The AMD FirePro W9000 & W8000 Review: Part 1(AnandTech)
GPU市場には3つの分野にそれぞれ異なった需要がある。その3つの分野というのがコンシューマ向け、Professional graphics向け、演算向けである。コンシューマ向けにはゲーム性能や動画再生機能が重視されるが、Professional向けでは演算性能やレンダリング性能が重視される。またサポートや製品の信頼性もコンシューマ向けよりProfessional向けの方が高いレベルを求められる。
一般的にはまずコンシューマ向けが最初に投入される。そして6~12ヶ月後、ドライバの開発と求められる品質を満たしてProfessional graphics向けと演算向けが登場する。結果、このような興味深い製品の流れができあがり、GPUそのものがローンチされて数ヶ月後に、その持てる全ての性能を有する製品が登場してくることになる。
GPU市場には3つの分野にそれぞれ異なった需要がある。その3つの分野というのがコンシューマ向け、Professional graphics向け、演算向けである。コンシューマ向けにはゲーム性能や動画再生機能が重視されるが、Professional向けでは演算性能やレンダリング性能が重視される。またサポートや製品の信頼性もコンシューマ向けよりProfessional向けの方が高いレベルを求められる。
一般的にはまずコンシューマ向けが最初に投入される。そして6~12ヶ月後、ドライバの開発と求められる品質を満たしてProfessional graphics向けと演算向けが登場する。結果、このような興味深い製品の流れができあがり、GPUそのものがローンチされて数ヶ月後に、その持てる全ての性能を有する製品が登場してくることになる。
今回、AnandTechではAMDのFirePro W9000のレビューをお届けする。FirePro W9000はGraphics Core Nextアーキテクチャを使用したもので、AMDはProfessional graphics向けや演算向けに改良と検証を続けてきたが、今回ようやくその製品が登場することになった。そしてFirePro W9000を初めとするGraphics Core Nextを搭載したFireProが今月に入って全てローンチされた。
先日正式発表されたFirePro W9000, W8000, W7000, W5000の解説記事です。レビューとともに細かいスペックも掲載されています。
以下にそのスペックを掲載します。
FirePro | ||||
W9000 | W8000 | W7000 | W5000 | |
GPU | Tahiti XT GL | Tahiti XT GL | Pitcairn GL | Pitcairn? |
Compute Unit | 32 | 28 | 20 | 12 |
StreamProcessor | 2048 | 1792 | 1280 | 768 |
Texture unit | 128 | 112 | 80 | 48 |
コア周波数 | 975MHz | 900MHz | 950MHz | 825MHz |
搭載メモリ | GDDR5 6GB ECC対応 | GDDR5 4GB | GDDR5 4GB | GDDR5 2GB |
メモリ周波数 | 1375MHz (5500MHz) | 1375MHz (5500MHz) | 1200MHz (4800MHz) | 800MHz (3200MHz) |
メモリインターフェース | 384-bit | 256-bit | 256-bit | 256-bit |
演算性能 | SP 4TFlops DP 1TFlops | SP 3.23TFlops DP 806GFlops | SP 2.4TFlops DP 152GFlops | SP 1.27TFlops DP 80GFlops |
Pixel Fillrate GPixels/sec | 31.2 | 28.8 | 30.4 | 26.4 |
Textire Fillrate GTexels/sec | 124 | 100 | 76 | 39.6 |
消費電力 PCIeコネクタ | 274W 6-pin + 8-pin | 189W 6-pin×2 | <150W 6-pin | <75W ― |
出力 | DP 1.2×6 3-pin DIN | DP 1.2×4 3-pin DIN | DP 1.2×4 | DP 1.2×2 DVI-I×1 |
価格 | $3999 | $1599 | $899 | $599 |
使用するコアはFirePro W9000, W8000が“Tahiti”、FirePro W7000, W5000が“Pitcairn”となります。FirePro W5000は“Pitcairn”としてはだいぶ機能が削られたもので、Compute unitは4割に相当する8基が無効化され、StreamProcessor数は768となっています。またメモリの周波数も800MHz(3200MHz)とだいぶ抑えられています。その代わり、冷却機構は1スロットの小型のものとなり、消費電力も75W未満とPCI-Express電源コネクタ不要となっています。
3ページ目以降はFirePro W9000, W8000, W7000, W5000のもう少し踏み込んだ解説―FireProを取り巻く現状や、FireProへのGraphics Core Nextアーキテクチャ投入でAMDが目指す方向、Graphics Core Nextアーキテクチャの解説などが書かれています。
VLIWからGraphics Core Nextへの移行に関しては、VLIWがグラフィックには強いがProfessional用途や演算は弱かったのに対し、Graphics Core Nextではグラフィックにも演算にも強いものを目指したとあります。このあたりはRadeon HD 7000系登場前にもGraphics Core Nextアーキテクチャの利点として強調されていたものです。
このあたりの詳細な話はもし興味があるのでしたら元記事をご参照いただければと思います。
(過去の関連エントリー)
FirePro W9000, W8000, W7000, W5000が正式発表される(2012年8月8日)
