北森瓦版

　


RX7600XT 12G-L/OC, RX7600XT 12G-F, RX7600XT 10G-L/OC, RX7600XT 10G-Fの4種類が記載されている。型番から推測すると前2者はVRAM 12GB、後2者はVRAM 10GBとなるだろう。順当に考えると“Navi 32”を使用し、メモリインターフェースを192-bitとしたものが12GB、160-bitとしたものが10GBとなりそうである。また過去の噂にも“Navi 32”の3つめのSKUとして48 CUまでカットダウンしたものの可能性が示唆されていた（Radeon RX 7800 XTはフルスペック仕様の60 CU、Radeon RX 7700 XTは54 CU）。

Radeon RX 7700 XTとRadeon RX 7600の間には性能的にも消費電力的にも比較的大きな差があり、この隙間を埋めるSKUとして“Navi 32”の下位モデルとしてRadeon RX 7600 XTを持ってくるのは割と理にかなっている。

ただ、Radeon RX 7600 XTが“Navi 32”ででてくると、“Navi 32”ベースの7600 XTと“Navi 33”ベースの7600が同じ“7600”の数字を持つカードとして並ぶことになるので、若干の紛らわしさはありそうだ（もし、出てきたらVRAM容量で見分けることになるだろう）。

また今回のリストにはもう1つ未発表GPUが紛れている。それはRadeon RX 6750 GREである。こちらも型番を見ると12GBと10GBの2種類のVRAM容量の製品があるようだ。Radeon RX 6750 GREは“Navi 22”をベースとした製品で、過去の噂ではRadeon RX 6700 10GBの周波数を引き上げたものと推定されていたが、12GB版もあるとなると、Compute UnitだけRadeon RX 6700と同等の36 CUとして、VRAM容量は12GBと10GBの2種類を用意したのかもしれない。ただ、こちらはRadeon RX 7900 GRE同様、中国向けが主で、おそらく日本国内で大々的に出回ることはないだろう。

注目されるのはやはりRadeon RX 7600 XT 10GB, 12GBである。“Navi 32”搭載カードはTotal Board Powerの数字がやや高いのが難点だったが、Total Board Power 170～190Wで出てくれば、比較的扱いやすくかつ二桁GBのVRAM容量を持つグラフィックカードとして注目されるだろう。

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