北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
Faster ECC memories for servers coming(NordicHardware)

サーバーやワークステーション向けDDR3メモリの速度はこの2年半の間1333MHzにとどめられてきた。しかし、AMDとIntelの新たなサーバー向けCPUはより高い周波数をサポートしており、メモリメーカー各社はECCをサポートし、より高速動作するRAMの大量生産を開始しつつある。
 
DDR3メモリは2007年に登場したが、最初にサーバー向けに採用されたのは2009年の“Nehalem-EP”―Intel Xeon 5500シリーズからである。その後2010年にはAMDからもDDR3に対応するOpteron 4100, 6100シリーズが登場した。DDR3の(DDR2に対する)優位点はより高速動作が可能なこと、より低消費電力化することである。そのためかつてはDDR2-800 ECCメモリが使われていたが、現在はIntelもAMDもDDR3-1333 ECCメモリが主に用いられている。

ECCはサーバー向けだけでなくワークステーションにもなくてはならない物で、データの破損を防ぐための技術である。
最近はまた若干市場の流れが変わってきている。そのきっかけが最近登場したAMD FX seriesである。AMD FX seriesは2ch DDR3-1866に対応し、さらにECCにも対応する。AMD FX series自体は市場に大きな影響を与える物ではないものの、Xeonよりも安価であり、他のリテールCPUはECCをサポートしないため、ECCメモリを使える環境を安価に構築するにはFX seriesという選択肢もあり得るだろう。


現在SamsungはDDR3-1866 CL13 ECCメモリモジュールを生産し始めており、容量は1GB, 2GB, 4GB, 8GBの4種類を予定している。一番高容量のメモリモジュールは4Gbitのメモリチップを使用する。
HynixもDDR3-1866 CL13 ECCメモリモジュールの生産を開始しているが、こちらは2GBと4GBのみがラインナップされるようである。4Gbitメモリチップを使用する8GBのDDR3-1866 CL13 ECCメモリモジュールはまだ開発中である。ただ、これに関してももうまもなく大量生産に入るようだ。


MicronもDDR3-1866 CL13 ECCモジュールをラインナップしているが、こちらは2Gbitメモリチップのみであり、メモリモジュールの最大容量は4GBとなる。MicronがDDR3-1866 ECCモジュールの8GBモデルを予定しているかどうかはわからない。

AMDの“Interlagos”(Opteron 6200系)やIntelの“SandyBridge-E”はどちらも4ch DDR3-1600 ECCに対応する。DDR3-1866 ECCはニッチな存在であるが、これをラインナップしているメモリメーカーはDDR3-1600 CL 11以下で16GBモジュールを予定している。またMicronはDDR3-1600 CL10モジュールをラインナップしており、一方HynixはDDR3-1600 CL11のメモリモジュール容量を32GBとした物を予定している。

サーバー向けのメモリ(具体的には今回のECC付きモデル。あるいは今回の話には出ていないがRegistered DIMM等)はデスクトップ向けのそれと比較すると周波数は1段階か2段階落ちることが多いようです。ただ着実と高速化は行われているようで、今回はDDR3-1866 CL13 ECCモジュールが既にいくつかのメモリベンダーで生産されているという話になります。

ただ、DDR3に関してはデスクトップ向けも依然としてDDR3-1333にとどまっている印象があります(というより意外なほどDDR3-1600がメジャーになっていないように思える)。