北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
◇“Arrow Lake”のiGPUのExecution Unit数
Intel Arrow Lake-H Laptop 128 EU “Xe-LPG+” & Arrow Lake-S Desktop 64 EU “Xe-LPG” iGPUs Tested(WCCF Tech)
Details for Result ID Intel(R) Graphics (1152S 128C SM3.0 2GHz, 8MB L2, 6.9GB) (OpenCL)(SiSoftware Official Live Ranker)
Details for Result ID Intel(R) Graphics (576S 64C SM3.0 2GHz, 4MB L2, 14.4GB) (OpenCL)(SiSoftware Official Live Ranker)

SiSoftwareのデータベースにノートPC向けの“Arrow Lake-H”とデスクトップ向けの“Arrow Lake-S”のiGPUが登録されている。

“Arrow Lake”のiGPUのベースとなるアーキテクチャがArc Alchemistであることは周知の通りである。より正確にはノートPC向けの“Arrow Lake-H”は若干のアップデートが加わった“Alchemist+”をベースとするXe-LPG+が採用され、デスクトップ向けの“Arrow Lake-S”には“Meteor Lake”と同じ“Alchemist”ベースのXe-LPGが使用される。
今回、その2種類の“Arrow Lake”のiGPUがSiSoftwareのデータベースに掲載され、その構成が明らかになった。
 
Arrow Lake-H iGPU (2024年4月16日)

まず“Arrow Lake-H”だが、8 Xe-Core / 128 Execution Unitで構成される。周波数は2.00GHz、L2 cache容量は8MBである。

Arrow Lake-S iGPU (2024年4月16日)

次に“Arrow Lake-S”であるが、4 Xe-core / 64 Execution Unitで構成される。周波数は2.00GHz、L2 cache容量は4MBである。

規模としては“Arrow Lake-H”が1とすると“Arrow Lake-S”は1/2となる。ベンチマークのスコアは“Arrow Lake-H”が1598.22Mpix/sで、“Arrow Lake-S”が1053.56Mpix/sとなっている。“Arrow Lake-S”のスコアが“Arrow Lake-H”の半分になっていないのは、前者がTDP65W、後者がTDP45Wであることも関係しているだろう。

“Arrow Lake”のiGPUに関する話題である。ノートPC向けの“Arrow Lake-H”は若干の改良が入った“Alchemist+”ベースのXe-LPG+、デスクトップ向けの“Arrow Lake-S”は現行“Meteor Lake”と同じ“Alchemist”ベースにXe-LPGになることはドライバの記述などで示唆されてきた。

今回はその規模が明らかになった形で、“Arrow Lake-H”は8 Xe-core / 128 EU、“Arrow Lake-S”は4 Xe-core / 64 EUである。ノートPC向け製品の方がiGPUの規模が大きいのはこれまでのIntel CPUの構成に沿ったものだ。“Alder Lake / Raptor Lake”はノートPC向けがXe-LPの96 EU、デスクトップ向けが同じくXe-LPの32 EUで、デスクトップ向けはノートPC向けの1/3の規模だった。“Arrow Lake”はノートPC向けの1/2がデスクトップ向けとなるので、若干両者の差は縮まった。



◇ドライバログに記述されていた“Arrow Lake-S”のコア数とスレッド数
Intel Core Ultra “Arrow Lake” desktop CPUs with 20 and 24 cores spotted with no hyperthreading(VideoCardz)
Spotted: Core Ultra 200 ES Chips Without SMT, Up To 3 GHz(WCCF Tech)

デスクトップ向けのCore Ultra 200 seriesとなる“Arrow Lake-S”の記載がドライバログに見つかった。コア数とスレッド数に関する記述もあり、20-coreと24-coreのものが確認されると同時にSMTのサポートが着られていることも明らかになった。

“Arrow Lake”はP-coreに“Lieon Cove”を、E-coreに“Skymont”を採用する。そしてデスクトップ向けの“Arrow Lake-S”の最大構成は8 P-core + 16 E-coreとされる。
今回記述が見つかったのは2023年11月22日付けの“Arrow Lake Client Platform" & are running on the MTLSFWI1.R00.3473.D80.2311222130 BIOS”である。2種類の“Arrow Lake-S”の記載があり、片方は20-core、もう片方は24-coreである。24-coreのものは最大構成である8 P-core + 16 E-coreであろう。そして20-coreのものは8 P-core + 12 E-coreとなるだろう。


