Intel’s next-gen Panther Lake CPUs rumored to feature Cougar Cove architecture(VideoCardz)
Intel 15th Gen Leak: 40C Arrow Lake, Cougar Cove, Beast Lake POUNCE on AMD!(Moore's Law Is Dead)
Moore's Law Is DeadがIntelの今後のCPUについて紹介している。主題となるのは“Arrow Lake”だがその前の“Meteor Lake”やさらにその先の“Panther Lake”についても言及している。
Intel 15th Gen Leak: 40C Arrow Lake, Cougar Cove, Beast Lake POUNCE on AMD!(Moore's Law Is Dead)
Moore's Law Is DeadがIntelの今後のCPUについて紹介している。主題となるのは“Arrow Lake”だがその前の“Meteor Lake”やさらにその先の“Panther Lake”についても言及している。
◇Meteor Lake
LGA1851向けの“Meteor Lake-S”はキャンセルされた。
“Meteor Lake”にはCPU tileのコアとは別にSoC tileに2つの“Crestmont Little Core”がある。“Crestmont Little Core”の役割はTile間のコミュニケーションの管理と、Idle時消費電力の大幅な削減にある。後者はCPU tileを無効化してSoC tileの“Crestmont Little Core”だけで動作させることにより実現する。
“Meteor Lake”については別経由で出ている情報も多い。“Meteor Lake-S”のキャンセルについては5月下旬にOneRaichu氏が紹介している。
“Meteor Lake”のSoC tileに2つの“Crestmont Little Core”があることについては、Computex 2023で展示されていたMSIのノートPCにより確認されている。CPU tileは6 P-core (Redwood Cove) + 8 E-core (Crestmont) の構成で、SoC tileに追加で“Crestmont”が2-core搭載されている。いわば6 P-core + 8 E-core + 2 e-coreとなっているような状態で、OSからも16-core/22-threadが認識されていた。
このSoC tileの“Crestmont Little Core”の役割はTile間通信の管理とIdle時の消費電力削減である。負荷がかかっていないような時はCPU tileをオフにし、SoC tileの2個の“Crestmont Little Core”だけで動作させて大幅な電力削減を行う。
逆にこの2個の“Crestmont Little Core”がCPU tileの“Redwood Cove”や“Crestmont”と同時に動作できるかどうかは怪しい模様。“Crestmont Little Core”の役割を考えると、CPU tileのE-coreのようにCPU性能の底上げに直接寄与する性質のものではないだろう(間接的にはCPU性能の向上に働くとは思うが)。
性能は“Stric (Zen 5)”の競合というよりは“Phoenix (Zen 4)”キラーと考えられるものらしい。“Zen 4”には勝つが“Zen 5”相手になると厳しいということだろうか。
◇Arrow Lake
Moore's Law Is Deadは“Arrow Lake”を第15世代としている。登場時期は2024年第4四半期でノートPC向けとデスクトップ向け(LGA1851)が登場する。P-coreは“Lion Cove”、E-coreは“Skymont”である。
これまで“Arrow Lake”の最大構成は8 P-core + 16 E-coreとされてきた。しかしMoore's Law Is Deadによると、その上の8 P-core + 32 E-coreが開発再開されたらしい。「開発再開」とわざわざ述べているあたり、計画には存在していたが一度開発が止まったものなのだろう。また開発が中止されないとは言い切れないようだが、とりあえず現時点では8 P-core + 32 E-coreの開発が進んでいるようである。
“Arrow Lake”のダイバリエーションは以下のようになるらしい。
・8 P-core + 32 E-core, TSMC 3nm→Desktop Core i9, 最上位のダイ
・8 P-core + 16 E-core, TSMC 3nm→Desktop Core i7
・6 P-core + 8 E-core, TSMC 3nm→Mobile Core i7, i5
・6 P-core + 8 E-core, Intel 20A→Desktop Core i5, i3
・2 P-core + 8 E-core, Intel 20A→Mobile Core i3
コアの構成としては4種類だが、Intel 20Aで製造されるダイとTSMC 3nmで製造されるダイがあるようで、それらを区別すると合計5種類となるようだ。おおざっぱに言ってしまうとコア数の多い大型のダイはTSMC 3nm、小型のダイはIntel 20Aとなるが、6 P-core + 8 E-coreはTSMC 3nmとIntel 20Aの両方で作られる。おそらくこのダイが最も数の出るダイとなるのだろうが、Desktop向けがIntel 20A、Mobile向けがTSMC 3nmというのがまた興味深い。性能要求がシビアなものはTSMC 3nmという方針だろうか?
