北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
GeForce GTX 650 Ti BOOST(NVIDIA)
GeForce(R) GTX 650 Ti BOOST OC(2048MB GDDR5)(Palit)

まさかレビューの依頼を受けるとは!?

GeForce GTX 650 Ti Boost―GK106を搭載するGPUとしては3番目に登場したもので、同じくGK106を搭載するGeForce GTX 660とGeForce GTX 650 Tiの間を埋めるべく登場したモデルです。

この程、光栄にもこのGeForce GTX 650 Ti Boostでレビューを書いて欲しいというご依頼を頂いたたため、僭越ながらGeForce GTX 650 Ti Boostのレビューをお届けします(蝋燭レビューとか言ってていいのだろうか・・・?)。

今回ドスパラ様よりご提供頂いたのはPalitの“GeForce GTX 650 Ti Boost OC Edition”です。
 
Palit GeForce GTX 650 Ti Boost OC Edition - パッケージ (2013年5月5日)

“OC Edition”と銘打っているとおり、定格よりも周波数が引き上げられています。以下にスペックをまとめます。

GeForce
GTX 660
Palit
GeForce
GTX 650 Ti
Boost
OC Edition
GeForce
GTX 650 Ti
Boost
GeForce
GTX 650 Ti
コア/プロセスGK106/28nm
SMX数544
CUDA core数960768768
TMU数806464
コア
周波数
Base980MHz1006MHz980MHz928MHz
Boost1033MHz1072MHz1033MHz
搭載メモリGDDR5 2GBGDDR5 2GBGDDR5 1GB,2GBGDDR5 1GB
メモリ周波数1502MHz
(6008MHz)
1527MHz
(6108MHz)
1502MHz
(6008MHz)
1350MHz
(5400MHz)
メモリインターフェース192-bit192-bit192-bit128-bit
ROP数24242416
TDP
PCIeコネクタ
140W
6-pin×1
140W
6-pin×1
134W
6-pin×1
110W
6-pin×1
出力DL-DVI×2, HDMI, DisplayPort 1.2DL-DVI×2, HDMI


GeForce GTX 650 Ti Boostのスペックについては以前のエントリーでもお伝えしたとおりで、GeForce GTX 650 TiにBoost機能を負荷したものというよりは、
GeForce GTX 660のSMXを1基無効化して4 SMX構成とし、CUDA core数が768となったものと言えます。今回使用したPalitの“GeForce GTX 650 Ti Boost OC Edition”はリファレンスのGeForce GTX 650 Ti Boostからコア周波数・メモリ周波数がともに引き上げられたOCモデルとなります。その他のスペックについてはリファレンスに準じており、PCI-Express電源コネクタも6-pin×1に収められています。

Palit GeForce GTX 650 Ti Boost OC Edition - カード表面 (2013年5月5日)

Palit GeForce GTX 650 Ti Boost OC Edition - カード裏面 (2013年5月5日)

カードの外観ですが冷却機構は2基のファンを使用したものとなります。カード長はブラケット部を除いて19cmで昨今のカードとの中では比較的コンパクトに収められています。SLIコネクタとPCI-Express電源コネクタはリファレンス同様1基ずつが搭載されています。

GeForce GTX 650 Ti Boost - GPU-Z (2013年5月5日)
GPU-ZのSSがこちら。コア周波数とメモリ周波数がともにリファレンスより高く設定されていることが分かります。

今回は前世代の同SKUのカードと考えられるGeForce GTX 550 Tiをアップグレードするという想定でレビューを進めていきます。

GeForce GTX 550 Ti - GPU-Z (2013年5月5日)
ご参考までに今回アップグレード元としたGeForce GTX 550 TiのGPU-ZのSS。

構成システムは以下の通り。

  ・CPU:AMD FX-8300@3.30GHz
  ・M/B:ASRock 990FX Extreme4
  ・メモリ:DDR3-1600 8GB×4
  ・SSD:Plextor M5Pro 256GB
  ・HDD:WD Black Caviar 1TB+HGST 2TB
  ・GPU Driver:GeForce Driver 314.22
  ・OS:Windows 8 Pro 64-bit

Fire Strike (2013年5月5日)

3DMark 11 (2013年5月5日)

3DMark Vantage (2013年5月5日)

Unigine Heaven (2013年5月5日)

Unigine Heaven (2013年5月5日)

今回行ったベンチマークは4種類ですが、さすがは“Kepler”といったところで、GeForce GTX 650 Ti Boostは前世代のGeForce GTX 550 Tiから1.6~2.0倍程度のスコアを叩き出しています。

消費電力 (2013年5月5日)

一方、消費電力(OCCT時)ですがIdle時はそれほど大きな差はないものの、Load時は20W程度の差がついています。少なくともGeForce GTX 550 TiからGeForce GTX 650 Ti Boostへの乗り換えでは消費電力の増大の心配をする必要はないと言えそうで、電源などを含めて既存の環境をそのまま用いることが出来るでしょう。

GeForce
GTX 650 Ti
Boost
GeForce
GTX 550 Ti
3DMarkIce Storm8522781002
Cloud Gate1374210127
Fire StrikeOverall36901685
Graphics40301815
Physics64576544
Combined1622636
3DMark11PerformanceP5597P2724
Graphics55872463
Physics61706217
Combined49732603
3DMark VantagePerformanceP18893P11814
Graphics1905910534
CPU1841218594
Unigine HeavenScore1054544
FPS41.821.6
Min FPS14.59.4
Max FPS87.844.0
Windows 8 Experience index graphics7.87.3


※Unigine Heavenの設定はAPI : DirectX 11, 解像度 : 1600×900, Anti-Aliasing : 4xAA, Quality : High, Tessellation : Normal

