北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
Intel Previews Sierra Forest with 288 E-Cores, Announces Granite Rapids-D for 2025 Launch at MWC 2024(AnandTech)
Intel、288コアのSierra Forestで性能2.7倍実現へ。KDDIが採用に前向き(Impress PC Watch)

IntelはMWC2024で“Ice Lake-D”の後継となる“Granite Rapids-D”について、2025年中に登場することを発表した。また第6世代Xeon Scalable Processorの一員となる“Sierra Forest”についてもアップデートを行い、今年後半のローンチを目指すとともに、最大288-coreでvRAN network oprator向けに設計されたものとし、5G workloadの性能を向上させると説明した。
 


◇“Sierra Forest”

IntelがMWC2024で最初に披露したのは“Sierra Forest”だ。“Sierra Forest”の予定は2024年下半期である。Intelはサーバー向けにはPerformance core (P-core) のみ、あるいはEfficiency core (E-core) のみの製品を予定しており、“Sierra Forest”はE-coreで構成される製品である。
“Sierra Forest”の構成はIntel 3で製造されるCPU chipletとIntel 7で製造される2つのI/O chipletである。この構成は拡張性を増した構成であり、CPU chipletの数を増やすことでコア数を増量することが出来る。“Sierra Forest”はSocketあたり最大288-coreとなる。Intelによると、2021年のプラットフォームと比較して2.7倍のPerformance-per-rackを実現すると述べている。


Intel 3で製造される最初の製品であり、初のE-coreベースのXeonである。ベースとなるコアは“Crestmont”とされる。ダイの構成としてはIntel 3のCPU tileが1~2ダイ、Intel 7のI/O tileが2ダイとなる。CPU tile 1ダイあたり144-coreとされ、2ダイで288-coreを実現する。

“Sierra Forest”はスケーラビリティと効率を重視しており、クラウドやネットワーク向けを意識している。特に5G Networkでの利用が強調されたようで、従来よりも高い性能と効率を有することが説明されている。



◇“Granite Rapids-D”

“Granite Rapids”はエッジ向けの製品で2025年の予定である。“Granite Rapids-D”は更なる効率の向上を約束するとともに、いくらかのvRAN Boost optimizationが行われる。これは“Sierra Forest”で行われるものと類似したものである。
“Granite Rapids-D”の機能として、AVX for vRANそしてIntel vRAN Boost accelerationの内蔵がある。グローバルな規模でのコストおよび性能の利益をもたらすと述べている。


“Sierra Forest”の次として同じくIntel 3で製造される“Granite Rapids”がある。Xeon Scalable Processor向けとして“Granite Rapids-SP / -AP”がまず予定されているが、同じコアをベースとしてエッジ向けとしたのが“Granite Rapids-D”となるだろう。Xeon D seriesの最新製品で、現在の“Ice Lake-D”の後継である。ベースとなるコアは“Redwood Cove”となる。

“Granite Rapids-SP / -AP”についてはIntel 3で製造されるCPU tileが1~3ダイとIntel 7で製造されるI/O tileが2ダイの構成になると見込まれ、最大コア数は今のところ128-core付近ではないかと言われている。今回の“Granite Rapids-D”についてはそのコア数やダイの構成まではわかっていない。なんとなく“Granite Rapids-SP / -AP”の規模をある程度縮小したようなものになりそうではあるが・・・。

登場時期は2025年である。



◇4th Gen Intel Xeon processors with vRAN Boost

第4世代Xeon Scalable Processor―“Sapphire Rapids”をベースにvRAN Boostを追加したものが投入されているようだ。開発コードネームは“Sapphire Rapids-EE”とも伝えられている。

Intel Arkを見ると“Sapphire Rapids Edge Enhanced”と呼ばれる製品群が見つかる。

Products formerly Sapphire Rapids Edge Enhanced(Intel Ark)

