北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
AMD Mobile Processor Lineup in 2025 Sees "Fire Range," "Strix Halo," and Signficant AI Performance Increases(TechPowerUp)
AMD Zen5 Mobile Processor Roadmap Revealed: AI Centric(Guru3D)
AMD Ryzen 8000/9000 APU roadmap leaks out, “Strix Point” to launch mid-2024, “Fire Range” and “Strix Halo” in 2025(VideoCardz)
AMD Zen 5 Strix DELAY Leak: Hawk Point, Kraken, Escher get Faster AI!(Moore's Low Is Dead)

Moore's Law Is Deadが2025年までのRyzen APUのロードマップを紹介している。基本的な部分はこれまでの情報に則っているが、今回は新たにAI性能に関する部分が追加されている。
 
AMD Ryzen APU Roadmap (2023年11月2日)

APUはMobile向けが主軸なのでMobile向けの各セグメントごとにどのコアが充てられるかが表にされている。
例えば最上位の“Ultimate Compute”―TDP55W以上の製品帯は2024年まで現行の“Dragon Range”が続投し、2025年に“Zen 5”世代の“Fire Range”に切り替わる。ここに充当される製品はデスクトップ向けに投入される製品をMobile向けに仕立てたもので“Dragon Range”であれば“Raphael”と同じ、“Fire Range”であれば“Granite Ridge”と同じコアである。“Granite Ridge”=“Fire Range”は“Zen 5”を最大16-core搭載(8-core CCD×2+IOD)、加えて3D V-cacheのオプションがある。なお、これらの製品についてはAI性能に関する話はなく、後述するAPUと異なりAI関連のアクセラレータを有していないものと推定される。

2025年に新設される製品帯がElite Experienceと呼ばれる製品帯で、Premiumの上となる。ここに投入されるのが“Strix Halo”である。“Strix Halo”は“Zen 5”を最大16-core、RDNA 3.5 GPUを最大40 CU搭載するこれまでにない規模のAPUとなる。製造プロセスは4nmである。AI acceleratorはXDNA 2となる。そして45~50 TOPSのAI性能を有するとされる。

Premiumは現在“Phoenix”が投入されている製品帯となる。2024年に“Hawk Point”が投入されるがこれの中身は“Phoenix”である。悪い言い方をすればリブランドだ。内容も変わらず“Zen 4”を最大8-core、RDNA 3 GPUを最大12 CU、AI acceleratorはXDNAを搭載し、16TOPSのAI性能を有する。
2024年の後半に新世代の“Strix Point”が投入される。“Strix Point”の構成は“Zen 5”世代のCPUコアを最大12-core (Zen 5 4-core + Zen 5c 8-core?) 搭載するとされる。GPUはRDNA 3.5世代となる。“Strix Halo”同様“Strix Point”のAI acceleratorはXDNA 2に更新され、45~50TOPSのAI性能を有するとされる。

2025年には“Strix Point”の下位として“Kraken Point”が投入される。“Zen 5”世代のCPUコアが最大8-coreとRDNA 3.5世代のGPUを組み合わせたAPUで、おそらくは“Strix Point”の規模縮小版で、現行世代で言えば“Pheonix 1”と“Phoenix 2”の関係に近いかもしれない。“Zen 5”世代のAPUはAI acceleratorとしてXDNA 2を搭載しており、“Kraken Point”も例に漏れない。AI性能は上位同様の45~50TOPSである。

Mainstreamは基本的にはPremiumから降りてきた旧世代のコアが充当される。現在で言えば“Zen 3+”+RDNA 2の“Rembrandt-R”や、“Zen 3”+“Vega”の“Barcelo-R”がここに該当し、2024年もこれらがこの製品帯を担う。2025年になると“Barcelo-R”は引退し、“Rembrandt-R”が下に降りるとともに、“Escher”と呼ばれるAPUが充てられる。“Escher”の中身は“Phoenix”=“Hawk Point”で、“Zen 4”が最大8-coreとRDNA 3 GPUが最大12 CUの構成となる。AI acceleratorもXDNAのまま変更なく、AI性能は16 TOPSである。

Mainstreamのさらに下のEverydayと呼ばれるローエンド向けは2023年から引き続き“Mendocino”が充当される。

表題のAPU性能であるが、世代と綺麗に対応しているので比較的覚えやすい。

  Zen 4世代=XDNA 1=16 TOPS
  Zen 5世代=XDNA 2=45~50 TOPS

非常にシンプルである。

AMD promises significant performance and efficiency gains with their next-gen Zen 5 CPUs(OC3D)
AMD CEO Says EPYC Turin “Zen 5” CPUs Deliver Significant Performance & Efficiency Gains, MI300 To Drive Over $2B Revenue In 2024, Talks Arm PC Competition(WCCF Tech)

AMDの2023年第3四半期決算報告の場で、Lisa Su CEOから“Zen 5”に関する言及があったようだ。

AMDは次世代のサーバーProcessorとなる“Turin”を開発している。“Turin”は“Zen 5”アーキテクチャを採用するが、この“Zen 5”は大幅な性能及び効率の向上を成し遂げる。“Turin”は現在、最上位の顧客・パートナーのラボにあり、カスタマーからのフィードバックは非常に強力なものだ。“Turin”は2024年のローンチに向けて順調に進められている。