ここまではOC版GeForce GTX 650 Ti Boostのレビューとなりますが、このPalitの独自のツールとしてThunderMasterと呼ばれるツールがあります。ThunderMasterは一言で言ってしまえばオーバークロックのためのツールとなり、コア・メモリの周波数やコアの電圧、消費電力を設定することが出来ます。

Palit ThunderMaster (2013年5月5日)
ThunderMaster v1.9の設定画面。ちなみに製品に付属しているのはv1.8なので、最新版のv1.9を入手するにはPalitのWebサイトからダウンロードする必要がある。

北森瓦版としては珍しく、このツールを使ったオーバークロックも行いました。以下が定格(1006MHz)・OC時(1036MHz・1076MHz)での3DMark11のスコアをまとめたものとなります。

1006MHz
定格周波数
1036MHz
+30MHz OC
1076MHz
+70MHz OC
3DMark115497※56005764

※定格周波数時の3DMark11のスコアも改めて計測し直しているので、上の表のスコアとは異なります。

操作は簡単で、ThunderMasterのOC buttonより、設定画面を呼び出し、周波数や電圧の数字を変えてやるのみです。

ThunderMasterの一番下は最大FPSを設定する項目です。軽いゲームでは往々にしてディスプレイのリフレッシュレート以上のFPSが出ることがありますが、逆に言えばディスプレイが足を引っ張るため、度を過ぎた高いFPSは無駄とも言えます。最大FPSを固定することにより、無意味な描画を抑えて消費電力を抑制する事が期待できます

今回は制限無しと最大60 FPSに設定しFF IVとゆめりあベンチの2種類を測定しました。

60 FPSMax FPS
FF XIV
最高設定, 1366×768
Score52775644
消費電力227W231W
ゆめりあ
1920×1080
Score367872066
消費電力94W213W


まだ比較的重めのベンチマークであるFFXIVではそれほど差はないものの、今となってはだいぶ軽いベンチマークとなったゆめりあでは両者の差は顕著で、最大60 FPSに設定した際はスコアが格段に下がっていますが、その分消費電力も大幅に下がっています。
このことからこの機能は比較的軽いゲームで効力を発揮するものということが分かります。

ここまでPalit GeForce GTX 650 Ti Boost OC Editionを試してみましたが、GeForce GTX 550 Tiクラスのグラフィックカードを使っていたユーザーにとってはそのままの環境で大幅な性能向上を得られる良好なアップグレードパスと言えそうで、カード長や電源要求の面でも非常に扱いやすいグラフィックカードでしょう。

最後にこのレビューを書く機会を与えてくださり、製品の提供してくださったドスパラ様に厚く御礼を申し上げます。

Palit GeForce GTX 650 Ti BOOST OC Edition(ドスパラ)

・・・しかしまさかレビューを書いて欲しいといわれるとは思わなかったなぁ(今回一番の正直な感想)。



コメント
この記事へのコメント
135441 
誰か突っ込むと思うけど・・・
>最後にこのレビューを書く機械を

機会なw
2013/05/09(Thu) 19:54 | URL | LGA774 #mQop/nM.[ 編集]
135442 
ドスパラは機械を与える
2013/05/09(Thu) 19:57 | URL | LGA774 #-[ 編集]
135443 
書く機械を与えられたのか…

650TiBoostって微妙微妙言われてたけどゲフォのミドルローの泣き所だったメモリ帯域が改善されて
なんちゃってゲーマーにとってはほんとバランスいい一品だと思ってる。
価格だけじゃなく消費電力も660比でもっと落ちれば言うことなかったんだけど。
2013/05/09(Thu) 20:07 | URL | LGA774 #-[ 編集]
135444 
レビューを依頼されるとか・・・
もう蝋燭じゃないですよ北森さん!
2013/05/09(Thu) 20:14 | URL | LGA774 #-[ 編集]
135445 
音は如何ほどで?
2013/05/09(Thu) 20:14 | URL | LGA774 #-[ 編集]
135446 
次回はHD 7990のレビューきぼんぬW
2013/05/09(Thu) 20:44 | URL | LGA774 #-[ 編集]
135447 
提灯すなぁ
2013/05/09(Thu) 20:52 | URL | LGA774 #-[ 編集]
135449 
Univineわろた
レビューお疲れ様です
2013/05/09(Thu) 21:22 | URL | LGA774 #H8Em3lUo[ 編集]
135460 
俺これ買ったけど、
補助電源コネクタの位置のせいで
ケースの蓋が閉められんかった。
2013/05/10(Fri) 02:20 | URL | LGA774 #-[ 編集]
135469 
音の大きさも気になる・・・
2013/05/10(Fri) 11:29 | URL | LGA774 #-[ 編集]
135471 
タイムリープぶーとべんちも追加してみよう!
2013/05/10(Fri) 11:50 | URL | LGA774 #-[ 編集]
135472 
レビューおつ
2013/05/10(Fri) 13:02 | URL | LGA774 #-[ 編集]
135473 
記事の公平性を保つために北森さんには断って欲しかった・・・
2013/05/10(Fri) 13:33 | URL | LGA774 #-[ 編集]
135485 
補助電源コネクタはこのボードのようにするか、従来のようにするかの2通りしか見ないけど、どっちにしても干渉するケースがあるよな
ボード基板から直立するように設置してCPU側にケーブル流すようにすればいいのに
2013/05/11(Sat) 01:42 | URL | LGA774 #-[ 編集]
135494 
ドスパラさんたら見る目ありますね。
2013/05/11(Sat) 13:46 | URL | LGA774 #-[ 編集]
135505 
思ったよりお高かった。
そっとリンクを閉じた。
2013/05/11(Sat) 18:32 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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