北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
Intel Updates Data Center Roadmap: Xeons On Track - Emerald in Q4'23, Sierra Forest in H1'24(AnandTech)
Intel Roadmap Update Includes 144-Core Sierra Forest, Clearwater Forest in 2025(Tom's Hardware)
Intel DCAI 2023 Update New Technology and Updated Xeon Roadmap(ServeTheHome)
Intel Unveils 2023-2025 Xeon CPU Roadmap: Emerald Rapids In 2023, Granite Rapids & Sierra Forest In 2024, Clearwater Forest In 2025(WCCF Tech)
Intel、2023年末までに第5世代Xeon SPを出荷。次世代も矢継ぎ早に投入(Impress PC Watch)
Emarald rapids-XCC summary:(Bionic_squash@SquashBionic)
Four Takeaways from Intel’s Investor Webinar(Intel)

Intelは3月29日、Data Center and AI Investor Webinarを開催した。そして同社のデータセンター向けロードマップを更新するとともに、初のEfficiency Coreで構成されるXeon―“Sierra Forest”が144-coreで2024年上半期に予定されていることを明らかにした。
またその次となるEfficiency CoreベースのXeonとして“Clearwater Forest”を予定していることが初めて明かされた。“Clearwater Forest”は2025年の予定で、製造プロセスはIntel 18Aとなる。
 
IntelがData Centar and AI Invester Webinarと呼ばれるイベントを開催し、Xeonを初めとするデータセンター向け製品のロードマップを更新した。概ね次の2世代程度までの製品が対象となっている。

その中でも一番のトピックは前述の通り初のE-coreベースのXeonである“Sierra Forest”の時期とある程度の詳細が示されたことであるが、順に見ていきたい。



◇第4世代Xeon Scalable Processor

“Sapphire Rapids”のコードネームで呼ばれている現行製品である。当初の予定から遅れたが今年1月にローンチにこぎ着けた。その後の展開は順調のようである。



◇“Emerald Rapids”―第5世代Xeon Scalable Processor

“Emerald Rapids”は次のPerformance core (P-core) ベースのXeonである。今日をもって“Emerald Rapids”は第5世代Xeon Scalable Processorとなる。既に顧客へのCPUのサンプリングが行われている最中であり、Volume validation(※訳しにくいのでこのままで)はSandra Riveraで行われている。

“Emerald Rapids”は“Sapphire Rapids”の次の世代として前々から知られている。“Executing on Our Xeon Raodmap”というスライドでは第5世代Xeon Scalable Processorとして2023年第4四半期の予定となっている。

プラットフォームは現行の第4世代Xeon Scalable Processor(“Sapphire Rapids”)と同じ“Eagle Stream”を用い、第4世代Xeon SPが使用されているマザーボードで対応することができる(BIOS updateはもちろん必要である)。製造プロセスは“Sapphire Rapids”と同じIntel 7である。

“Emerald Rapids”の特徴として同等の電力帯でより高いPerformance-per-wattを実現するとあり、加えてコア密度を増加させるとある。現行の“Sapphire Rapids”が最大60-coreなので、おそらく“Emerald Rapids”はそれ以上のコア数になると推定され、噂段階ではあるが今のところ64-coreという情報が多く聞かれる。

その“Emerald Rapids”のXCCのダイがイベント中に明らかにされている。“Sapphire Rapids”のXCCは4つのダイで構成されていたが、“Emerald Rapids”のXCCは2つのダイで構成される。“Sapphire Rapids”のXCCは1ダイの大きさは400mm2程度に抑えられていたが、“Emerald Rapids”のXCCは1ダイのサイズが大きいのが特徴で、AnandTechは700mm2を超えるだろうと予想している。“Sapphire Rapids”のMCCが700mm2を超える大型のモノリシックダイであるが、このクラスのダイを2つ載せたようなものが“Emerald Rapids”のXCCとなる。

そしてこの先は噂段階の話だ。この“Emerald Rapids”のスペックをBionic_squashと名乗る人物が推定している。



同氏の情報のうち興味深いのは2, 3, 5番だ。“Emerald Rapids”のXCCは2ダイ構成であるが物理的には33-coreのダイが2個で構成されるという。そして製品とする場合はそれぞれ1-coreを無効化して32-core×2の構成として投入するという。32-core×2で64-coreというわけだ。
また“Emerald Rapids”はL3 cacheが5MB/coreに増量されるとあり、加えてこの特徴はXCCのみのものであるという。“Emerald Rapids”にMCCに相当する下位のダイがあるかはまだわからないが、この投稿通りであれば下位のダイがそんざいしたとするとXCCよりもコアあたりのL3 cacheが減らされている可能性があるようだ。

