北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
Intel's next-gen CPU boosts to 2.8 GHz without Hyper-Threading — Lunar Lake chip with eight cores, eight threads has a bigger L2 cache than the L3 cache(Tom's Hardware)
Lunar Lake A1(HXL@9550pro)

“Lunar Lake”の早期のサンプルが出現した。今回明らかにされたのはタスクマネージャーの画面であるが、そこからコア数やスレッド数、キャッシュ容量、周波数などを読み取ることが出来る。

今回の“Lunar Lake”はA1 sampleのもので、この通りであればファブから出てきた初めての動作するサンプルになる。通常、A1 sampleは試作品の域にあるものである。“Meteor Lake”であればC0 stepping、“Raptor Lake”はB0 steppingが製品版となる。
 
Steppingの話は若干怪しい。ものによっては結構変なアルファベットが使われていたりするためだ。Bだから2番目、Cだから3番目・・・と単純につけているものもあるかもしれないが、そうではないコアもおそらくはある。例えば“Alder Lake-S”の下位ダイである6P + 0EのコアはH0 steppingであるが、8回もstepping changeをしたわけではあるまい。とはいえ、A1 sampleが初期のものであると言うことは変わりはないだろう。



Lunar Lake A1 sample (2024年2月18日)

CPU名は初期のES品らしく“Genuine Intel(R) 0000 1.00GHz”となっている。周波数は2.78GHz、コア数・スレッド数8-core/8-threadとなっている。“Lunar Lake”の構成は4 P-core + 4 E-coreとされ、P-coreは“Lion Cove”、E-coreは“Skymont”である。これらは同じ時期の“Arrow Lake”と同じ系統のコアとされる。“Arrow Lake”ではHyperThreading technologyに非対応ないしは無効化されると言われており、それを裏付けるようなSSもリークしているが、同系統のコアを用いる“Lunar Lake”でも同様となるようだ。4 P-core + 4 E-coreで8-core/12-threadとならず8-core/8-threadとなっている点は“Lunar Lake”もHyperThreading technologyが適用されていないことを示している。

またもう1つ重要なことが見えてくる。それは“Meteor Lake”とはことなり、“Lunar Lake”にはLP E-coreがないことだ。“Meteor Lake”であれば2-coreのLP E-coreがあり、それはタスクマネージャーでもCPUコア数・スレッド数としてカウントされる。“Lunar Lake”で認識されているのは4-coreのP-coreと4-coreのE-coreのみだ。その下のLP E-coreに相当するものはない。少なくとも“Meteor Lake”のような三階層構成ではないことになる。

キャッシュはL1 832KB, L2 14MB, L3 12MBが認識されている。Tom's Hardwareではおそらくキャッシュの基本構成は“Meteor Lake”と似通ったものになるだろうと推定している。おそらくは以下のようになるだろう。

◇P-core
  L1 Inst 64KB×4 L1 Data 48KB×4 L2 2.5MB×4? L3 8MB?
◇E-core
  L1 Inst 32KB×4 L1 Data 64KB×4 L2 4MB? L3 4MB?

L2 cacheの配分については怪しい。もしかするとP-coreがL2 3MB×4でE-coreがL2 2MBかもしれない。L3 cacheの配分も怪しい。とはいえL3 cacheは全体で共有することになるだろうからそこまで配分にこだわらなくてもいいかもしれない。

CPU本体のスペックから少し外れるが、このシステムではMemoryが32GB搭載されている。この“Lunar Lake”がDRAMをオンパッケージで搭載する“Lunar Lake-MX”なら32GBモデルということになりそうだ。
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コメント
この記事へのコメント
199456 
LP Eコアないんですね
2024/02/18(Sun) 06:30 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199457 
LPeコアはN3Bで作られた同一のSoCタイルに吸収させることでより高い処理性能(SkymontCrestmontの2倍=ADLレベル)をEコアに預ける事ができます。A0が出回ったのは1ヶ月前でそのときにはWindowsが起動しており、既に各OEMでは400弱のLaptop 、Tablet、 HandheldがLNLを搭載する事が決まっています。このことからLNLの発売は24年半ばの可能性が高いです。
2024/02/18(Sun) 07:38 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199458 
ArrowlakeでTDP15Wの品は無いみたいだから、コッチに注目してるんだけれど。

7~8万円程度のノートPCで採用されてるCore i5 1335Uあたりの後継品って、Lunar Lakeでええんかね??

