付けガイド【北森瓦版蝋燭レビュー 12】(2019年8月4日)

パソコン工房のお得なキャンペーン



コメント
この記事へのコメント
194326 
512コアという数字はThreadripper登場時の様なインパクトがありますね

ただSapphire RapidsやXeon-Phiの様にクロックが低くて、超並列演算を除くと遅い可能性アリアリ・・・

Granite Rapidsは遅延が無ければ4nmのZen5に追いつくかもしれない
2023/03/26(Sun) 12:10 | URL | LGA774 #-[ 編集]
194332 
intelのロードマップを考えると、鬼が大爆笑しそう。
2023/03/26(Sun) 17:36 | URL | LGA774 #-[ 編集]
194333 
推定600Wくらいですんだらいいなぁ
2023/03/26(Sun) 19:08 | URL | LGA774 #-[ 編集]
194335 
熱の横方向への移動を考えたら1チップ超メニーコアでクロック落ちるのは仕方ない
2023/03/26(Sun) 19:54 | URL | LGA774 #-[ 編集]
194337 
ピン数5桁も時間の問題そうですね
2023/03/26(Sun) 20:23 | URL | LGA774 #-[ 編集]
194349 
サンプルがないなら、このマザーボードもただのモック?
2023/03/27(Mon) 11:04 | URL | LGA774 #-[ 編集]
194351 
AtomやQuarkあたりを上に重ねたくなるな。
2023/03/27(Mon) 12:38 | URL | LGA774 #-[ 編集]
194353 
この物量はAMDにはマネできまい
2023/03/27(Mon) 21:58 | URL | LGA774 #-[ 編集]
194360 
11000pinまできっちり増やせ
2023/03/28(Tue) 10:35 | URL | LGA774 #-[ 編集]
194371 
Zen4EPYCで6000ピンいってとうとう5000超えたかと思いきや、もう7500超えか
次世代で10000いきそう
2023/03/28(Tue) 22:36 | URL | LGA774 #-[ 編集]
194373 
コンタクトの信頼性もLGA775の10倍くらいは上げないとな
2023/03/28(Tue) 23:32 | URL | LGA774 #-[ 編集]
194377 
Puget Systemsのよるとここ2年くらいワークステーション向けはAMD90%インテル10%くらいらしいですね。
2023/03/29(Wed) 07:01 | URL | LGA774 #-[ 編集]
194411 
単純計算が成り立つか知らないけど、
DDR5が 288ピン x 12ch = 3456
PCIe x16が164ピン x 6スロット = 984
合計4440ピン
ってことになるので、これだけで7529の半分超えるというね。
残りの大半は電源だろうけど、それでもやはりバス用のピン数は相当多いと思う
2023/03/30(Thu) 20:37 | URL | LGA774 #-[ 編集]
194500 
>194411
いや待て「DDR5が288ピン」や「PCIe x16が164ピン」のうちの大半が電源だぞ。
2023/04/04(Tue) 11:42 | URL | LGA774 #-[ 編集]
コメントを投稿する(投稿されたコメントは承認後表示されます)