北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森四葉. Since July 10, 2006.)
1TB optical media coming in 2015(The Tech Report)
Fujifilm Sees 1TB Optical Disc in 2015, 15TB in Future(TechOn)
Two-photon Sensitized Recording Materials for Multi-layer Optical Disk(Fujifilm / PDFファイル)

光学ディスクにどれほどの容量を求めるだろうか? 1TBあれば十分だろうか?
Fujifilmが新たな記録方法を開発し、1枚の光学ディスクで最大1TBの容量を実現した。Fujifilmが開発した方法では1層あたり25GBの容量を保存する。この容量は現行のBlu-rayと同等である。しかしこの方法では25GBの層を最大20層積層・両面記録とすることを可能とし、これにより容量1TBを実現する。
 
Fujifilmが開発した新たな記録方法は“two-photon absorption material”(直訳すると2つの光子を吸着する物質となる)に“heat-mode recording”(日本語を無理矢理当てはめると熱記録となるだろうか)を組み合わせたものとなる。この記録方法はメディアに「不可逆的な」変化を加えるもので、おそらくは書き換えは出来ないものとなるだろう。データの読み込みもやや複雑なものとなり、再生シグナルの反射率(reflectance)はわずか0.5%で、現行のBlu-rayの20%と比較しても明らかに小さい。

しかし一方でこのメディアの生産は難しいものではない。Fujifilmは既に8層のサンプルを製造しており、4層のBlu-ray discを製造するのにかかる時間の半分の時間で8層の新方式光学メディアのサンプルを製造できているという。使われる物質はMultiple bitsを保存出来る可能性を秘めており、理論上はディスク1枚で15TBまで可能であるという。

しかしながら現時点ではMulti-bit記録が使用できるようになる予定はなく、FujifilmはSingle-bitで容量1TBのディスクを2015年に市場に投入する。価格は磁気テープに対抗できるものになるとFujifilmは述べており、おそらくはメインストリームのコンシューマよりはエンタープライズ向け顧客がターゲットとなる製品となるだろう。

XPの出始めの頃は光学ディスクでチマチマとデータのバックアップをとっていましたが、いつからか光学ディスクでバックアップをとることはしなくなり、HDDのバックアップはHDDでとるという状態になって久しくなりました。現行のBlu-ray discでも1層あたり25GBで、これではとてもではないが容量が追いつかないという人も既に多いでしょう。

そんな中、光学ディスクに関する興味深い話題が飛び込んできました。今回の話はFujifilmが容量1TBの光学ディスクを実現する方法を開発し、1TBの光学ディスクの製品化を2015年に投入するという話です。1層あたりの容量は25GBとBlu-ray discと同等ながら、両面記録の20層と多層にすることで1TBという容量を実現しています。
記録方法の詳しい理論・解説はTech-OnやFujifilmに掲載されている論文(PDFファイル)に書かれていますので、興味のある方は合わせてご覧ください。