北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
(初出:2012年4月19日0時27分)
(追記:2012年4月20日8時21分)

Ivy Bridge sells with 95W TDP, but uses a maximum of 77W(NordicHardware)
Intel Ivy Bridge Sells with 95W TDP Label but Runs at 77W at Max Load(WCCF Tech)

“IvyBridge”のうち初期に出荷されるものについてはTDPの値が95Wとなることを明らかにしたが、この措置は戦略的なものであるといい、Core i7 3770Kのローンチ時の実質的なTDPは77Wを超えないという。
 
4月末にIntelが第3世代のCoreシリーズとして投入するモデルにおいてはTDP77Wを超えるものはない。もちろん最上位のモデルである4-core / 8-threadのCore i7 3770KもTDP77Wを超えない。ただ、数字はTDP95Wと表記されて販売される。

この理由としてIntelはLGA1155プラットフォームにおける最大のTDP表記を採用したためとしている。
これを見るとひょっとするとIntelはこの95Wの枠で“IvyBridge”ファミリーの別の新製品を用意しているのかもしれない。例えば4-coreではなく6-coreとしたものなどである。ただ、今のところIntelが6-coreの“IvyBridge”を開発しているという確固たる情報はない。


2つめの理由としてLGA1155マザーボードにおける互換性の維持というものが挙げられている。LGA1155マザーボードをTDP77Wまでの対応で設計されてしまうと一部のLGA1155 CPU(これはTDP95Wの“SandyBridge”のことだろうか?)が動作しないという事態を招く恐れがある。なので“segment TDP”としてTDP95Wとすることで、マザーボードメーカーにはVRM周りをTDP95Wに対応できるよう設計してもらうという狙いがあるのだという。

まとめてしまうとCore i7 3770KのTDPはセグメントとしてはTDP95Wであるが実際はそれ以下である・・・ということになります。現行の“SandyBridge”はTDP65Wの上は一律TDP95Wとなっており、“IvyBridge”の次の“Haswell”もTDP65Wの上はTDP95W枠になると言われていますので、“IvyBridge”の世代だけTDP77Wに落とす必要はないという考えはありえなくはないなのかもしれません。
またTDP95Wの枠を使うようなより性能を向上したモデルが出る(NordicHardwareでは6-coreの可能性を推測している)という可能性ももちろんありえます。

・・・もっともTDP77Wというのが飛ばしだったとか、あるいはTDP95Wのパッケージ表記が単なる誤記だったとかの可能性の方が高そうですが。



(2012年4月20日8時21分 追記分)
「結局は77Wということか」(4/19) ---某ショップ店員談(hermitage akihabara)

Intelとその正規代理店のコメントによると、“IvyBridge”の“K”モデルと通常版のTDPはあくまでも77Wのようです。hiermitage akihabaraに写真が掲載されている国内流通版のパッケージ表記もTDP95Wとなっていますが、これは誤記であるとしています。

“IvyBridge”は4月23日に正式発表されると言われており、このTDP周りの騒動もここで終焉を迎えることになります。