北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
(参考)
「Intel in AKIBA 2009」開催、LGA1156マザーが実動デモ(AKIBA PC Hotline!)
インテル天野氏がSSDとLynnfieldを語る、34nm版SSDもまもなく?(AKIBA PC Hotline!)

秋葉原の“ベルサール秋葉原”で開催された“Intel in AKIBA 2009 Summer”に行ってきました。その簡単なレポートをお届けします。
 


◇秋庭正之氏のセッション
11日17時から行われた秋庭氏のセッションでは主に技術的な事項―現在の45nmプロセスの展開や今後の32nmプロセスについて、そして“Lynnfield”の特徴についてプレゼンテーションが行われました。

○今後のプロセス展開
Intelは2年毎にプロセスの刷新を行っており、2007年に45nmが登場した。そして32nmでもそのペースは維持され、45nmの2年後である2009年に32nmが登場する。現在、32nmは順調に開発が行われている。
45nmでは65nmと比較してトランジスタ性能が20%向上、スイッチング消費電力が30%削減された。32nmでは45nmと比較してより高性能に、より低消費電力になる。

ちなみに“Northwood”の130nmは2001年(“Northwood”の登場は2002年1月。ただし、2001年12月には秋葉原でフライング販売されていた模様)です。もう8年前になるんですね。なんとも懐かしい気分になります。もっとも私が“Northwood”を手にしたのは“Prescott”登場後の2004年でしたが・・・。

○45nmの展開
“Penryn”と“Nehalem”では1-coreから8-coreまでをラインナップ。そしてグラフィックなどの機能を内蔵可能とする。さらに“Silverthorne”のような省電力チップや“Larrabee”のようなものもある。

○チックタックモデル
現在45nm “Nehalem”までが登場している。今後の予定としては既存アーキテクチャである“Nehalem”をシュリンクした32nmの“Westmere”、“Westmere”と同じ32nmプロセスの新アーキテクチャとなる“SnadyBridge”が予定されている。

○“Lynnfield”とTurboBoost technology
TurboBoost technologyはTDPの範囲内で周波数を定格より上げる機能。1-coreのみ動作している場合は、3-coreをPowerGateによりオフにし、動作中の1-coreの周波数を上げることができる。
なお今回示されたスライドでは“Lynnfield”のTurboBoost technologyが示されており、TurboBoost technologyの増加分がわざとらしく5段に示されていた。秋庭氏もこの後セッションを行った天野氏も明言はしなかったものの、おそらく“Lynnfield”のTurboBoostの周波数向上幅は最高5段(133MHz x5 = 667MHz)になるのだろう。
“Lynnfield”の性能であるが、“Lynnfield”の最上位モデル(以前の情報では2.93GHz)とCore2 Quad Q9650を比較した場合、iTunesで14%、CineBenchで20%、SPECint rate_bace2006で40%の向上が見られるという。

○“Clarkdale”
“Clarkdale”は32nmの“Westmere”コアと45nmプロセスで製造されるグラフィックコアとメモリコントローラをMCMで搭載したもの。TurboBoostやHyperThreading technologyを搭載する。

ほぼIDFなどで出た情報どおりですが、このような話を生で聞くことができるのはやはり楽しいものです。



◇天野伸彦氏のセッション
引き続いて、天野伸彦氏のセッションが17時30分から行われました。
前半部はSSDの話で、34nmのNANDを使用した製品がまもなく登場予定というのが比較的新しい情報となります。