性能であるが、Single-thread性能は“Raptor Lake”比30~40%増で計画されている。6 P-core + 8 E-coreの“Arrow Lake”と“Meteor Lake”の比較では、“Arrow Lake”が同じ消費電力で最大40%高いMulti-thread性能を発揮するとされる。
iGPUの規模は192 EUが標準となるらしい。320 EUのiGPUはお星様になった。
“Arrow Lake”とその次の“Panther Lake”のAI Engineについてはトップシークレット。
◇Panther Lake
LGA1851向けに2025年末予定。
8 P-core + 32 E-coreの構成があるようで、Performance Core (Big Core) として“Cougar Cove”という名前が資料に記載されている。性能は“Arrow Lake”の8 P-core + 32 E-core比でSingle-thread性能30~40%増・Multi-thread性能15~20%増で計画されているらしい。
ただ、不確定要素はだいぶあるようで、“Panther Lake”がキャンセルされて“Arrow Lake Refresh”が計画されているとか“Couger Lake”に名前が変わる可能性だとか、その他変わる可能性はだいぶある模様。
◇Beast Lake
時期的なものは不明。Single-threadの大幅な向上に主眼が置かれている。
フラッグシップデスクトップ向けでは8-coreを超える数のBig CoreないしはExtra Big Coreに相当するものが追加されるらしい。資料には10 Extre Bigと4 Extre Big + 32 Littleの記載があったそうだ。

“Panther Lake”以降はだいぶ不確定要素が強い印象で、実態としてつかみづらい。“Panther Lake”については“Arrow Lake”の次のLGA1851向けCPUが存在している、位のレベルだろうか。
次々世代となる“Arrow Lake”については興味深い話が多い。特に最初期の噂で出てきた8 P-core + 32 E-coreの開発再開が今回の話題の最も大きいトピックスとなるだろう。ただ、同じようなダイサイズでP-coreを4-core増やす (8 P-core + 32 E-core, 40-core/48-thread) かE-coreを16-core (= 4 cluster) 増やす (12 P-core + 16 E-core, 28-core/40-thread) か、どちらがいいか、というのは議論になりそうではある。
またこちらも噂はあったが“Arrow Lake”の(CPU tileの)製造プロセスがIntel 20AとTSMC 3nmに分かれることも触れられている。むしろTSMC 3nmの方がメインで、Intel 20Aは下位のダイに充てられており、ともすればIntel 20Aの出来に一抹の不安を覚えてしまう内容だ。TSMCの製造容量の逼迫も心配であり、どうにかIntelには自社の新プロセスを成功させて欲しいと願うばかりだ(むしろ、今回の情報が外れて“Arrow Lake”のCPU tileは全てIntel 20Aになるという展開の方が嬉しい)。

この記事へのコメント
TSMCに頼ってる時点で行き詰まり感はあるよね
なんとかIntel内部で技術的なブレイクスルーが起こることを祈るばかり🙏
なんとかIntel内部で技術的なブレイクスルーが起こることを祈るばかり🙏
2023/06/04(Sun) 18:41 | URL | LGA774 #-[ 編集]
Royal coreの系譜はやはりArrow lakeからかな
2023/06/04(Sun) 19:27 | URL | LGA774 #-[ 編集]
デスクトップ向けは"Meteor Lake-S"はお星さまになって、当初短命なる可能性を危惧された"Raptor Lake-S"が頑張ることになるのか
結果的に"LGA1700"はIntelとしては異例の長命プラットフォームになりましたね
