北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
AMD Ryzen Z1 Packs Zen 4 and Zen 4c Cores: CPUID Dump(Tom's Hardware)
Intel Panther Lake codename(GitHub)
午後9:39 · 2023年9月22日(InstLatX64@InasLatX64)

AMDは携帯ゲーム機向けにRyzen Z1とRyzen Z1 Extremeを今年初めにリリースしたが、似たような名前ながらもこの2つのAPUは全く異なっている。そして今回InxtLatX64氏がRyzen Z1のCPU IDを明らかにし、Ryzen Z1が“Zen 4”と“Zen 4c”を混載する“Phoenix 2”をベースとしていることがわかった。

Ryzen 7040 seriesで広く使用される“Phoenix”は8-coreの“Zen 4”と12 CU (768sp) のRDNA 3 GPUを搭載する。一方、“Phoenix 2”は6 CPU core + 4 CU RDNA 3 GPUの構成で、CPUコアの構成は“Zen 4”が2-coreと“Zen 4c”が4-coreとなる。
 
“Phoenix 2”は“Phoenix”と比較すると規模が縮小されており、ゲーミング向けというよりもより低価格なノートPCI-Express電源コネクタ向けの位置づけであろう。(Extremeではない) Ryzen Z1もまだ携帯ゲーム機向けのAPUとして公式には出てきていない。

Ryzen Z1を用いるであろうデバイスはASUSのROG Allyの低価格版で、$599となる。Ryzen Z1 Extremeを用いるRogy Allyは$699で価格差は$100である。



Ryzen Z1のCPUIDを見るとA70F80 (Family 25 model 120) となっており、過去に何度か出てきた“Phoenix 2”のものに合致する。

  Ryzen Z1 Extreme 8-core/16-thread L2=1MB×8/L3=16MB 12 CU GPU
  Ryzen Z1 6-core/12-thread L2=1MB×6/L3=16MB 4 CU GPU

Ryzen Z1 Extreme/Ryzen Z1のスペックをまとめてみたが、Ryzen Z1 Extremeは“Phoenix (1)”のフルスペック仕様、Ryzen Z1は“Phoenix 2”のフルスペック仕様となる。現時点で“Phoenix 2”が用いられている可能性のあるAPUはRyzen 5 7540UとRyzen 3 7440Uの2種である。しかし、確定で“Phoenix 2”というわけではないようである。またRyzen 3についてはCPUが4-core/8-threadに減じられており、フルスペック仕様の“Phoenix 2”が得られる可能性があるのはRyzen 5 7540Uとなる。

Ryzen Z1はこの情報の通りであれば“Pheonix 2”のフルスペック仕様が得られる貴重な製品となる。

・・・といろいろ書いたものの、使用されているAPUのダイの素性まで気にするユーザーは多くないだろう。ダイをコレクションしているユーザーでフルスペック仕様の“Phoenix 2”をどうしても得たいという場合はRyzen Z1搭載機器を狙ってみるのもいいかもしれない。

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コメント
この記事へのコメント
197370 
低価格なノート向けPCI-E電源コネクタ向け?
Thunderbolt Macかな?

ところで、テラフロップスの数字だけ見て、Z1がSteam DeckよりGPU性能が上だと思う方もいるようですが、どう考えてもZ1の方が遅いですよね。
もっともベンチマークではZ1 Extremeの6割程度の性能をZ1は出しているので、3倍のEUを積んでも性能が3倍も上がらないんですけどね。
しかし100ドルの差で大きく変わる製品ですね
2023/09/25(Mon) 02:05 | URL | LGA774 #-[ 編集]
197373 
なんか新しい型番方式といい最近のAMD製品は中身が何なのかわかりにくい・・・
2023/09/25(Mon) 08:17 | URL | LGA774 #-[ 編集]
197374 
デスクトップ版に降りてこないですかね?
2023/09/25(Mon) 09:00 | URL | LGA774 #JalddpaA[ 編集]
197382 
iGPU性能はこんな感じみたいですね。
デスクトップだと電力枠が異なるのと、DDR5-7500(1:1)が可能らしいので、もう少し性能が高くなる可能性があります。
グラボでAI処理しながらiGPUで軽めのゲームをプレイする、といった用途には良さそうですね。
(グラボ1枚だとAI処理中に他アプリを動かすとVRAMが消費されてVRAMエラーで止まったりするので)

・RDNA2 (2CU、2200MHz)
GT1030の半分、UHD770(Xe32)相当の性能。
※Ryzen 7000シリーズのiGPU

・RDNA2 (12CU, 2200MH)
GTX1050相当の性能、RDNA3 12CUの8割の性能。(DDR5-4800)

・RDNA3 (4CU、2800MHz)
GT1030相当の性能。

・RDNA3 (12CU、2800MHz)
GTX1650の8割の性能。(DDR5-4800)
GTX1650の9割の性能。(DDR5-5600)
GTX1650、Radeon RX470相当の性能。(DDR5-6000)
2023/09/26(Tue) 13:44 | URL | LGA774 #oyV.6EWY[ 編集]
197393 
CU数が1/3になっても性能がそこまで下がらないのは、メモリ帯域か温度がボトルネックになっているのかね…
2023/09/27(Wed) 11:24 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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