“Zen 5”世代の製造プロセスは4nmとなる可能性が高いが、“Zen 2”から同じ世代のプロセスのまま大幅に性能を引き上げた“Zen 3”のように、“Zen 4”からプロセスはそのままにアーキテクチャに大幅に手を入れられる世代が“Zen 5”となると見られる。来年入れば徐々に“Zen 5”の姿も見えてくるはずだ。
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コメント
この記事へのコメント
197921 
NPUの16TOPSだと(INTとFPの違いはあるが)780mのFP16 FLOPSより遅いから消費電力以外のメリットはあまりなさそうだが50TOPSなら明確にGPUより速いと言える
2023/11/02(Thu) 01:28 | URL | LGA774 #-[ 編集]
197923 
ROCmの方がどれぐらいで整うのかも気になりますね
革ジャンは、ハードもCUDAも強い…
2023/11/02(Thu) 07:42 | URL |   #-[ 編集]
197925 
AMDの体力を考えるとまぁ概ね妥当かな、といった内容
ただメインストリーム以下とは言え現時点でそろそろサポート切れ寸前のVega使ってて良いのか?
APUはモバイルで数出てるから保守程度でサポート継続するのかね
2023/11/02(Thu) 10:12 | URL | LGA774 #dwSh5GNw[ 編集]
197928 
Hawk PointがわざわざPhoenixから名前を変えるのはなぜ,普通に-
Refreshを付ければいいんじゃないの
2023/11/02(Thu) 11:22 | URL | LGA774 #-[ 編集]
197929 
40CU
単体のGCDチップレットが載ってるんだろうか
そうであれば興味深いが
2023/11/02(Thu) 12:03 | URL | LGA774 #-[ 編集]
197930 
>>197921
INTとFPじゃメモリ消費が全然違うんじゃないかな。
StableDiffusionでFP32とFP16でVRAM消費が違うように、精度落として高速化&メモリ消費低減したいという時があるわけで・・・(高解像度にアップスケールしたい場合等にVRAM不足で落ちる)
APUならメモリ増設すればVRAM増やせるから、そういうメリットの方が大きそうな気がします。
そのうちゲームのAIアップスケールをCPUのAIユニットに任せるとか出来るようになるんじゃないかな。
2023/11/02(Thu) 14:19 | URL | LGA774 #oyV.6EWY[ 編集]
197931 
windows12推奨にはAIが45TOPS以上必要とか不穏な噂があるのだが、マジでそうなるのかなあ・・・?
2023/11/02(Thu) 19:38 | URL | LGA774 #-[ 編集]
197932 
Phoenixの発表会で10 TOPSと言ってたのがHawk Pointでは16 TOPSになるよ、という話なので、クロック向上なりFPGAの改善か固定回路化で速くなり、単なるリフレッシュではないよ、ということなのだとは思う。

それ以前の問題として、Phoenixの実機が出回っているのにXDNA1を使った動作例、サンプルコードが皆無というレベルで少なく、実効性能がどのくらいかという評価すらできないという状況だが、これで45 TOPSのAIコアを載せて活用できるんだろうか。
IntelがOpenVINOを持っててMeteor lakeが出てきたら旧Myriad時代のソフト資産を生かして初日からいろんなテストができるのとは対照的。
ビデオカード市場でnVidiaに惨敗した理由の一つがCUDAなどソフト面の不備だが、CPUでもAMDのソフトウェアサポートが薄いようだと、ビデオカードの二の舞になりかねないが……とりあえずONNXに対応していく感じだろうか?
2023/11/02(Thu) 20:33 | URL | LGA774 #-[ 編集]
197933 
Zen2は元々10nm前提だったからZen3でプロセス据え置きアーキテクチャ大幅改良しても特に問題はなかったが、Zen4は最初から5nm前提だから、5nm+のN4でどこまでパワーアップできるかが読めない…
個人的には先月リークされた+10~15%が現実的だと思う
2023/11/02(Thu) 20:40 | URL | LGA774 #-[ 編集]
197934 
>197932
AMD「MSがOSレベルで対応するから何とかなるだろう」

↑マジでこのレベルで思っていそうだが、
実際には買収した"Xilinx"のをそのまんま使えるだろうから問題なさそうな気もする
2023/11/02(Thu) 22:58 | URL | LGA774 #-[ 編集]
197941 
実はZenシリーズはチックタックモデル

Zen:新アーキテクチャ
Zen2:7nm+SIMD256bit
Zen3:リファクタリング
Zen4:5nm+AVX-512
Zen5:新アーキテクチャ?
Zen6:3nm+AMX?
2023/11/03(Fri) 14:24 | URL | LGA774 #-[ 編集]
197947 
Fire Rangeが2025年まで出てこないのが気になる
Zen4の時はRaphaelが出てから半年足らずでDragon Rangeも出してたから、もし今回も同じだと仮定するとGranite Ridgeは来年後半ということになるが果たして…

あとZen2まだ引っ張るんかい!
2023/11/03(Fri) 19:36 | URL | LGA774 #-[ 編集]
197961 
Escherかと思ったらHawk Pointかと思ったらPhoenixだったという無限回廊的騙し絵
(EscherといえばWentelteefjeとDrawing Handsかな)
2023/11/05(Sun) 02:16 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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