北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
AMD's mobile roadmap up till 2013, early launch of Trinity confirmed(NordicHardware)
AMD Trinity comes in Q2 2012(Fudzilla)

“Llano”の後継となるAPUが“Trinity”であるが、この“Trinity”は予想よりも早く投入されるのではないかと見られている。そして今回AMDのロードマップに関する新たな資料がリークし、“Trinity”が来年第1四半期にお目見えする予定であることが明らかになった。
さらにこれだけでなく、2013年までのMobile向けロードマップが明らかになり、2013年に予定されているAPUが“Kaveri”となること、これに使用される第3世代の“Bulldozer”コアが“Steamroller”と呼ばれていることが新たにわかった。
 
AMDは現行のA series APUである“Llano”を今年第2四半期末に投入した。元をたどるとこの“Llano”は2010年中に登場するともいわれていたものであるが、結果的に6ヶ月以上遅れることになってしまった。遅れた理由については明らかになっていないものの、32nmプロセスのイールドの低さというのが通説である。“Llano”が遅れたことにより、その後継APUがあまり間をおかずに登場することになってしまった。

今回スケジュールが明らかになった“Trinity”は大別すると3種類、TDP45Wの4-core、TDP35Wの4-core、TDP35Wの2-coreである。いずれもES品は今年8月に登場済みであり、製品候補版サンプルが今年10月末から11月初めになる。そして製品準備版サンプルが2011年12月から2012年1月、大量生産開始が2012年1月となっている。ローンチについてはTBDとなっているものの、今までの経験則から推測するとおおむね大量生産開始から1~2ヶ月ほどで正式発表されることが多く、2012年1月に大量生産開始ならば、2012年第1四半期中に登場しそうである。

IDF 2011の裏側でデモが行われた“Trinity”は8月にできていたというES品となるでしょう。今後の予定は製品候補版・製品準備版のサンプルを経て2012年1月に大量生産開始となります。そしてそこから1~2ヶ月後に正式発表という形になるでしょう。



さらに今回は2012~2013年のMobile向けロードマップも明らかになった。新たに明らかになったのが2013年のプラットフォームである。スペックについてはまだ不明な点が多いが、この世代のCPUコアはメインストリーム向けには第3世代の“Bulldozer”アーキテクチャである“Steamroller”が用いられ、一方低消費電力向けには“Bobcat”の後継となる“Jaguar”と呼ばれるアーキテクチャが使われるようである。

2012年の“Trinity”をおさらいするとCPUコアは第2世代の“Bulldozer”アーキテクチャである“Piledriver”が使われ、GPUは“London”となる。スペックについては今のところCPUが最大4-coreであること、GPUのアーキテクチャがVLIW 4系となることのみがわかっている。GPUについてはGFlopsベースで“Llano”比50%の性能向上が果たされると言われている。

2012年の低消費電力向けが“Wichita / Krishna”である。“Wichita / Krishna”は改良版“Bobcat”アーキテクチャのコアを最大4-core搭載する。そしてサウスブリッジ機能まで取り込んでSoCとなる。GPUは“Trinity”で用いられたものと同じVLIW 4系アーキテクチャの“London”となる。
なおタブレット向けは現行の“Ontaro / Densa”とほぼ同コアとなる“Hondo”が用いられる。


2013年になると“Trinity”は“Kaveri”に、“Wichita / Krishna”は“Kabini”に、“Hondo”は“Samara”に置き換えられる。“Kaveri”のCPUコアが第3世代の“Bulldozer”コアとなる“Steamroller”である。“Kabini”と“Samara”が“Bobcat”アーキテクチャの後継となる“Jaguar”をCPUコアに用いる。

以下に2011~2013年のAMD Mobile向けプラットフォームをまとめます。

2011年2012年2013年
MainstreamPlatformSabineCormalIndus
APUNameLlanoTrinityKaveri
CPU32nm K10.5
Husky
32nm
Piledriver

Steamroller
2,4-core2,4-core
GPUDirectX 11 GPU
BeaverCreek/VLIW 5
WinterPark/VLIW 5
DirectX 11 GPU
London/VLIW 4
Fusion graphics
SocketSocketFS1SocketFS1r2SocketFS2
メモリDDR3DDR3DDR3
チップセットAMD A70M / A60M FCHBolton FCH
Low powerPlatformBrazosDeccanKerala
APUNameZacate
Ontario
Wichita
Krishna
Kabini
CPU40nm Bobcat28nm BobcatJaguar
Max 2-coreMax 4-core
GPUDirectX 11 GPU
Loveland
DirectX 11 GPU
London
Fusion graphics
SocketSocketFT1SocketFT2SocketFT2
メモリDDR3DDR3DDR3
チップセットAMD A50M FCHYuba
Integrated FCH
Yangtze
Integrated FCH
Ultra
Low power
PlatformBrazosBrazos-TSamara
APUNameDesnaHondoSamara
CPU40nm Bobcat40nm BobcatJaguar
Max 2-coreMax 2-core
GPUDirectX 11 GPU
Loveland
DirectX 11 GPU
Loveland
Fusion graphics
SocketSocketFT1 BGASocketFT1 BGABGA
メモリDDR3/3LDDR3/3LDDR3/3L
チップセットAMD A50M FCHAMD A55T FCHSalton
Integrated FCH


チップセットについて書き足すと“Wichita / Krishna”に統合される“Yuba”はS-ATA 3.0~6.0Gbpsを2ポート、USB 3.0を2ポート、PCI-Express 2.0を4レーン搭載します。またSDコントローラも搭載しています。

タブレット向けの“Hondo”には専用のA55T FCHが用意されます。これはタブレット使用として必要な機能のみに絞ったもので、S-ATAは1ポート、USBは2.0を8ポートとなります。

最後にAMDとしては珍しいSKUごとの製品ロードマップの表が掲載されています。これを見ると2012年第1四半期に“Trinity”が登場し、続く2012年第2四半期に“Wichita / Krishna”が登場します。
現行の“Llano”に関しても2011年第4四半期にそれぞれのSKUに1ランクずつ上のモデルが登場するようです。