2023年中にシレっと追加されていたようである。

◇Xeon Gold 400 series (Sapphire Rapids-EE / Intel 7)
  6443N 32-core/64-thread 2.00GHz/Boost 3.60GHz L3=60MB TDP195W
  6433N 32-core/64-thread 2.00GHz/Boost 3.60GHz L3=60MB TDP205W
  6433NE 32-core/64-thread 2.00GHz/Boost 3.60GHz L3=60MB TDP205W
  6423N 28-core/56-thread 2.00GHz/Boost 3.60GHz L3=52.5MB TDP195W
  6403N 24-core/48-thread 1.90GHz/Boost 3.60GHz L3=45MB TDP185W
  5433N 20-core/40-thread 2.30GHz/Boost 4.10GHz L3=37.5MB TDP160W
  5423N 20-core/40-thread 2.10GHz/Boost 4.00GHz L3=37.5MB TDP145W
  5403N 12-core/24-thread 2.00GHz/Boost 3.90GHz L3=22.5MB TDP115W

いずれも下一桁が“3”でNまたはNEの文字がつく製品群である。SteppingはXeon Gold 64x3がL0 stepping、Xeon Gold 54x3がU1 steppingと綺麗に分かれている。L0 steppingもU1 steppingもこの他の“Sapphire Rapids”には見られない。Edge Enhancedでない通常の“Sapphire Rapids-SP”のダイは4ダイ構成のXCCがE5 stepping、1ダイで最大32-coreのMCCがS3 steppingである。“Emerald Rapids-SP”は2ダイ構成のXCCがA1 stepping、1ダイ構成で最大32-coreのMCCがR1 stepping、同じく1ダイ構成で最大20-coreとされるEE-LCCがU1 steppingである。

Steppingの文字だけ見ると“Emerald Rapids-SP”のEE-LCCと“Sapphire Rapids-EE”の下位ダイが同じU1 steppingである。またどちらも20-core以下である(ただし、現行の第5世代Xeon Scalable ProcessorのラインナップでEE-LCCダイが用いられているのは12-coreのXeon Silver 4510/4510Tまでにとどまる。それ以上は全てR1 steppingかA1 steppingとなる)。

“Emerald Rapids”が発表されたとき、EE-LCCの“EE”はEnergy Efficientだろうと勝手に思っていたが、もしかするとEdge Enhancedの略だったのだろうか?
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コメント
この記事へのコメント
199616 
しれっと半年ディレイ
2024/02/27(Tue) 13:08 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199620 
Sierra Forestは公式にはワッパがSPRの2.4倍、144コアで205Wというのが公式にアナウンスされてるが、Genoaの1.4倍の電力効率ということになる。
Zen5cがN4で出てきた場合と互角くらいの見込みということになり、サーバで久々にEPYCを超えてくることになるので、あとはスケジュール次第か。
2024/02/27(Tue) 19:19 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199622 
Sierra Forestの発売時期って上のサイトだと「下半期」、下のサイトだと「前半」って書いてあるけどどっちが正解なのかな?
間を取って6~7月中だったりする?
2024/02/27(Tue) 21:29 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199627 
>>199622
上サイトのAnandTechの中でも2か所で言及があって
- Sierra Forest, which is set to launch later this year
- Sierra Forest platform, which is scheduled for the 1st half of 2024

上の文の"later this year"が(機械翻訳でも)「今年後半」と訳されてるのだが、逐語訳すれば「今年この後」という意味でしかなくて、その後の「1st half of 2024」とは矛盾しない。
用例としては「年内には」という意味合いで使われることが多いけど、この時期だと「今年この後」で前半の発売でも使うには使う表現。
例えばググって出てきた下の記事だと、今年の春の予定を"later this year"とも表現している

"Soho House is opening a new members’ club in Manchester later this year"
> Soho House Manchester is expected to open in spring this yea
2024/02/28(Wed) 07:46 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199631 
半年Delayで11月とかは無いですね,既にシリコン検証はあたりまえですが終えてますので。H1(おそらく6月)には出荷,夏頃では?
2024/02/28(Wed) 12:16 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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