北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
SATA-IO announces DevSleep for reduced power draw of SATA devices(VR-Zone)
SATA Enables Life Unplugged (SATA-IO)

SATA-IOはDevSleepと呼ばれる新たな省電力機能を発表した。このDevSleepはSATAデバイスの消費電力を削減するためのものである。
 
MicrosoftやIntelによるとノートPCにおいて最も電力を消費しているのはHDDとディスプレイであるといい、これが今回SATA-IOが省電力技術を発表した背景でもあるだろう。DevSleepはSSDやHDDのようなSATAデバイスのための省電力技術で、これらのデバイスが使用されていない時の電力消費を根元からOFFとしてしまう。現在使用できる休止状態とは全く異なるものである。

DevSleepを使用するにはこれに対応した新しいデバイスとホストコントローラが必要である。また、DevSleepモードに入るほぼ完全に電力がOFFとなる。DevSleepモード時のSATAデバイスの消費電力は5mW未満となる。一方応答時間は20ms以下であり、ノートPCがスタンバイから立ち上がるのにかかる時間よりも十分短い。現行の休止状態ではSATAデバイスは50~100mWほどの電力を消費している。ただ、応答するまでの時間は10msと休止状態の方が短い。

省電力化が叫ばれる中、非常に興味深い技術です。ただ、実際にこれに対応したデバイスが出てくるのは来年以降となる見込みです。また、コントローラ側もDevSleepに対応した新しいものが必要となります。
DevSleepに対応するにはside-band signalが必要となるようですが、これの追加自体は小規模なものですむようで、実装自体はそれほど難しいものではないようです。


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