それとも、Lunar Lakeはプレミア路線で、低価格帯は従来品のリネームでお茶濁すのかな。
2024/02/18(Sun) 09:25 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199459 
Lunar LakeはIntel 何ちゃってSoCの究極形態と言っていい(TSMC委託を除く)

コストが高そうな3D実装になるなら正直モノリシックで良かったのでは?と思わざる得ないが大人の事情なのだろう
2024/02/18(Sun) 09:33 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199463 
ES品とはいえ、タスクマネージャーのリークもう出てきたのか
もしかしたらArrowより先に出てくるかも?
2024/02/18(Sun) 11:42 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199465 
ノートPC用途で8-core/8-threadと言う比較的小規模なCPUで、既存の6-core/12-threadや8-core/16-thread製品と比較してどの程度の性能差なのか?
普及帯と言える規模のCPUなので、非常に興味があります

Lunar Lakeが成功するなら、現状のマルチcore&thread戦略にある程度ブレーキが掛かるのかなとも思います
Intelにとっては現行の大量E-core路線のアンチテーゼにもなってしまうのが面白い所です

LP E-coreについては、現状のOS(Windows)では二種混成コアすら十分に使えないので、三種混成コアは特に急がなくても良いのではと考えます
2024/02/18(Sun) 13:23 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199468 
LP-EがないのはSiSoftwareへのリークである程度予想がついてたのだけど、PとEがそれぞれ独自のL3を持っていることからしても、リングバス上のEコアがなくなって、LP-E相当のコアしかなくなった、というのがおそらく正しい。
2024/02/18(Sun) 15:22 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199469 
SLCのサイズと帯域幅が気になる
2024/02/18(Sun) 15:28 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199470 
>>199468
奇しくもM1系のSoCと同じような構成になったわけだけど
意識してのものなのか収斂進化というやつなのか
2024/02/18(Sun) 16:46 | URL | LGA774 #wLMIWoss[ 編集]
199473 
結局Lion coveはノートからサーバ向けにかなり寄っており,高クロックで高いシングル性能を発揮するGolden coveからはかなり異なる性質になると思います。MTLも28w以下で性能が落ちてしまうのはRaptor coveに引っ張られてモバイルだとより差が縮まってしまう。ARLでは14900kより10%のシングル性能向上ならLion coveのµアーキはかなり改善されていることが分かります。
2024/02/18(Sun) 20:46 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199475 
正直Intel 20a/18AはクロックでIntel 7に足元にも及ばないというのは目に見えている節があるが、たった8コア&SMT無効でどれだけの性能を出せるんだろうか
いくら省電力向けで性能がデスクトップ/HEDTよか重視されないとはいえ、競合が強豪()なので百分率2桁台は伸ばす必要はありそうだが
2024/02/18(Sun) 22:01 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199486 
LNLはCPU GPUタイルの両方でN3ですよ
PTLで18Aですが、クロック目標はADLレベルだと噂されている、また新たにNova lakeの詳細な情報が最近出回り始めたので近々誰かがそれリークしてくれると願う。ちなみにARL refreshについてはそもそもメインのSKUとしてないどころか今に至るまであのMLIDが言ったという事しか無いので信用してないです
2024/02/20(Tue) 07:52 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199491 
一つの技法を突き詰めすぎると、弊害が出るのは良くある話(ex,ネトバ)なので、多種他コア戦略も、そろそろドン詰まりなのかも。
2024/02/20(Tue) 12:35 | URL | LGA774 #L6m4KOWY[ 編集]
199494 
>>199475
15W以下は電力効率だけで性能が決まってるようなもんだし、単純にGolden Cove+Gracemontを18Aに作り替えるだけでもマルチだけなら同電力で対抗馬のM2~M3ていどは狙える。

CB ST MT
M2 120 550
M3 135 650
1335U 100 500 ※28W

15W駆動でM2とM3の中間くらいで、ファンレスも狙う感じになると思う。
2024/02/20(Tue) 12:59 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199498 
>>199475
LunarはN3だから最低でもM3と同等のクロックは出せるんじゃないかな
8コアって数字そのものは少なく感じるかもしれないけど、今回は4P+4EだからMeteor以前の2P+8Eに比べればずっと強い
2024/02/20(Tue) 23:09 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199516 
懸念点はN3EではなくArrowもLunarもN3Bが使われているということですね。
しましながら今年発売されるLaptop市場は面白いことになりますよ
2024/02/21(Wed) 13:47 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199521 
199516
そもそも論としてInnovationで20A/18Aの実物を展示している以上、N3使うかどうかが割と怪しげではあるのだけど、
ひとまずM3 Maxみたいなクソデカチップが作れてM2よりクロックが上がっているのを見るに、N3Bでも極端な不都合が発生する段階ではないのだとは思われる。
2024/02/21(Wed) 20:47 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199533 
199521
画像をはる方法がないのであれですが,Lunarは100%外部ファウンドリなことは既にIntelの直近のスライドから示唆されています。Arrowについてはまだスライドのリークが出てないので噂レベルですが,MLIDよりも信ぴょう性のあるところでもARLは3種類のダイで一つは20Aとのことですからクロックを考慮して6+8の構成を担うと考えます。ちなみに最近ではARLのクロックを引き上げたとの噂があり以前のパフォーマンス目標よりも向上するみたいです。
21年当時のスライドではLunarは18Aで25年の製品でしたが24年に移され代わりにPantherが入ったと考えます。
そのかわりLunarはArrow-Sよりも早い時期に投入することが可能で,5月のイベントで詳細なグラフが見れると思います。またLunarはMXブランドの場合プレミアな製品として登場することが予想できます。

2024/02/22(Thu) 15:03 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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