北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
Interconnection dilemma: should Socket 2011 successor get one more QPI to spare?(VR-Zone)

LGA2011 CPUは2本のQPIを有している。2-way構成の場合はこの2本のQPIを両方もう片方のCPUと接続する。これがXeon E5-2600の構成に相当する。
4-way構成の場合は2本のQPIを1本ずつ別のCPUと接続し、1個のCPUからは合計2個のCPUと接続する形となる。4-way構成になるのがXeon E5-4600で、四角状にCPUがつながる形となる。
 
ここで気づかれた方もいるだろうが、LGA2011 CPU―Xeon E5-4600はQPIの本数が2本であるため、4-way構成の場合はすべてのCPU同士を直接接続することはできない。そのため、場合によってはCPU間のやりとりにおいてレイテンシが余計に―最高で50nsほど追加される可能性がある。また、CPU間のトラフィックが増えた場合、QPIレーンが混雑する危険性もある。
これがXeon E7 series(“Westmere-EX”)になると1つのCPUが4本のQPIを持つようになるため、こういった問題は起こらなくなる。ただ、Xeon E7 seriesのLGA1567プラットフォームではメモリブリッジ・ハブチップを使用するため、CPUとメモリ間のレイテンシの問題やブリッジ・ハブチップ搭載にかかるコストの問題が出てくる。Xeon E5-4600の4-wayシステムは逆にメモリのレイテンシの問題はなく、また帯域に関しても十分である。


LGA2011のpin layoutがどうなるのかは分かっていないが、接続に使用していないpinはおそらくたくさんあるだろう。そのため将来的にはもう1本QPIを追加するということもあり得るかもしれない。
一方で“Haswell”世代ではDDR4に移行してSocketが変わるという可能性もあるにはある。ただ“Haswell”世代はデスクトップ向けはDDR3となることが確実で、サーバー・ワークステーション向けがDDR4に移行するかどうかという時期で、メインストリームサーバー・ワークステーションにおいてはDDR4へ移行する可能性よりもDDR3のままの可能性が高いのではないかと思われる。そのためLGA2011がそのまま使われる可能性はある。


QPIを3本にするといくつかのメリットが生まれる。1つはミドルレンジ4-wayシステムにおいて4つのCPUが直接接続できるようになることである。これはHPCなどで複数のGPUをそれぞれのCPUから出るPCI-Expressに接続するような場合にもメリットとなる。2つめは“Knight Corner”接続におけるメリットである。“Knight Corner”はCPUのシステムメモリ空間を参照することができるため、CPUとの接続におけるレイテンシは極力低区することが望まれる。

・・・とはいえ具体的にどこからの世代でLGA2011あるいはその後継のCPUのQPIが3本になるという話はありません。今回のものはあくまでも現状から推測しただけの話のようです。