北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
Intel Core i7-15700K / i9-15900K specifications exposed: Intel 20A + TSMC 3nm process(ITHome)

ITHomeが3月2日に得た情報によると、Intelは第15世代Core processsorとなる“Arrow Lake-S”を2024年末にローンチするようだ。“Arrow Lake-S”は最先端となるIntel 20AプロセスとFoveros 3D packaging technologyを用いる。そして性能は現行の第14世代から大幅に引き上げられる。

情報元はYuuKi_AnS氏のツイートであるが現在は削除されている。ITHomeは削除前にそのツイートを発見することができ、第15世代となるCore i9 15900KとCore i7 15700Kのスペックを知ることが出来た。

“Arrow Lake-S”はCPUコアがIntel 20Aプロセスで、GPUコアはTSMC 3nmプロセスで製造される。
“Arrow Lake-S”ではHyperThreading technologyが無効となる。またAVX-512への対応もない。PL2の数字は第14世代の253Wから177Wに減じられる。PL4は333Wである。
 
PL4はプラットフォームで定める絶対の上限値で超えてはならない数字のため、実際にこの数字まで達することはない。そのためPL4の数字はそれほど気にしなくていい。実質的に関係があるのはPL2で、253Wから177Wに落とされる。しかしながら、これは省電力化を目指した・・・というよりは、3次元積層技術採用に伴って熱制限が厳しくなったというやむにやまれぬ事情かも知れない。似たようなことは3D V-cacheを搭載したRyzen X3D seriesでも起きている。

さて本題だが、Core i9 15900K, i7 15700KではなくCore Ultra 9 290K, Core Ultra 7 270Kではないのか? という疑問が大いにある。とはいえ、ここを今論じても仕方ないので、Core i9 15900Kとi7 15700Kに相当するSKUと考えることにしよう。

まずCore i9 15900Kのスペックは以下の通りである。

◇Core i9 15900K
  ・コア・スレッド数:24-core/24-thread(??)
  ・Performance Core:8-core, Max 5.80GHz?
  ・Efficent Core:16-core, Max 4.40GHz
  ・L2 cache:2.5MB×8 (P-core) + 4MB×4 (E-core) = Total 36MB
  ・L3 cache:36MB (= 24MB (3MB×8-core) + 12MB (3MB×4 cluster))
  ・PL1 125W / PL2 177W
  ・Memory:2-channel DDR5-6400
  ・GPU:Xe-LPG 32 EU / 2 Xe-core(?)
  ・NPU:10 TOPS
  ・Socket:LGA1851
  ・I/O:PCI-Express 5.0×20 (+ PCI-Express 4.0×4?)

コア・スレッド数が元の記事では24-core/32-threadとなっているが、HyperThreading technology無効となると説明されており、かつ次のCore i7 15700KがHTT無効のスペックとなっているため、おそらく24-core/24-threadの間違いだろう。

続いてCore i7 15700Kのスペックである。

◇Core i7 15700K
  ・コア・スレッド数:20-core/20-thread
  ・Performance Core:8-core, Max 5.50GHz?
  ・Efficent Core:12-core, Max 4.20GHz
  ・L2 cache:2.5MB×8 (P-core) + 4MB×3 (E-core) Total 32MB
  ・L3 cache:36MB (= 24MB (3MB×8-core) + 9MB (3MB×3 cluster))
  ・PL1 125W / PL2 177W
  ・Memory:2-channel DDR5-6400
  ・GPU:Xe-LPG 32 EU / 2 Xe-core(?)
  ・NPU:10 TOPS
  ・Socket:LGA1851
  ・I/O:PCI-Express 5.0×20 (+ PCI-Express 4.0×4?)

Core i9に相当するSKUが8 P-core + 16 E-coreの構成、Core i7に相当するSKUが8 P-core + 12 E-coreの構成というのは現行第14世代Core processorを踏襲している。周波数に関してはCore i9 14900KはBoost 6.00GHzに達していたが、“Arrow Lake-S”は若干低くなるようだ。それでも5.80GHzが予想されており、デスクトップ向けに相応しい周波数だ。CPUコアはP-coreが“Lion Cove”、E-coreが“Skymont”とされているが、今回の情報ではここには触れられていない。一方、製造プロセスについてはCPU tileはIntel 20Aと述べられている(Intelの最新プロセスだ、やっほい!)