いままでならば名目上の世代が変わればどんどん足切りしてきたのに、それをしないところがIntelの苦境を際立たせている
OEMメーカー各社側としては、新規に設計しなくていいから負担が少ないのはいいだろうけどさ
あとIntelのファウンドリ事業が軌道にさえ乗れば、万が一自社の製品が売れなくても、Fabへの投資額に見合ったペイが可能になるはずなのでなんとか軌道に乗せてもらいたい
そうすればTSMCへ過剰な負荷をかけることが無くなるはず…だけど、ファウンドリ事業を軌道にのせるにはプロセス開発を成功させないといけなジレンマ
結果的に"LGA1700"はIntelとしては異例の長命プラットフォームになりましたね
いままでならば名目上の世代が変わればどんどん足切りしてきたのに、それをしないところがIntelの苦境を際立たせている
OEMメーカー各社側としては、新規に設計しなくていいから負担が少ないのはいいだろうけどさ
あとIntelのファウンドリ事業が軌道にさえ乗れば、万が一自社の製品が売れなくても、Fabへの投資額に見合ったペイが可能になるはずなのでなんとか軌道に乗せてもらいたい
そうすればTSMCへ過剰な負荷をかけることが無くなるはず…だけど、ファウンドリ事業を軌道にのせるにはプロセス開発を成功させないといけなジレンマ
2023/06/04(Sun) 20:27 | URL | LGA774 #-[ 編集]
Arrow lakeを2024後半にずらすなら、MTL-SをQ1に出してもいいのでは?という感じもする。短命SKUはRKLという前例もあるのだし。
Arrow lakeがN3というのは白文字(信憑性低)なので注意。FinFETのN3(E)とRibbonFET+PowerVIAの20Aはデザインルールが大きく異なるのでポートは簡単ではない。
もし本当なら、今年1月の社外向け公報で「設計リソースの最適化を図る」と言っていた割にずいぶん無駄遣いする話で、正直眉唾物。
同じ話をまとめたとあるサイトは、信憑性の低い白文字をタイトルにした上「TSMC 3nmとIntel 20Aでは両者製造プロセスは似ている」と独自のガセまで付け加えていて、これで株買ってたら風説の流布と言われても仕方がない水準だと思う。
5種類もCPUタイルを用意するのもコスト効率を悪化させるだけで合理性に欠けるし、モバイル中心とされるLunar lakeが2024年末~2025年初頭というスケジュールで2024Q4にARL-Pを突っ込む隙間があるとも思えない。
Arrow lakeがN3というのは白文字(信憑性低)なので注意。FinFETのN3(E)とRibbonFET+PowerVIAの20Aはデザインルールが大きく異なるのでポートは簡単ではない。
もし本当なら、今年1月の社外向け公報で「設計リソースの最適化を図る」と言っていた割にずいぶん無駄遣いする話で、正直眉唾物。
同じ話をまとめたとあるサイトは、信憑性の低い白文字をタイトルにした上「TSMC 3nmとIntel 20Aでは両者製造プロセスは似ている」と独自のガセまで付け加えていて、これで株買ってたら風説の流布と言われても仕方がない水準だと思う。
5種類もCPUタイルを用意するのもコスト効率を悪化させるだけで合理性に欠けるし、モバイル中心とされるLunar lakeが2024年末~2025年初頭というスケジュールで2024Q4にARL-Pを突っ込む隙間があるとも思えない。
2023/06/04(Sun) 20:29 | URL | LGA774 #-[ 編集]
ちなみにVideoCardzのコメント欄でも半ばガセ扱いされているし、今回は確信度高の濃色はMTLのSoCタイルに2つLP-Eコアが入るという行だけなので、あまりまともに取り扱う必要のない回だと思う。
2023/06/04(Sun) 20:34 | URL | LGA774 #-[ 編集]
6P+8Eだけデスクとモバイルで3nmと20Aの2本立て、っていうのが不思議
モバイル系は20Aで低電力での効率重視、デスクはTSMC3nmでぶん回しても省電力とかならいいけどそうじゃないってことね…
