北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
Kal-El Has Five Cores, Not Four: NVIDIA Reveals the Companion Core(AnandTech)
Nvidia Claims Tegra 3 “Kal El” Has Fifth "Companion" Core.(X-bit labs)
Nvidia unveils fifth core in Kal-El(VR-Zone)
Nvidia talks up Kal-El's 'companion core'(The Tech Report)
Nvidia details Kal-El's architecture, reveals its fifth, stealthy core(TechConnect Magazine)
NVIDIA reveals fifth CPU core for Kal-El(HEXUS)
5つ目のコアが低消費電力マジックの種だったNVIDIAのKal-El~Tegra 2より低消費電力/高性能を実現(Impress PC Watch / 笠原一輝のユビキタス情報局)
「Kal-El」は“5コア”CPUだった。NVIDIA,消費電力と性能を最適化する4+1コア技術「vSMP」の存在を明らかに(4Gamer.net)

今までNVIDIAの次世代Tegraとなる“Kal-El”は初の4-core SoCとして伝えられてきた。ところが“Kal-El”は5つのCortex-A9系コアを搭載することがわかった。5番目のコアは低消費電力・低周波数(おそらく500MHz)で駆動する“Companion core”と呼ばれるものであるという。
 
先週、NVIDIAはTegra SoCの最新ロードマップを明らかにした。この中でNVIDIAは第3世代のSoCでおそらくはTegra 3となるであろう“Kal-El”を2011年第4四半期に登場させるとした。
今年2月の時点では“Kal-El”は初の4-core SoCになると伝えられていた。“Kal-El”は4つのARM Cortex-A9(とMPE)を搭載し、共有L2キャッシュ1MBを備えたものである。そしてGPUは12-coreになり、Tegra 2から3倍のGPU性能になると言われていた。


そして伝えられてきた“Kal-El”のダイサイズは80mm2、Tegra 2よりも60%程大きい数字であった。また周波数も同じCortex-A9系コアを使用するTegra 2よりも引き上げられ、“Kal-El”は1.30~1.40GHzになるとも伝えられた。
これらの性能向上が施される一方、消費電力はTegra 2よりも低くなると説明されてきたが、その理由については不明だった。
今回はその正体が明らかになった形となる。


4-coreと伝えられてきた“Kal-El”は実は5-coreである。その5番目のコアが低消費電力・低周波数の“Companion core”であり、これを使用して電力効率を上げる技術がVariable symmetric multiprocessing(vSMP)である。待機時やバックグラウンドのタスクのみが動いているような状態においてはこの“Companion core”で処理をさせることにより、余計な電力を消費しないようにするのである。

“Companion core”であるがアーキテクチャ的には他の4つのコアと似たものであり、Cortex-A9系マイクロアーキテクチャを用いたものである。しかし、このコアは28nm LP(Low-power)プロセスで製造される。Low-powerプロセスを用いることによりより低い電圧で動作させることが可能である。一方、駆動周波数は0~500MHzとなり、他の4つのコアが1GHz以上で動作するのと比較すると低く抑えられる。

Processor powerを使わないタスク―例えばWeb閲覧や音楽再生、軽い動画の再生では“Kal-El”は高性能な4つのコアをシャットダウンし、5番目のコアである“Companion core”を用いる。逆にProcessor powerが求められる場面では“Kal-El”は“Companion core”をシャットダウンし、高性能な4つのコアを稼働させる。

外部のハードウェアやソフトウェアからは“Kal-El”内での一般コアと“Companion core”の切り替えは自動的にかつ動的に行われる。OSからvSMPは完全に透明なものとなる。つまり、OSやアプリケーションにこのvSMPおよび5番目のコアを使うための再設計を施す必要はない。

素晴らしい隠し球です。今の今まで“Kal-El”が実は5つのコアを搭載すると述べたメディアはありませんでした。
5つのコアを搭載するとは言っても、同時に5-coreを全て使えるわけではなく、1-coreは低負荷時にのみ動作する“Companion core”、残り4つが一般的に用いられるコアとなります。低負荷時は一般向けコアよりも低消費電力・低周波数な“Companion core”を用いることで、消費電力を抑制し、一方でProcessor powerが必要な場合は一般向けコアに切り替え、高性能を実現します。この切り替えはCPU内部で自動的にかつ迅速に(切り替えに要する時間は2msだという)行われ、ユーザーが意識することはないようです。

・・・タイトル? 無論これしかないでしょう。