24-coreのものはCore i9 14900と、20-coreのものはCore i7 14700と類似した構成となるが、“Arrow Lake-S”ではSMTないしはHyperThreading Technologyが無効となっている点が大きく異なる。IntelのCPUからHyperThreading Technologyが消えるのは特記すべき事項で、Multi-threadアプリにおけるHITの役割を肩代わりすることでE-coreの使用がより効率的になり、また効率重視の場面でより高い性能が得られることが期待される。

Arrow Lake-S 24-core (2024年4月16日)

Arrow Lake-S 20-core (2024年4月16日)

上が24-core、下が20-coreのものである。コア数とスレッド数が同数となっており、SMT / HyperThreading Technologyが無効であることが確認できる。

P-coreである“Lion Cove”にSMT / HTTの機能自体が備わっていないのか、あるいは“Arrow Lake”や“Lunar Lake”として構成する場合は無効化しているだけなのかは同世代のコアを使用するXeonを確認する必要がありそうだ。次の“Granite Rapids”は“Redwood Cove”がベースなので、その次の“Diamond Rapids”が焦点となるが、“Diamond Rapids”の製造プロセスはIntel 18Aと目されており、ここで使われるコアが“Lion Cove”になるか、それとも同じくIntel 18Aで製造されるとされる“Panther Lake”の同世代である“Cougar Cove”になるかは現時点ではわからない。

HTTが無効であることが再確認されたというのが大きなトピックだが、24-coreモデルの下に20-coreモデルがありそうだという点も注目点かもしれない。上位モデルのコア数は現行の第14世代Coreを踏襲する形となり、Core Ultra 9 290(仮)が24-core、Core Ultra 7 270(仮)が20-coreという予想ができそうだ。
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コメント
この記事へのコメント
200293 
Sシリーズにこういう中途半端な規模のGPUを載せる意味が分からない
2024/04/16(Tue) 06:16 | URL | LGA774 #-[ 編集]
200296 
>>200293
チップレットはこういったGPU/CPUの組み合わせを移植できるからでしょ
2024/04/16(Tue) 09:19 | URL | LGA774 #-[ 編集]
200297 
1) SMTはメモリ待ちの隠蔽で効果的だったことを考えると、Xeonではまだありそう
2) SMT用のシリコンの一部はRentable Threadに流用されるだろう(スレッドのタグ付けとか)
という予想はできるかな。

200293
今時ウインドウマネージャやブラウザでもGPUを使っていて、4kモニター x2のような構成では64EUでも若干きつい感じがするので、
今はこれくらいはグラフィックにこだわらないユーザーでも気づかずに使っているとは思う。
2024/04/16(Tue) 09:42 | URL | LGA774 #-[ 編集]
200298 
Golden Cove / Raptor Cove / Redwood Cove
Gracemont / Crestmont
のように論理的には実質同じで微調整と使用ノード程度の違いのものもあるのて、
Panther Lake / Cougar Cove
Skymont / Darkmont
なんかも実質同じで、製造ノードの違いにとどまるある可能性も結構高いかなと思う。
その先がAVX10対応待ちだったりするので。
2024/04/16(Tue) 11:04 | URL | LGA774 #-[ 編集]
200300 
SoC化を進めて同じ設計でYプロセッサの様なスマホ市場まで狙ってた時代からタイルチップで各セグメントに最適化したSKUを用意する時代になりそうなのでSプロセッサーもXeonの様なGPU無しは有かと

AMDもiGPUの不良に悩まされてる様だし、歩留まりや収益を下げるコンポーネントは外すほうがいい
2024/04/16(Tue) 12:59 | URL | LGA774 #-[ 編集]
200301 
>200293
デスクトップ向けは最低限の画面出力機能を備える必要があるから、映れば良いレベルのiGPUを搭載している
今回の4Xe(64EU)もXe-LPGでは最小構成
2024/04/16(Tue) 21:50 | URL | LGA774 #-[ 編集]
200307 
インテルの内蔵GPU はDDRの世代が上がるたびに増やしてる感じですね。GPUはメモリ帯域で大体の性能が決まるので
メモリが高速になればシェーダも増える

デスクトップ向けは、dGPU積む可能性が高いから、シェーダの利用率重視。
ラップトップ向けは、dGPUを積む 可能性が低いので、メモリー アクセスが少ないような場合だけでもピーク性能が上がれば良いという考えかなと
2024/04/17(Wed) 22:41 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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