“Emerald Rapids”のL3 cacheが5MB/coreに増量されるという話は過去にも少しだけ出てきたことがある。

その他の項目―“Eagle Stream”での対応は公式発表通りであり、またより高速なDDR5への対応(1DPCで5600MT/sに対応)、UPIの速度向上や周波数の向上は予想されうるものだろう。TDPは350Wで現行の“Sapphire Rapids”の枠内で抑えられるようだ。



◇“Granite Rapids”

“Emerald Rapids”の次の世代となるP-coreベースのXeonである。第6世代Xeon Scalable Processor・・・となりそうではあるが、まだIntelは“Granite Rapids”に対して特別な呼称を用いていない。

“Emerald Rapids”が“Sapphire Rapids”のマイナーチェンジの色が子のに対し、“Granite Rapids”は大幅に手が入れられる世代となる。製造プロセスはIntel 3に進化する。また引き続きコア数の増加が図られるとともに、メモリやI/Oも進化する。
ローンチ時期についてはまだ特定の時期を明かすことはできないとしながらも、“Sierra Forest”に近い時期としており、2024年の製品であることを示唆している。

“Granite Rapids”での改良点の1つとしてIntelはMultiplexer Combined Rank DIMM (MCR DIMM) への対応を挙げている。MCR DIMMは現行のサーバーメモリ製品と比較しピーク帯域を最大80%向上させたもので、8800MT/sの転送速度を実現したという。そのMCR DIMMであるが、昨年末にSK hynixが製品を明らかにしており、これがDDR5-8800相当の帯域を有するようだ。



◇“Sierra Forest”

ここから先はE-coreベースのXeonの話である。そして今回の主役とも言えるのが“Sierra Forest”だ。初のE-coreベースのXeonであることが前々から示されていたが、今回のイベントで2024年上半期という具体的な時期が示された。また最大コア数は144-coreであることが明らかにされた。
“Sierra Forest”は初のIntel 3で製造されるCPUとなる。前述の“Granite Rapids”もIntel 3で製造されるが、時期的には“Sierra Forest”が先に登場する模様だ。

○Sierra Forest
  ・製造プロセスはIntel 3
  ・2024年上半期予定
  ・E-coreをベースとする初のXeon製品
  ・“Granite Rapids”とpin互換あり。I/O tileは“Granite Rapids”と共通
  ・ベースとなるE-coreは“Meteor Lake”の“Crestmont”?
  ・144-coreであれば、4-core/cluster×36-cluster構成になる?

太字はIntel公式の発言、細字はAnandTech等の情報、あるいは過去の情報を参照したものである。“Sierra Forest”のコア数については、過去には334-coreなどという情報も飛び交ったが、ひとまずは144-coreで落ち着くようである(さらなる隠し球がなければ・・・であるが)

プラットフォームは“Granite Rapids”と共通になるという見方が大勢である。



◇“Clearwater Forest”

“Sierra Forest”の次の世代となるE-coreベースのXeonで、今回初めて“Clearwater Forest”というコードネームが明かされた。製造プロセスはIntel 18Aで、2025年の予定である。



今回のイベントで今後2世代ほどのXeon製品について大分その姿が見えてきた格好だ。やはり印象的なのは“Sierra Forest”が2024年上半期と明言されたこと、144-coreであることが明らかにされたことだろうか。
このことはIntel 3を使用した製品がが2024年上半期に登場すると同義であり、Intel 4/3プロセスの開発が順調であることも示す形となっている。Intel 4/3プロセスはIntel 4が“Meteor Lake”として2023年下半期予定、Intel 3が今回の“Sierra Forest”と“Granite Rapids”で2024年予定となる。

その先はIntel 20A/18Aの世代となり、“Sierra Forest”の次で2025年予定の“Clearwater Forest”はIntel 18Aを用いる。ここでもIntelは「4年で5世代の製造プロセス」戦略が順調であることを示している。

また共通するのはこれらデータセンター向け製品はその世代で改良型のプロセスを用いることだ。Intel 4/3世代であればIntel 3、Intel 20A/18A世代であればIntel 18Aを使用する。

さて、この通りに進むかどうか。これからが正念場である。まずは第1弾となるIntel 4―“Meteor Lake”だろうか。そしてその次がIntel 3の“Sierra Forest”になるだろう。
関連記事



