北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
Intel’s Six-Core Desktop Microprocessors Still Scheduled on Q2 2010 – Sources.(X-bit labs)

楽観的な予測では6-coreの“Gulftown”は2009年中にローンチされるというものがあるものの、実際のところ“Gulftown”は2010年第2四半期予定となっているようだ。

X-bit labsで見たドキュメントによれば、4-coreのCore i7 975が“Gulftown”登場までデスクトップの最上位CPUであり続けるという。
“Gulftown”はLGA1366に対応し、HyperThreading technologyにより同時に12-threadを動作させることが出来る。“Gulftown”は“Westmere”系に属し、現行のCore i7=“Nehalem”と同じアーキテクチャである。TDPは130Wである。
 
“Gulftown”は今のところ現行のCore i7 975の価格帯でのみ提供されるとされており、それより下はLGA1156 CPU(具体的には“Lynnfield”)に移行されるとも言われています。見方を変えればExtreme Editionにふさわしい特別なCPUとして“Gulftown”は提供されることになりそうです。

デスクトップCPUの最上位モデルであるExtreme Editionの源流をたどると“Gallatin”コアのPentium 4 Extrem Editionに行き着くでしょう。このコアは“Northwood”コアにL3=2MBを追加したXeon MP用の特別なコアでした。“NetBurst”のDual-Core時代になるとPentium XEとして独自のブランドが確立しました。使われているコアはデスクトップ向けと同じ“Smithfield”あるいは“Presler”コアでしたが、HyperThreading technologyが唯一“NetBurst”系デスクトップ向けDual-Coreで有効にされているという特徴がありました。
Core2時代になるとCore2 Extremeという名称が与えられ、最高周波数のものを倍率ロックフリーとして提供されました。ただ、この頃はCore2 Extreme QX9770でFSB1600MHzとなっていた以外は既存コアの最高周波数で、“NetBurst”時代と比較すると、趣味的な面白さは失われていたように思えます。この点は現行のCore i7 Extremeでも同様です。そんな中でこの“Gulftown”は久々にExtreme Editionの称号にふさわしいCPUであるといえます。唯一のデスクトップ向け6-core CPUとして登場するならまさにExtreme Editionです。

・・・まあ、私個人的には同じ“Westmere”世代で2.40GHz位のTDP80WのXeon E5600(?)に期待しているのですが。一度でいいから2-wayマシンを組んでみたいものです(とかなり前から言っているのですが、なかなか実現しない・・・)。


パソコン工房のお得なキャンペーン