Meteor Lake-Sがキャンセルされたのは妥当
(将来のかわいそうな子レビューが見れないのは残念)
モバイル系は20Aで低電力での効率重視、デスクはTSMC3nmでぶん回しても省電力とかならいいけどそうじゃないってことね…
Meteor Lake-Sがキャンセルされたのは妥当
(将来のかわいそうな子レビューが見れないのは残念)
2023/06/04(Sun) 21:21 | URL | LGA774 #-[ 編集]
トランジスタの性能要求がシビアなのはどちらかというとモバイルだと思われる。
省電力で低発熱で動かんといかんから当たり石じゃないとダメだし
どちらかというとデスクトップは歩留まりの問題でtsmcをチョイスしてそう
省電力で低発熱で動かんといかんから当たり石じゃないとダメだし
どちらかというとデスクトップは歩留まりの問題でtsmcをチョイスしてそう
2023/06/05(Mon) 08:56 | URL | LGA774 #-[ 編集]
ArrowlakeでEコア32個の噂がまた復活してるのか
まあRaptorlakeでもiGPUをEコアに置き換えれば24コアいけるはずだから
二度の微細化を経てしかもGPUとCPUでタイルが別になるArrowlakeならべつにE32個でもそこまで無茶ではなさそうではあるんだよな
CPUタイルにE24コアでSoCタイルにE8コアの合計32コアとかかもしれんけど
まあRaptorlakeでもiGPUをEコアに置き換えれば24コアいけるはずだから
二度の微細化を経てしかもGPUとCPUでタイルが別になるArrowlakeならべつにE32個でもそこまで無茶ではなさそうではあるんだよな
CPUタイルにE24コアでSoCタイルにE8コアの合計32コアとかかもしれんけど
2023/06/05(Mon) 19:29 | URL | LGA774 #wLMIWoss[ 編集]
少なくともMeteor lakeは爆熱化することが困難で、ES品のPL4=121Wはおそらく製品版でもそう(チップの限界までOCしても121Wまでしか出せない)、Arrow lakeもこれに近いと考えられるのだが、その点に注目する人はまだあまりいないのよなあ。
2023/06/05(Mon) 20:47 | URL | LGA774 #-[ 編集]
プロセスが白字になってるから、信憑性下がったのかな?
2023/06/05(Mon) 21:24 | URL | LGA774 #-[ 編集]
なんだか、適当に予測してるだけなんじゃないかとさえ思えてくる。
2023/06/06(Tue) 09:21 | URL | LGA774 #-[ 編集]
デスクトップがTSMC 3nmってだけなら新プロセスが出たばかりなので周波数が上げ辛いから熟したプロセスを使ったと言えるけど
モバイルでも上位がTSMC 3nmで下位がIntel 20Aだと言う事は20AではTSMC 3nmに全然敵わないと言っているようなもの
ファウンダリ事業を成功させるかどうかに会社の浮沈がかかっている状況で肝心なプロセスがこれでは
インテルは非常に危機的状況だと思う
リークが外れてiGPUも含めて全てIntel 20Aになってくれるといいな
モバイルでも上位がTSMC 3nmで下位がIntel 20Aだと言う事は20AではTSMC 3nmに全然敵わないと言っているようなもの
ファウンダリ事業を成功させるかどうかに会社の浮沈がかかっている状況で肝心なプロセスがこれでは
インテルは非常に危機的状況だと思う
リークが外れてiGPUも含めて全てIntel 20Aになってくれるといいな
2023/06/06(Tue) 15:13 | URL | LGA774 #-[ 編集]
8 P-core + 32 E-coreと12 P-core + 16 E-coreだったら12 P-core + 16 E-coreの方がいいですね個人的に
Eコア32コアもあっても動画扱わないからしょうがないですし
Eコア32コアもあっても動画扱わないからしょうがないですし
2023/06/08(Thu) 22:18 | URL | LGA774 #-[ 編集]