○Amazon売れ筋ランキング CPU メモリ グラフィックカード マザーボード SSD 電源

コメント
この記事へのコメント
194416 
数が出せるか次第だけどそう早くN3使えないだろうから24年中は優位性保てそう
んで25年上期にTurinに抜かれて下期に18A製品リリースとかの流れなら競争感出てきてとてもいい
楽しそうな未来ばんざーい
2023/03/31(Fri) 01:35 | URL | LGA774 #-[ 編集]
194417 
144-coreってずいぶん少ないのね
PE換算だと36C相当?
ベンダーにはずいぶんと尻を叩かれたと見える
2023/03/31(Fri) 01:39 | URL | LGA774 #-[ 編集]
194421 
いよいよゲルシンガー政権の成否が明かされようとしている。本人としてはIntel 18Aで審判を受けたいだろうが、何れにせよ半年毎にプロセスを進化させた製品を出さねばならない

アン・ケレハーの手腕に全てがかかっている!
2023/03/31(Fri) 04:00 | URL | LGA774 #-[ 編集]
194423 
Emerald RapidsってSapphireをRaptor Coveにしてコア数ちょっと増やしたものかと思ってたけど、ダイ構成変更するのか
2023/03/31(Fri) 04:55 | URL | LGA774 #-[ 編集]
194425 
以前Intelが展示していた34コアRaptorがEmerald Rapidsのダイになるはず
なので、物理的には34×2コアがあり、イールドの問題で1ダイあたり32コアが最大の有効コアになる
ということだと思うが

Sierra Forest 144コアがBergamoの1年後にローンチだと、ちょっと競争力足りない
36クラスタ分だとダイ面積があまり大きくならないだろうからコア数増やす余地はありそう
2023/03/31(Fri) 06:58 | URL | LGA774 #-[ 編集]
194432 
>>350W TDP

低いように見えるなあ
慣れって恐ろしいですな
2023/03/31(Fri) 19:37 | URL | LGA774 #-[ 編集]
194433 
さすがにこれだけ直近に出す!という宣言をしているなら、ここから1年遅延とかは無さそうね>Emerald Rapids
2023/03/31(Fri) 20:30 | URL | LGA774 #-[ 編集]
194434 
Emerald Rapidsはリーク情報通りならハーフノード分シュリンクしていないと勘定が合わない
総面積 -10% (SPR-XCC=42*40mm; EMR-XCC=50*30mm)
-7% EMIB PHY半減、+5% コア数1割増?、+15% キャッシュ2.5倍増?

AnandTechのコメント欄に、B0ダイの89%が13900Kか13900KSになると書かれているので、シンプルに面積比乗にするとSPR-XCCで完全なダイが取れる歩留まりは70%前後と推定できる。標準で1コア無効化64コアなら歩留まりは90%超えるのではないかな。


Cierra Forrestは144コアでZen2世代の72コア分程度の性能と見てよい。
semianalysisのMTLの記事を参考にすれば、クラスター(4コア+共有L2)36個で200 mm²程度、L3と内部バスにEMIB PHY込みで300-400 mm²の範囲かな。
IPCはGracemontと同程度、Investor meeting 2022の数字基準なら同電力クロックが+40%程度。全コア2.8 GHzでCCDのみの消費電力が180W、スケーリングのペナルティがなければ7773Xの+15%程度の性能という計算になる。
VLSI 2022の発表では面積あたり価格はIntel3はIntel7と同程度(かEUV装置が償却できれば若干安い)

>>194417
IODが144コアまでしか耐えられないのが原因のようだが、Sapphire Rapidsもコアでなくバスが原因だったようだし、まだEMIB時代に慣れ切ってないっぽいね。
2023/03/31(Fri) 20:33 | URL | LGA774 #-[ 編集]
194437 
Emerald Rapidsのダイが700mm^2って大丈夫なのかねえ
ちゃんと作れるのならEPYCにアドバンテージにはなるけど量産に四苦八苦するんじゃ無いの?
あるいはSapphire Rapidsでリンクにかなり手こずってもうちょっと緩いところで繋ぐようにしたとか
2023/03/31(Fri) 22:32 | URL | LGA774 #-[ 編集]
194443 
>IODが144コアまでしか耐えられないのが原因

それならEコアをPコア並みの性能に強化して…アレ??
2023/04/01(Sat) 08:28 | URL | LGA774 #-[ 編集]
コメントを投稿する(投稿されたコメントは承認後表示されます)