北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
Intel Core i7 3770K benchmarks leaked(VR-Zone)

OBR-Hardwareに“IvyBridge”コア搭載のCore i7 3770Kのベンチマークスコアが掲載された。
使用されたのはC0 steppingのES品である。Core i7 3770Kは周波数が3.50GHz / TB 3.90GHzとなり、Core i7 2700Kと同じ周波数である。“IvyBridge”の対応チップセットはIntel 7 seriesとなるが、現行のZ68マザーボードでもUEFI/BIOSをアップデートすれば動作させることができる。
 
今回のベンチマークはCore i7 2600Kと比較する形で掲載された。
その結果であるがCore i7 3770KはCore i7 2600Kに対しおおむね9%程の性能向上を果たしている。周波数の向上が3%程あることから、それを考えると“IvyBridge”のIPCは“SandyBridge”と比較し6~7%程向上していることになるだろう。


“IvyBridge”は“Tick-Tock”の“Tick”の世代であるため、基本的にはシュリンクに重点が置かれる。また“IvyBridge”では電力効率とグラフィック性能向上に重きが置かれている。Core i7 3770Kの性能は“SandyBridge”と比較して劇的に向上したとはいいにくいが、Core i7 3770KのTDPは77WでCore i7 2600Kや2700Kの95Wと比較すると18Wも下がっている。加えて、Core i7 3770KのGPUは16のEUを搭載するHD 4000となり性能向上が見込まれる。
また、“IvyBridge”のTDP65Wモデルでは“SandyBridge”のTDP65Wモデルと比較し周波数が向上し、電力効率が大幅に向上している。


以下にスコアを掲載します。

Core i7
3770K
Core i7
2600K
性能向上率
3DMark 11 Physics91658633+6.2%
Cinebench R102549323035+10.7%
Cinebench R11 x11.671.53+9.2%
Cinebench R11 x87.556.92+9.1%
CPUMark99634584+8.6%
DOSBOX Quake126.1113.9+10.7%
Fritz Chess1446013327+8.5%
GeekBench 321194111035+8.2%
SuperPi 1M9.126 sec9.891 sec+8.4%
wPrime 32K7.19 sec7.861 sec+9.3%


総合すると8.9%の性能向上となっています。
劇的とは言えませんが着実な性能向上が見て取れ、加えてTDPが77W低減していることも考えると電力効率という面ではなかなかの向上を果たしていると言えそうです。


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