北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
ARM Unleashes ARMv8 64-Bit Architecture.(X-bit labs)
ARM Discloses Details On New ARMv8 Processor Architecture(Legit Reviews)
ARM guns for servers with 64-bit ARMv8 architecture(HEXUS)
ARM reveals 64-bit processor architecture(NordicHardware)

ARMは次の新アーキテクチャとなるARMv8アーキテクチャの技術的詳細を明らかにした。ARMv8はARMとしては初めて64-bit命令セットに対応するアーキテクチャとなる。ARMv8はARMアーキテクチャを拡張し、64-bit演算への対応と仮想割り当て(Virtual addressing)の拡張を行った物である。一方でARMv8はCortrex-A9やA15に使われてきた32-bit ARMv7アーキテクチャの特徴も数多く受け継いでいる。
 
ARMv8のアーキテクチャは2つの実行ステート―AArch64とAArch32である。AArch64実行ステートは新しい命令セットで64-bit演算に対応するA64を備える。AArch32は現行のARM命令セットをサポートする。現行のARMv7の重要な機能であるTrustZoneや仮想化、NEON SIMDなどはARMv8においてもそのまま維持されるあるいは拡張される。

ARMv8は現在の32-bit ARMアーキテクチャを基本としつつも、64-bitや仮想化技術が求められるエンタープライズ向けなどもカバーし得るProcessorとなるだろう。

ARMv8は今までのARMアーキテクチャと互換性を有し、32-bitと64-bitアプリケーション双方で最大限の利点が出るように開発された。ARMv8により電力効率の高い64-bitコンピューティングがハイエンドサーバー等の新たなアプリケーション・分野でもたらされることになるだろう。そして既存アーキテクチャとの互換性を保つことにより、確立したアーキテクチャの物とで既存ソフトウェアへの互換性も保たれる。

ARMv8アーキテクチャの詳細は既にライセンス契約を結んだパートナーに渡されているという。そしてARMv8ベースのProcessorが明らかになるのは2012年、コンシューマおよびエンタープライズ向けの試作システムが出来るのは2014年になるという。

一言で無理矢理まとめてしまうと現行のARMv7の機能を生かしつつ64-bit演算へ対応したのがARMv8となるでしょうか。ARMv7の主要な特徴・機能ははARMv8でもほぼ継承され、新たに64-bit演算周りのAArch64命令群が追加される形となるようです(我ながらかなりいい加減な解釈・・・)。

ARMv8アーキテクチャを使用したProcessorをARMが明らかにするのが2012年、それを搭載した試作システムが出てくるのが2014年なので、ARMv8が実際に我々の手元にくるのはまだやや先の話になります。

2014年というとx86の世界ではIntelからは“Broadwell”、AMDからは“Excavator”の世代が出てくる頃になります。
ARM陣営で言えばNVIDIAの“Project Denver”もこの頃でしょうか。