北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
AMD 2013 APUs To Include ARM Cortex-A5 Processor For TrustZone Capabilities(AnandTech)
AMD Moves Away from X86, x86+ARM Cortex-A5 APU Coming in 2013(Bright Side Of News)
AMD Licenses ARM Technology: AMD Leans on ARM for Security(PC Perspective)
AMD Licenses ARM Technology - ARM TrustZone Technology Coming To APUs(Legit Reviews)
AMD Strengthens Security Solutions through Technology Partnership with ARM(techPowerUp!)

先のFinancial Analyst Day 2012でAMDのCTOであるMark Papermaster氏が将来のAPU製品にサードパーティ製IPを組み込む戦略を明らかにした。当時はこの戦略はMobile向けに焦点を当てたもので、例えば携帯電話モデムやARMコアを取り込むといったことが行われるのではないかと考えられていた。だが、この予想は一方では正しく、一方では誤りであった。
AMDはFusion Developer Summit 2012で、将来のAPU製品において2013年よりARMコアを統合することを明らかにした。


以下はAnandTechの記事の2ページ目に掲載された、AMDのプレスリリースの一部です。
 
AMDは6月13日、将来の製品において新たなセキュリティソリューションを統合することを発表した。このセキュリティソリューションの統合により、コンシューマ・ビジネス向けで強く求められるようになっているコンテンツへの安全なアクセスおよび不安のないOnline transactionを実現する。

今回、ARMとの戦略的技術提携により、AMDはARM TrustZone technologyをSoC設計をとる将来のAPU製品において統合する。結果、x86ハードウェアと世界で最も広く採用されているMobileセキュリティシステム(=ARM TrustZone technologyのこと)が世界で初めて協調することになる。

ARM TrustZone technologyを用いるため、将来のAPUではARMコア―具体的にはCortex-A5コアが搭載されることになるようです。

AMDはTrustZone security platformを提供すべく、ARMとともにCortex-A5コアを搭載したAPUを開発している。TrustZone technologyはARMが開発したもので、これをサポートすることにより数億のスマートフォンが搭載されているものと同じセキュリティプラットフォームを搭載することになる。

AMDは世界初となるx86+ARM+GPU搭載APUを2013年に投入する。2014年にはCortex-A5(あるいはその将来のprocessor)は“expanding further across the product portfolio”となっている(将来の製品に応じて拡張を行う・・・というようなことだろうか)。しかし、AMDは具体的にどのAPUにCortex-A5が搭載されるかは明らかにしなかった。ただ、おそらくは低消費電力なAPUとなり、同社初の真のSoCとなる“Kabini / Temash”に統合されることになるのではないだろうかと思われる。

・・・AFDS 2012開催前に言われていた重大な発表というのは1つはHSA Foundationの設立(参考:【AFDS 12】一般プログラマにもヘテロジニアスコンピューティングをもたらすHSA~AMD、ARM、Imagination、MediaTeK、TIが普及を目指し団体設立)、そしてもう1つはこれでしょう。

これによりx86とARMが同居したAPUが登場することになります。Legit Reviewsには統合されるCortex-A5についてのスライドが多数掲載されています。
Cortex-A5は非常に小型のコアで、45nm Cortex-A5のダイサイズをAtomで実現するには15nmプロセスが必要になると述べており、L1=32kB x2, Neon, FP, BIUを含んだCortex-A5のダイサイズは~0.9mm2と記載されています(0.9mm2のCotex-A5コアがどのプロセスを想定したものかががわからないが・・・)。そのため、AMDがCortex-A5コアを搭載しても非常に小さなダイ面積ですむため、製造上大きな負担になることはないだろうとしています。AMDによるとノースブリッジエリアの小さな領域に搭載されることになるようです。Cotex-A5は4-coreまでの構成が可能ですが、今回統合されるCortex-A5のコア数については明らかになっていません。Cortex-A5コアの統合は28nmプロセスのAPUで行われることになりますが、1-coreまたは2-coreならほとんどダイ面積は食わず、おおざっぱに計算しても20mm2に満たないだろうと予想されています。