北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
AMD Phenom II X4 840T and 960T CPUs are shipped in Hewlett-Packard PCs(CPU World)
HP Pavilion Elite HPE-400z(HP)

HPのデスクトップPC―“Pavilion Elite HPE-410f”と“HPE-460z”に新型のOEM向けCPUであるPhenom II X4 960TとX4 840Tが掲載されている。
 
Phenom II X4 960TとX4 840Tは“Thuban”の派生コアである“Zosma”コアの4-core CPUである。キャッシュ構成は“Deneb”と変わらずL2=512kB x4 / L3=6MBで、SSE3と仮想化にも対応する。一点だけ“Deneb”と異なるのがTurboCore technologyに対応することである。
Phenom II X4 960Tは定格周波数が3.00GHzでTC時周波数が3.40GHzである。一方X4 840Tは定格周波数が2.90GHzであるがTC時周波数は不明である。おそらくは300~500MHz程上昇すると思われる。


◇Phenom II X4(Zosma / 45nm / 4-core / SocketAM3)
  960T 3.00GHz(TC 3.40GHz) HT 4.00GT/s L2=512kB x4/L3=6MB TDP95W
  840T 2.90GHz(TC *.**GHz) HT 4.00GT/s L2=512kB x4/L3=6MB TDP95W

店頭にはその姿を見かけることの無い“Zosma”ですが、OEM向けには出荷されているようです。“Zosma”が“Thuban”のコアを2個無効化したものであるというのは前の情報どおりで、末尾にTurboCore technology対応を示すTの文字がつけられています。
Phenom II X4 960TとX4 840Tは現時点でわかっている部分では定格周波数以外のスペックは同じで、X4 840Tは以前存在したPhenom II X4 800(“Deneb”)のようにL3キャッシュ容量が4MBに減らされているということも無いようです。定格周波数だけの違いならX4 840TはX4 955Tとでもなりそうなものですが、そうはならないところを見ると何らかの機能制限があるのではないかと思われます。まず考え付くのはTurboCore時の周波数上昇幅がX4 960Tよりも低く抑えられていることでしょうか。

(追記:2010年9月29日22時23分)
上記“Zosma”の2モデルに加えて、HPのWebサイトにはPhenom II X4 830なるCPUも掲載されています。
こちらは末尾にTがつかないことからTurboCore technology非対応のモデルと見られます。周波数は2.80GHz、キャッシュ構成はL2=512kB x4/L3=4MBとなっています。型番から推測するとL3キャッシュを制限したPhenom II X4 800番台の上位モデルと見られますが、以前存在したPhenom II X4 820と全く同じスペックであり、どこが異なるのか、あるいは型番か周波数のどちらかが間違っているだけなのかは不明です。

◇Phenom II X4 800(Deneb / 45nm / 4-core / SocketAM3)
  830 2.80GHz HT 4.00GT/s L2=512kB x4/L3=4MB TDP95W
  820 2.80GHz HT 4.00GT/s L2=512kB x4/L3=4MB TDP95W
  810 2.60GHz HT 4.00GT/s L2=512kB x4/L3=4MB TDP95W
  805 2.50GHz HT 4.00GT/s L2=512kB x4/L3=4MB TDP95W