北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
PCIe 7.0 Draft 0.5 Spec Available: 512 GB/s over PCIe x16 On Track For 2025(AnandTech)
Full draft of PCIe Gen 7 spec is now available — on track for full release in 2025(Tom's Hardware)

PCI Special Inerest Group (PCI-SIG) はPCI-Express 7.0の最初のドラフト版となるversion 0.5をリリースした。version 0.5ではPCI-Express 6.0に対して、PCI-Express 7.0で加えられる全ての仕様変更が含まれるため、PCI-SIGのメンバーは必要に応じて変更を加えることが出来るようになる。そしてPCI-Express 7.0は2025年の規格策定完了に向けて順調に進んでいる。

PCI-Express 7.0はGen 6.0の次の規格である。Gen 6.0でも既に超高速と思われるかもしれないが、Gen 7.0はそのGen 6.0のさらに2倍の帯域を有し、データ転送率は128GT/s、PCI-Express 7.0 x16であれば双方向512GB/sの帯域を有する。
 
PCI-Express 7.0は大幅な帯域向上を成し遂げるが、その特徴はPCI-Express 6.0に準ずる点も多く、例えばPAM4 signalingや1/1/ flit mode encodingなどはPCI-Express 6.0に準じている。PCI-Express 7.0の実際のデザインはPCI-Express 6.0に驚くほど似ており、既にPCI-Express 6.0の実装を手がけているメーカーに対してPCI-Express 7.0の実装がより容易になることが期待される。

PCI-Experss 4.0から5.0の時はバス周波数の向上によりデータ転送速度は2倍となったが、一方で配線長がおおざっぱに1/2になる等の制限が生じた。つまり、PCI-Express 5.0では信号皮疹質を保つために、デバイス通しを近接させる必要が生じ、結果マザーボードはより厚く(=基板の層数を増やさなければいけないという意味だと思われる)、かつより丈夫な素材を使用しなければならなくなった。

PCI-Express 6.0でも前世代から帯域が2倍となるが、こちらは周波数の上昇の代わりにNRZからPAM-4 encodingへの移行により帯域向上を成し遂げている。そのため、reache/distanceの要件はおおざっぱにPCI-Express 5.0と同じである。しかし、PAM-4 encodingはエラーの影響を受けやすく、エラーレートはForward Error Correctio (FEC) を導入したとしても増加する。帯域は2倍となるが、エラーレートは増加するあため、実際の帯域を損なってしまう。Retimerがこの問題を解決するものの、コスト増の要因である。

2025年にPCI-Express 7.0の規格策定が完了したとしても、実際の製品が登場するにはもうしばらくかかるだろう。特にコンシューマ向けのメインストリームに降りてくるのはもうしばらくかかる。PCI-Express 7.0が最初に導入されるのはエンタープライズ市場やサーバー向けとなるはずだ。

2022年6月にPCI-Express 7.0の策定が明らかにされ、今回version 0.5がリリースされた。これがドラフト版となるようで、メーカーが採用に向けた準備を行うことがおそらくは可能になる。

とはいえ、その前のPCI-Express 6.0はまだ市場に出てきておらず、更にその前のPCI-Express 5.0もようやくプラットフォーム側が対応してきたような段階で、コンシューマ向けでは対応製品はハイエンド向けにぼちぼち出てきたような状況である。コンシューマ向けにおいては現時点でもPCI-Express 4.0が主流というような雰囲気だ。

Tom's Hardwareでも指摘されているとおり、2025年にPCI-Experss 7.0の規格策定が無事完了しても、製品が出てくるまでにはそこからまだしばらくはかかるだろう。まずは2022年に規格策定が完了したPCI-Express 6.0である。PCI-Express 6.0対応製品は“Turin”や“Granite Rapidgs”の次辺りとなるだろうか。
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コメント
この記事へのコメント
200118 
どこまで速くなるんやろか
2024/04/05(Fri) 09:30 | URL | LGA774 #-[ 編集]
200121 
GPUは4.0止まり、SSDはランダム性能に差が無い

5.0対応の時点で価格が上がり、発熱対策も必要でコンシューマーにはデメリットが目立つ状態

ここもプロセス進化の限界を示してるのか
2024/04/05(Fri) 14:18 | URL | LGA774 #-[ 編集]
200124 
Gen5 SSDは扱いにくさと需要が見合ってないのでノートPCに採用されるか不透明
デスクトップだけではスケールメリットを発揮できないのでコンシューマ環境は4.0で停滞しそう
2024/04/05(Fri) 16:03 | URL | LGA774 #-[ 編集]
200126 
ついに4値になっちまったかライザーケーブル更に厳しいだろうなあこれ
で、その後USBとかでも苦労しそう何㎝伝送出来るのやら
2024/04/05(Fri) 18:13 | URL | LGA774 #-[ 編集]
200127 
スロット焼き切れそう(偏見)
2024/04/05(Fri) 18:37 | URL | LGA774 #-[ 編集]
200128 
もうメインメモリさせそう
2024/04/05(Fri) 23:38 | URL | LGA774 #-[ 編集]
200131 
gen4 の物理にgen7の物理以外の要素を乗せたらどうなるんだろ
オーバースペックなのにコストがかかるものばかりで微妙な感じしかしない
2024/04/06(Sat) 07:44 | URL | LGA774 #-[ 編集]
200139 
実際に性能要求があるのは鯖だけで
コスト負担を一般PCにも押し付けてる状態
2024/04/06(Sat) 18:07 | URL | LGA774 #-[ 編集]
200143 
要求帯域据え置きで要求レーン数が減るという意味では有用じゃないかな

実際今でもミドルレンジGPUならx8で済んでるし
これがx4で済むとなったらThunderbolt経由にすればアイドル時の切り離しによる節電効果も期待できる

空いたレーン数をネットワーク周りにも回せる

などなど
レーン数据え置き爆熱運用な考えをしなければ
十分に有用なのではないかと
2024/04/06(Sat) 22:42 | URL | LGA774 #-[ 編集]
200144 
DDR4-3200の名目帯域が1chあたり25.6GB/sやぞ涙
128レーンのPCIe7.0コントローラの帯域は双方向64TB/sってことですか?
2030年に人類はどうなってんねん
2024/04/06(Sat) 23:43 | URL | LGA774 #-[ 編集]
200168 
分割してSSD8枚挿しやりたい
2024/04/08(Mon) 17:33 | URL | LGA774 #-[ 編集]
200179 
>200144
これをインターコネクトというのが正確なのかは分からないけど、dGPUとかCXLとか異種メモリを同一アドレス空間で扱うための高速化なのだろうと思ってる。
高騰するチップ開発費に対して、独自規格NVLinkでユーザー囲い込みの革ジャンと共通規格PCIe、どちらが勝つのか。
2024/04/09(Tue) 11:20 | URL | LGA774 #-[ 編集]
200181 
基板は何層必要になるんだよ
PCI-Express 5.0でも大概なのにい・・

SSDは水冷必須になりそう
2024/04/09(Tue) 20:07 | URL | LGA774 #-[ 編集]
200184 
200139
同じこと考えてた。
10Gイーサカードは必要帯域が2x4なんだけど、ということは4x1でもOK。1レーンのPCIeスロットが活用できる。ただ普及度合いを考えると2x4や3x4(電気的には3x2)で作らざるを得ないというカードメーカー側の事情も分かるんだけどね~。
7x1ということは5x4や4x8。さらにCPU側のPCIeレーン数を増やさなくてもまかなえるようになる。色々と夢が膨らむね!
2024/04/10(Wed) 21:11 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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