GPUはTSMC N3での製造となる。今のところGPU tileは一貫してTSMCに製造を委託している。その他のTile―SoC tileやI/O tileに関する言及はない。GPUの規模は「32」とだけあり、これが32 EUなのか32 Xe-coreなのかはわかりにくい。ただXe-LPGアーキテクチャで32 Xe-coreとなると512 EUというなかなかの規模になってしまうため、おそらくは32 EUだろう。Xe-core数換算だと2 Xe-coreと大分貧弱だが、デスクトップ向けCPUのiGPUは「とりあえず映れば良い」程度に抑えられるのは昔から変わらない(デスクトップ向けにもiGPU強化モデルがあってもいいと思うのだが・・・需要ないんかな。Core i7 5775Cちゃんには今も濃ゆいファンがいるのに

I/Oについてはメモリが2ch DDR5-6400対応、PCI-Exprses 5.0が20本と報じられている。過去の情報では加えてPCI-Express 4.0が4本あるとされている。

Core i9 15900K, i7 15700Kという名称は怪しいが、その他はそれほどずれていないのではないかと思わせるスペックである(当たりそうな予想を垂れ流しただけとか・・・それを言ったらお仕舞いよ)。“Arrow Lake-S”は久しぶりのIntelの新アーキテクチャ採用デスクトップCPUである。期待して待ちたい。
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コメント
この記事へのコメント
199669 
13900Kを冷却と電源供給を整備して全コア限界までブン回した時が350W。
Intel 4はMTLの実測で同クロック電力が2/3弱で、仮に8P+16Eを限界まで回すと230Wくらい。
Intel 20Aはさらに35%減程度が目安なので、Redwood Cove+Crestmontを20Aにポートすると155Wくらいになる。

13900Kの250Wは、マザボの限界のために石の限界の2/3まで手加減したものだが、
15900K(仮)の177Wというのは8P+16Eのままなら石の限界がその辺と見ていい。

GAAもBSPDNも本来はスイッチング速度を速める=クロックが上がる特性があるはずだが、
初物で5.8 GHzを出せるというのはさすがというところか。10nmなん実質初物のIce lakeは4.1 GHzが最大だったし、そこから後期Intel 7の6.0 GHzまでもっていったわけで。
2024/03/02(Sat) 23:28 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199671 
クロックを上げた噂が本当だったようなら,Arrow lakeは性能目標を上げたようです。ST<10%
2024/03/02(Sat) 23:55 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199672 
E-coreがP-coreと同じ命令セットを処理出来る様になっているかどうかが、Arrow Lake-Sの勝敗ラインだと思います

しかしAVX-512の対応無しなのを見ると恐らくは…
熱制限の問題で対応無しと言う事かも知れませんが
(AVX-512の生みの親なんだから、そろそろ使ってくれませんか?w)

何にせよ、Intel 20Aプロセスの性能は当然気になるので早く拝見したい物です
2024/03/03(Sun) 01:53 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199675 
199669
クロック下がってるのにプロセス更新した割には下がってないっていう評価な時点でいろいろダメな気がします。
2024/03/03(Sun) 05:38 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199677 
初物にしてはIntel20Aはかなりクロック高いね
シングル性能は大きく伸びると思う
HTTが無効になる分マルチ性能はビハインドを負うけど14世代より上なんだろうか
2024/03/03(Sun) 06:05 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199678 
消極的理由だとしても地球や家計に優しい消費電力は嬉しい、EUあたりは消費電力にも物申してくれ

あとGPUタイルがたった32EUでN3に微細化しちゃうとダイサイズが米粒みたいになりそうだけど、Xe-LPG+にもならず再設計とは贅沢
2024/03/03(Sun) 06:08 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199684 
>>199675
細かく測ると、
Pコア:最大クロックRPL比-10%、電力効率改善はスペック通り
Eコア:最大クロックはRPL水準を維持、電力効率は3 GHz超では良いがそれ未満ではADL並

とちょっと変な特性がある。ノートなど低TDP製品で性能が伸びないのもEコアの特性が原因と思われる。

合理的に説明できそうなのは、Intel 4には高性能セルしかなく、低クロック高効率セルがないという点。
Zen4cのようにLittle側のコアは高効率セルの比率を増やすが、Intel 4では全部高性能セルで作らざるを得ないのが原因と見てる。

言い換えるとIntel 4→3へのポートだけでマルチ性能が10~15%程度伸びるだろうと見ている。
2024/03/03(Sun) 20:55 | URL | LGA774 #-[ 編集]
199694 
Intelの過去のスライドだとXe-LPGの最少構成は64EU(4Xe)って書いてあったけど、それとは別に再設計したのかな?
どっちにしろN3なら省電力化が期待できそう
2024/03/04(Mon) 15:31 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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