北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
AMD Promises "Full" Fusion of CPU and GPU in 2014.(X-bit labs)

2月2日に開催されたFinancial Analyst DayでAMDは2014年のヘテロジニアスコア搭載チップはそれぞれのタスクに応じて自動的にCPUとGPUを切り替えることができるようにすると述べた。
x86 CPU coreとStream Processing coreのコンテキストスイッチングはチップの劇的な性能向上を実現し、消費電力の最適化を行うことができるようになるという。
 
現在のAMDのAPUはx86 CPU coreと高度並列化されたStream processorを1つのチップに収めたものであるが、RadeonのStream Processorを用いてタスクを処理するにはそのために用意した特別なソフトウェアが必要であった。また現在のAPUの制限としてx86 CPU coreとRadeon GPU coreはそれぞれ別々のメモリ空間を用いており、非効率的であった。現状、APUのリソースを完全にコントロールするようなソフトウェアを書くのは不可能である。

しかし、今後数年にハードウェアとソフトウェア・コンパイラ・ツールの開発・改良が進むことにより、2014年のAPUおよび新しいソフトウェアはCPUコアとGPUコアどちらで処理した方が良いかを動的に判断する。

異なるタイプのコアでの動的なコンテキストスイッチングは処理速度向上だけでなく、消費電力の抑制にもなる。
そしてAMDは完全に融合した“Fusion”を2015年以降にリリースするとしている。


Financial Analyst Dayで具体的なコードネームが示されたロードマップは2013年までのものです。2013年のAPUはCPUコアに“Steamroller”または“Jaguar”、GPUコアに“Graphics Core Next”が搭載されたものとなります。

そしてCPUとGPUがさらに融合し、タスクによって動的に使用するコアを切り替えられる“Fusion”が登場するのはこの先の2014年となります。おそらくこの世代はCPUコアは“Excavetor”、GPUコアは“Graphics Core Next”の発展系となっているでしょう。


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