○“Lynnfield”と今後のCoreブランド
“Lynnfield”と“Bloomfield”の違いについてはほぼ既報どおり。“Lynnfield”の“Bloomfield”との主な相違点はTDPが95Wであること、メモリコントローラが2-channel DDR3-1066 / 1333対応であるうこと、SocketがLGA1156を採用することである。また、対応スレッド数は最高8-thread、L3キャッシュ容量は最高8MBとされ、HyperThreading非対応版やL3キャッシュ容量削減版が登場することが示唆された。
“Lynnfield”ではLGA1156が使用されるが、これは“Bloomfield”のLGA1366を置き換えるものではなく、LGA1366とLGA1156は併売されるようである。とはいえ、最近の情報では“Gulftown”が最上位のExtremeのみとなるという話が出てきており、LGA1366はハイエンド向けのみの位置づけとなり、LGA1156が主流となりそうである。
その“Lynnfield”を含めた今後のCPUロードマップであるが、“Lynnfield”は夏の終わりから秋の初め頃、遅くとも冬には購入できるようになるようである。その後は“Clarkdale”(32nm, 2-core)が2009年末に量産開始、“Gulftown”(32nm, 6-core)が2010年に量産開始となる模様。

“Lynnfield”登場後のCoreブランドはコアでブランドが分けられるのではなく、あくまでも純粋にそのCPUが持つ性能でブランド分けがなされるという。具体的には、最上位クラスの性能を持つCPUがCore i7、より良い性能を持つCPUがCore i5、良いの性能のCPUがCore i3となるようである。性能順に並べるとCore i7>Core i5>Core i3という図式になる。なので“Lynnfield”でCore i7が出ることは十分あるようで(明言はされていない)、“Lynnfield”版Core i7が登場した場合は間違って“Lynnfield”とLGA1366対応X58マザーボードをいっしょに買ってしまわぬよう注意が促された。

最後に“Lynnfield”登場後にお詫びすることが1つあるというスライドが示されたが、その詳細は不明。
(7月12日追記)これについて7月12日のセッションで来場者が質問があり、その回答によると「CPU自体の問題ではない」ようである。チップセットの問題であることが示唆されたが、明言はされていない。

“Lynnfield”に関してはほぼ以前の情報をなぞっています。
最後のスライドに関してはOCがしにくくなるということでしょうか? それともエラッタがあるとか・・・?

リンちゃんのエラッタなんて・・・

嘘だっ!!(ちと古い)

・・・OC程度の話で済んでくれることを願いたいものです。

(7月12日追記)とりあえずリンちゃんそのものには問題がなさそうなので一安心です。チップセット? 私はP57まで待ちますよ・・・。



○質問コーナー
今回のセッションで出た主な質問を私が覚えている範囲で列挙していきます。

Q. デスクトップではSwitchable Graphicsは採用されないのか?
A. Swichable Graphicsは(電力に対する要求が厳しい)ノートPC向けの機能と考えている。ノートPCの場合はグラフィック性能を求める場合は単体GPU、バッテリー駆動時など省電力性が求められる場合は内蔵GPUを使用することで、性能と省電力性を両立できる。デスクトップの場合はノートPCのように持ち運ぶということは想定されないので、今のところSwichable Graphicsの搭載は考えていない。

Q. Core i7版“Lynnfield”とCore i5版“Lynnfield”は同時に登場するのか?
A. 具体的なことは話せない。とりあえず“Lynnfield”は数モデルが登場すると言っておく。

Q. Core2 Quad Q9550sのような省電力モデルは“Lynnfield”でも登場するのか?
A. まだ具体的なことは言えないが、前向きに検討している。(7月12日追記)ただ、今年中には出ないだろう。

Q. “Clarkdale”のCPUコアとノースブリッジ部分の間の接続は?
A. 禁則事項。とりあえず銅線でつないでいる(笑)

Q. P57とかH57とかいうチップセットが出ると聞いたのだが?
A. 禁則事項。まずはP55チップセット搭載マザーが登場するとだけ言っておく。

Q. せんせー! きゅーはおやつに入りますか!?
A. とりあえずCore2 Quad Q9xx0sを買えばいいケロ。

まあ、最後のはさておき・・・。
低消費電力版リンちゃんクル━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━!!?
ぜひともL3=8MB, HTT搭載のフルスペックでの登場を願いたいものです。

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