北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
◇“Kaveri”では演算性能1TFlopsを実現する
AMD's 3rd Generation APU To Have 1 TFLOPS of Compute Performance(Legit Reviews)

“Trinity”の次の世代となるのが第3世代のAPUとなる“Kaveri”で2013年に予定されている。
AMD Fusion Developer Summit 2012(AFDS 2012)では“Kaveri”では合計の演算性能を1TFlops以上とすることが示された。現行の“Trinity”が726GFlopsであるため、“Kaveri”は“Trinity”比で38%の演算性能向上を実現する。そしてHeterogenous architectureとして“Kaveri”は正当な進化を遂げるものとなる。“Kaveri”はAPUとしては真に共有がなされた初の世代となり、CPUとGPUで同じアドレス空間を共有することになる。


最後の一文はこの後紹介するVR-Zoneの記事で詳しく述べられています。
Legit Reviewsで示されているグラフでは第1世代のAPUとなる“Llano”が600GFlops程度、第2世代のAPUである“Trinity”が726GFlops、そして第3世代のAPUの“Kaveri”が1TFlopsと演算性能を着日に延ばしている様子が示されています。比較として一般のx86 CPUの演算性能の推移も青線で示されていますが、2011年で200GFlops程度であり、その伸びは非常に緩やかなものとなっています。これと比較すると、APUの演算性能の伸びは急激なものとなります。
 


◇“Kaveri”はCPUとGPUでメモリアドレス空間を共有する
AMD AFDS Seattle: Trinity follow-on, Kaveri, to have true shared memory(VR-Zone)

“Trinity”はCPUとGPUがメモリコントローラを共有するなど密に統合されているが、今後CPUとGPUはより密接に統合されるようになることがAMD Fusion Developer Summit 2012(AFDS 2012)のキーノートで示された。

“Trinity”に続く2013年のAPU―“Kaveri”では真に共有されたAPUとなり、CPUとGPUが同じアドレス空間を共有し、互いにデータを共有し、共通のuser callsを有する。これにより無用なデータのコピーをなくし、独立した占有空間を参照することによる帯域の浪費も防ぐことが出来る。つまり、CPUとGPUの統合のステップがさらに一段階進んだことになり、3Dグラフィックスにおいても演算においても有利に働くことになるだろう。

“Kaveri”で統合されるGPUは“Southern Islands”世代のGraphics Core Next系アーキテクチャのものとなる。CPUは“Steamroller”となり、“Piledriver”世代でも指摘されている欠点を解決したものとなる。

では具体的にはどうなるのだろうか。例えばそれぞれのコアが占有のFPUあるいは命令スケジューラを有するようになる。あるいはCPUとGPUで共有するL3キャッシュに相当するものを搭載する。ただこれらは現時点では正確ではなく、答えと言えるものではない。
Intelも“Haswell”でグラフィックを強化する予定で、特にGT3と呼ばれるものでは40のEUを搭載し、さらに64MBのキャッシュを有すると言われている。メモリ空間の共有のような高いレベルの拡張についてはまだ明かされていないが、同時期に似たようなことがなされてもおかしくはない。そのため、“Kaveri”は出来るだけ早く投入する必要がある。またSocketが変わるのであれば、4ch対応メモリコントローラ搭載も視野に入ってくるが、DDR4のサポートは時期的に早すぎるだろう。


最後の段落はVR-Zoneの憶測の域を出ないものです。“Steamroller”世代のCPUコアは“Piledriver”世代でも残存する問題点を解決したものになるとされていますが、具体的にどうなるのかはまだ明らかでありません。

とにかく今分かっている“Kaveri”の一番の注目点はCPUとGPUでメモリアドレス空間が共有されることとなります。

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